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【経営戦略考17/01/24】小売業の店舗閉鎖と缶コーヒー再編＞ライバルを見極める

配信日：2017年01月24日

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■■　小売業の店舗閉鎖と缶コーヒー再編 ＞ ライバルを見極める
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━━━━━━━ 情報源：日本経済新聞 2017.01.24【8・13面】━

企業経営における戦略の目的は、競争に勝つことです。

競争で勝つには、常にライバルとの相対的な関係を意識することに
なりますが、誰がライバルなのかを見極めなければなりません。

ライバルと言えば同業者というイメージが強いですが、「同業者」
の範囲を狭くとらえ過ぎていると、競争環境を見誤ってしまいます。

2017年1月24日付の日本経済新聞朝刊8面に「米小売業の大規模な店
舗閉鎖が相次いでいる」とする記事が掲載されています。

これは、ネット通販に押されてリアル店舗が苦戦しているという話
で、ライバルとなる同業者は、リアル店舗だけでなく、ネット通販
も視野に入れなければならないということです。

同日の日本経済新聞朝刊13面には、「缶コーヒーに再編の波」と題
する記事が掲載されています。

こちらは、コンビニなどのいれたてコーヒーが、缶コーヒーのライ
バルとして台頭してきているという話で、決して缶コーヒー同士の
みで競争しているわけではないことを思い知らされます。

これらの記事を読めば、「そりゃ、そうでしょ」と容易に納得でき
ますが、人間、意外とわからないのが、自分自身のこと。

自社の経営に置き換えてみて、どこまでがライバルになり得るかを
しっかりと押さえた上で経営戦略を考えていかないと、心配になり
ますね。

ライバル出現の可能性を、見落とさないようにするために、「５つ
の競争要因」で考えておくのも一策です。

５つとは、「同業者」「売り手（仕入先）」「買い手（顧客）」
「代替品」「新規参入」です。

「同業者」については、既にライバルとして意識されていると思い
ますが、缶コーヒーとコンビニいれたてコーヒーも、同業と考える
必要があります。

「売り手」は川下戦略、「買い手」は川上戦略により、自社の同業
に進出してきてライバルになってしまうことがあり得ます。

「代替品」については、レコードとＣＤ、音楽ダウンロードの関係
を思い浮かべれば、わかりやすいでしょう。また、他業界から「新
規参入」される可能性もあります。

こう考えると、周囲は敵（ライバル）だらけ・・・。

その環境の中で、どう戦っていくのかが、経営の要諦ですね。

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業は、ライバルをどこまでの範囲で意識できているだろ
うか。狭い意味での同業者だけを意識しているとすれば、他所から
足元をすくわれることがある。さまざまな可能性を見極めておこう。

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★ 今日のおまけ ★　
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競争に関して、こんな笑い話があります。

二人組のハンターが、森の中で熊に遭遇しました。

すると一人のハンターが、靴紐を結び直し始めます。

もう一人が言います。

「いくら頑張って走ったって、熊のスピードにはかなわないぞ」

すると、それに答えて、

「いや、熊より速く走る必要はないよ。お前より速ければいいんだ」

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