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77歳お便り。研修で「こりゃダメだ」のすべらない理由

配信日:2018年01月24日

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サーチマン佐藤です。
こんにちは。

以前のメルマガで、72歳のがんばりを伝えましたが、
今度は、77歳の方から、こんなお便りが届きました。

【77歳読者から】
------------------------------------------------
私は77歳ですが、家族が先日喜寿を祝ってくれましたけど、
その決意表明で、勢いで
「このままくたばってたまるか。もう一旗上げる。」
と勢いで啖呵を切った訳です。

私はアンドロイドアプリ開発とbluetooth,wifiで
arduinoでとったセンサー情報をスマホで表示したり、
スマホから遠方の機器を動かしたりする
アプリをコツコツと作っています。
------------------------------------------------

なんか、凄いですよね。

・・・・77歳ですか。

そもそも、70歳とかになっても、
意欲とか能力って、衰えないものでしょうか?

私が想像するに、
そりゃ、衰えていくと思うんですよ。
(何もしなければ)

でもね、普段の心がけとか、ちょっとした鍛錬が、
少なくとも他の同年代よりは、
若くいられる秘訣でしょうかね。

感服です。

思わず、私も
腹筋していましたよ(苦笑)。

すみません、全然関係ないですよね。


話を戻しますが、
こうやって年配の方からお便り頂くと、
もう一つ思うことがあって、

我々は、若い時代は、たぶん、
お金を稼ぐ手段として勉強していますが、

でも、年配になってくると、
「稼ぐとか関係なく、アプリを作りたい」
という欲求も出てくるのかな。

自己表現のためというか。

先日も、近所の知り合いが、
(以前、デザイン会社に勤務していて、すでに定年)
絵を描き始めたのですが、

もちろん、その絵が
展覧会で売れればいいですが、
売れなくても、描くだけで楽しいと。

そんな感じで。


「もう二度と、プログラム見たくない」
「引退したら、別のことやりたい」
と思うことも多々あるでしょうが、

なんだかんだ言いつつ、
「IT技術とつきあっていくのが、幸せ」って話もある。

ま、各自判断くださいね。


さて、そんな年配者の一方で、
今日は、新人研修の話。

新人研修で注意すべき、
鉄板のすべらない話。

意識して欲しいので、聞いてくださいね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ある理由】新人が講習を受けて、「こりゃダメだ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私は昔、ある会社で(頼まれて)、
Javaプログラム新人研修のオブザーバーをやったことがあります。

つまり、研修の先生がいて、
研修の生徒(新人)がいて、
その研修(授業)を観察する(オブザーバーの)私がいると。


そんな状況です。


例えるなら、
私は授業参観に出席した父兄みたいなもの。

で、父兄よろしく、

「研修の教え方がどうか?」
「生徒は理解しているか?」

ということを、チェックするのが私の役目。


ちなみに、その生徒(新人)は
プログラムを書いたことが無い文系チックな人たちで、
そんな生徒(新人)と私が一緒に先生の授業を受けたんです。


でもね、その授業を受けた私の感想は、


「・・・何言ってるか、わからん??」
というものでした(苦笑)。



あっ、勘違いしないで欲しいのですが、
もちろん私はわかりますよ。
私だってJavaを書いてきた人間ですからね。


そういう意味じゃなくて、
その授業を、
生徒の立場にたって受けてみると、

「えっ?、何?」

という感じで、(虚しく)言葉だけが進んでしまって、
理解不能の「わからん」状態になってしまう。


例えば、(先生曰く)
---------------------------------------------------------------
「Javaはオブジェクト指向の言語ですが、
まず今日は手始めに、HelloWorldを動かしてみましょう。
特別なパッケージは必要ありませんからね。
インスタンス化は意識しなくてクラスだけ作っていきます。」
---------------------------------------------------------------

と説明するのですが・・・・

(生徒の方をチラッとみると)


「イ・・インスタントを意識しない?」(←インスタンス)
「と・・・特売パッケージ?」(←特別な)


って、「鳩が豆鉄砲」みたいな顔してるわけです(笑)。



そんな状況で、
もちろん私はオブザーバーですから、何も口をはさめません。

「ダメだ、こりゃ」って内心では思いましたが、
とりあえず聞き流しました。


で、最後に先生が「理解度アンケート」をやったのですが、
案の定、その結果を見ると、

「生徒たちが理解できていないこと」

がわかった、と。


で、その研修会あと、
反省会が行われたのですが、

その先生が(真顔で)


「時間配分を間違えました」


とか言いだすから(笑)、
私もマジに焦った。

(・・・おいおい、問題はそこじゃない!)


だから、とりあえず、
「この研修の先生をどうやって選んだのですか?」
と質問したんですよ。

すると答えは、
「入社3年目、
若手の一番優秀なプログラマーを先生にしました」とのことで、


「あ〜、やっぱり」って。


つまり、こういうことなんです。

アナタの会社にも有能な技術者がいると思いますが、
でも、その人は必ずしも(技術的)解説がうまいとは限らないですよね。
(まー、たまに両方できる人がいますが)


むしろ、技術的に優秀であればあるほど、
専門用語と自分が知っている知識の全てを

「一方的に」

語り出してしまう傾向がある(悲しい人間の性ですなー)。
今回は、その典型的な失敗パターンなんですね。


特にJavaの場合は、専門用語がいっぱいあります。

だから、素人の生徒にJava教えるんだったら、
まずは、教える専門用語と教えない専門用語をきっちりわけること。

教える専門用語は、
生徒が(手にとって)感覚で理解できるところまで徹底的に
噛み砕いて説明すること。


ここがポイントだと。


・・・・・と他人の研修会ながら、
私も勉強になった。



正しいこと言っても、
相手がわからなければ意味がない。


高度なこと言っても、
相手がわからなければ意味がない。


当たり前ですよね。

お互い気をつけていきましょうね。

ではでは。
またお会いしましょう。

ありがとうございました。


●追伸
最後、手前味噌になりますが、
現在、こんな教材を提供しています。

「Java初心者の勉強セット」
https://www.searchman.info/moushi/javaff.html

ここでは、難解な言葉、言い回しはありません。

よかったら、Javaのとっかかりとして、
利用くださいね。

これが一番最初の教材ですので。


●追伸2
読者から、こんなお便りも頂きました。

【読者から】
---------------------------------------
こんにちわ。

今回のメルマガ、勇気付けられました。
私は某大手SIer勤務のSEをしております。

私も以前、SNSで時事ネタや仕事、
生活について自分自身の解釈や
持論など情報発信をしていましたが、

投稿に対する他人の意見や考え方が気になり、
投稿→不安→釈明→不安の負のスパイラルに陥って、
精神衛生上を考えた結果、SNS自体をやめました。

で、今回のメルマガで佐藤さんも
不安になってる事が分かり、共感させていただきました。

佐藤さんの考え方に
頭ごなしに反論される方も
少なからずいらっしゃるでしょうが、
少なくとも私は概ね共感させていただいておりますし、
いつもありがたくメルマガを読ませていただいております。

今後ともご自身のお考えを貫いて
発信し続けていただければありがたく思います。

応援しております。
---------------------------------------

ありがとうございます!

きっと、大変だったですよね。
わかります。

だから、気楽には言えませんが、
でも、反論あったってことは、
読まれていたという事ですから、
もしかしたら、もったいなかったかもですよ。

そのうち、再開もいかがですか。

大変さもありますが、
出会いとか、情報収集とか、
それなりに面白いことも多いですよ。



●最後に
今回のメルマガ、いかがでしたか?
一つクリックしてくださいね。

すごく面白かった
https://www.searchman.info/enq/enq.cgi?id=kemu&a=4

面白かった
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ふつう
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イマイチ
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