ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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定時に帰ったら、「何で帰るの?」って携帯に電話をかける上司

配信日:2010年12月13日

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こんにちは、グッチ55です^^
メルマガ読者200名突破!
ありがとう^^v
今後も、応援よろしくお願いします。

今年もあと半月ほどになってきました。
12月ということもあり、様々な行事が目白押しで
体調の管理が非常に難しいです。

去年の12月は、ほぼ全ての行事ごとをキャンセルし、
自分のやりたいことを優先させてきました。
そのような形でやってきた結果は、それほど良いものでは
ありませんでした。

結局、物事がうまくいくかどうかは、自分ひとりの力ではなく
仲間とつながりあうことが必要なのだと実感した1年でした。

そのような反省を活かし、今年はなるべく行事ごとには参加するように
心がけています。大変なことですが、必要とされることは
嬉しいものだと感じる今日この頃です。

前回は、知らないことを素直に知らないと言えない上司の物語でした。
これは、多くの人が、出会ったことがあるのではないでしょうか?

というよりも、自分自身がそうだ、という人もいると思います。

知らないことを、あたかも常識だろって感じで話されると、
「それ知らない」って、言いにくいときがありますよね。

自分の無知を知られるのが怖いからでしょうか。
私自身も、知らないって言えないことがあります。

ただ、最近は知らないことを素直に知らないって言うように心がけています。
「え? 知らないの?」ってバカにされるかもしれません。
「こいつは常識がない」と思われるかもしれません。

でも、それでも良いと思えるようになってきました。
知らないことが一つや二つあったくらいで、
価値がないと思われるならば、それでもいいかな、と。

知ったかぶりをして、嘘をついて、関係が深くなったとしても
そんなものは偽りの姿です。
いずれ破綻するでしょう。

と思うようにしています^^;



ブログもよろしくお願いします。
メルマガの裏話などを書いています。
ココ → http://minarae.blog25.fc2.com/


さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか?


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◇ ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣 第77回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この2人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の3つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇ ケース:定時に帰ったら、「何で帰るの?」って携帯に電話をかける上司
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登場人物 
上司A(四市主任)
部下A(外村)
部下B(澤田)
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定時に帰る。部下にとって、それは至難の業である。

故郷から中学時代の友人が僕の住む東京へ旅行に来ている。
それで、明日、夜一緒にご飯を食べようということになった。
そのため、今日中に大切な仕事を終わらせる必要があると思い、必死で仕事をした。

今日中に終わらないと思ったため、いつもより長く残業をして、
何とか終わらせることが出来た。
それでも、周囲を見渡すと7割くらいの人は、会社に残っていた。
いつも残業することが当たり前だから、気にならなかったが、
明日定時で帰ることを考えるとゾッとした。


そういえば、うちの会社って定時で帰る人っていたかな・・・?

翌日、少しでも早く帰りたいために、1時間早く出社した。


澤田:「おはよう」

外村:「おはよう〜」


同僚の澤田さんはいつも通り出社してきた。


澤田:「どうしたの? 早くからはりきって仕事してんじゃん」

外村:「そうなんだよ。今日、友達とご飯を食べようと約束しててさ」

澤田:「そうなの?」

外村:「中学の時の友達が東京に旅行に来てんだ」

澤田:「そうか。そりゃ早く帰らなきゃならんな。
気まずいだろうけど、こそって帰れば分からないよ」

外村:「そうだよね」


澤田さんに背中を押してもらい、何だかホッとした。

今日一日はほとんど会話をすることもなく、仕事に没頭した。
当たり前っちゃ、当たり前のことだけど、早く帰ることが後ろめたくて、
周囲に真剣に仕事をしているアピールをしたかった。


四市:「今日はやけに頑張っているみたいだけど、どうしたの?」


 うわっ。主任の四市だ。


外村:「いや、別に・・・」


素直に早く帰りたいって言おうかどうか迷った。
いや、残業推進派の四市にそんなことを言っても、反対されるのがオチだ。


四市:「ふ〜ん。何もないんだ〜。何かおもしろいこと言ってくれるのかと思った」


うるせーよ。どっか行けよ。
どうせ、誰かをイビりたいだけだろ。
家では旦那と上手くいっていないという噂だし、
会社にきて、ストレス発散はやめてくれ。


外村:「今日は何だか調子がいいんですよ。
パパッと仕事を終わらせちゃおうかと思って、頑張っているんです」


クソッ。早く帰りたいって言えない自分が情けねーよ。
どーでもいいけど、早くどっか行けよ。仕事の邪魔すんじゃねーよ。
こっちは集中して仕事してんだよ。終わらして早く帰りたいんだよ。


四市:「そっか。頼もしい言葉だね。それじゃ、それが終わったら、
次の仕事があるから、それもお願いね。今日中ね」


おっと。それはダメだろ。てめーの好きなようにはさせないよ。


外村:「すいません。今日は、この仕事で手が一杯だと思います。
明日の午前中には終わると思いますので、明日の午後から取り掛かりたいと思います」


よし。何とか言えた。
僕が勝ち誇った顔をしているのを、横目に四市から衝撃の言葉が・・・


四市:「大丈夫よ。今日、残業していけば出来るよ」


おいおいおいおい。ぼけぇぇ。空気読めよ。
僕が次の言葉を発しようとしたのを感じたのか、
四市はその場を去っていった。


そのやり取りの一部始終を見ていた澤田さんから一言。


澤田:「今日も残業、お疲れ様です」


いやいやいや。助けてよ。
このストレスを澤田さんにぶつけようとしたが、
澤田さんも四市に残業をさせられる被害者の一人であるため、止めることにした。

とりあえず、気にせず自分に与えられた仕事を一生懸命こなそうと思った。
それから、定時まで集中して仕事を続けた。


定時から5分が過ぎた。
周りを見渡したが、誰一人として手を止めているものはいない。
いつもなら当たり前のことだと思えたが、今日はその光景が不思議に思えた。


こいつら全員、早く帰りたいと思わないのか? 
家族は? 恋人は? 自分のやりたいことは?


いや、そんなことを考えている場合じゃなく、早く帰らなければ。


僕は、こっそりタイムカードをつけにいった。

ガッチャン。


フロアに僕のタイムカードをつける音がこだました、ように思えた。
心臓が止まりそうになり、その場で消えてしまいたいと思った。

それでも、足音を立てずに、僕はフロアを出ることに成功した。
誰にも声をかけられることなく、外に出ることが出来た。

やったー! と心の中で叫び、友達との約束の場所に向かった。

早く帰れるってこんなに気持ちがいいものなんだと、
しみじみ実感していた。とにかく急ごう。


ブーン、ブーン。

ポケットに入っている携帯のバイブが鳴った。友達かな? 
田舎者だし、道に迷っていると思い、携帯を見た。

携帯の画面には、


ヨイチ ユカリ 主任


え? 僕は、携帯から目をそらし、もう一度携帯を見た。


ヨイチ ユカリ 主任


まじかよー。
5秒くらい体が硬直した。出るべきか、無視するべきか。
無視した場合、明日から、会社に行けないし、
もしかしたら、緊急なのかもしれないと思い、出ることを決心した。


10秒くらいたったであろうか・・・


外村:「お疲れ様です。外村です」

四市:「お疲れ様。何だか、騒がしいようだけど、今どこにいるの?」

外村:「今は、駅にいます」

四市:「フロアを出て行って戻ってこないようだから、電話してみたの」


僕は、何と言葉を返していいのか分からなかった。
そもそも何で電話してきたんだ?


四市:「もしかして、帰ったの?」

外村:「・・・はい」

四市:「何で?」


 何で? 定時になって帰ったらいけないのかよ。
 定時に帰るには、理由が必要なのかよ。
 就業規則には定時が定められているじゃないか。

 と、言いたいが言えず。

外村:「いや、今日は中学時代の友達がきてくれていて、
ご飯を一緒に食べる約束をしているんです」

四市:「ふーん。それで帰ったんだ」

外村:「はい」


しばらく沈黙があった。


四市:「そっか」


プツッ。プープープー。

そっか。という言葉を残し、四市は電話を切った。

背筋に寒気が走った。
一体、何を言いたかったのか分からなかった。
タイムカードを見れば、帰ったかどうか分かるし、
帰ったのを分かっていて電話してきたはずだ。
嫌味な上司だと思ったが、どちらにしろ、明日、会社に行くのが怖い。


これから、久しぶりの友達との再会をするのに、
いろんな感情がゴチャゴチャしていて、落ち着かなかった。


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□ 部下から見た問題点
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外村は、四市主任に残業を強要されているように感じました。
そのため、外村は報告無しで定時に帰る手段を取ってしまいます。
(会社にもよりますが、本来はよろしくない行為です。外村はそれだけ追いつめられていました)

上司に報告せずに帰っているため、四市主任は外村に電話をかけました。
しかし、それは仕事の進捗を確認するものではなく、定時帰りの理由を確認するものでした。

進捗に関わらず、定時帰りの理由を聞く。
つまり、仕事の進捗とは関係無く、残業は当然だということです。

外村は、その印象があるため、四市主任を不満に思っています。


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□ 部下として今どうすべきか
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上司を納得させるには、チーム全体の進捗を考える必要があります。

上司は、チーム全体の進捗を管理しています。

どこかに遅れが発生していたら、それを別の箇所で取り返す必要があります。
チーム全体として納期に間に合うよう、目標を達成出来るよう管理するのが上司です。
(もともと無理のある目標を立てる方が悪いのですが、今回は目をつぶることとします)

仕事の進みが速い部下がいるなら、納期の遅れを取り戻すため、
その部下の仕事量を増やしたくなります。

しかし、その部下が「自分の仕事は終わりました」と言って、帰ったらどうでしょうか。

上司はチーム全体のことを考えるのが当然になっています。
そのため、部下には「え、なんで?」と理由を聞いてしまいます。

部下は自分の周りしか見えていませんから、
「自分の仕事が終わったら、帰るのは当然だろう」と反発します。

それが上司と部下のすれ違いの原因です。

上司を納得させるには、上司と同じ目線に立つ必要があります。
そのために、まず上司の配下全体の目標と進捗を確認してください。

いつまでに何が出来ればいいのか。今はどこまで出来ているのか。

確認した結果、自分は残業すべきだと納得できるかもしれません。
もしくは、誰かに仕事を任せて、帰ることも出来るかもしれません。
何より、上司に定時帰りを言う時の理由付けに役立ちます。

「全体の進捗から考えて、今日帰っても問題ありません」

また、このように全体の進捗を考えることで、管理者として認められるようになるかもしれません。
上司というのは、実際の作業が出来なくても管理が出来ればなれるのです。
逆にいえば、作業が出来るだけでは上司には向いていません。

上司が部下のことを管理に向いていると判断すれば、昇進を推薦してくれるはずです。


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□ 自分が上司になった場合にどうすべきか
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部下は自分の仕事しか考えていません。

上司の目線で、残業を強要しても反発してしまいます。

「他の人の仕事を手伝うのは当然だ」
「まだ仕事があるのになんで帰るの?」

こんな言葉では部下は納得しません。

必ずチーム全体の進捗を開示してあげてください。

「他の人の仕事が遅れているため、チームの目標の達成が危うい。
君は仕事が速いので、ぜひ君に手伝ってほしい」

個人単位ではなく、チームの目標・進捗を意識させるようにすれば、
チームの一員としての帰属意識を持ち、残業に納得するようになるはずです。

また、部下にチームの全体を見回すよう意識づけることで、
ゆくゆくは優秀な管理者に育つかもしれません。


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□ 編集後記
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「四市主任みたいな人っている?」

「聞いたことあるよ。その上司は、『タイムカードを押す前に、
何か手伝って欲しい仕事があるかもしれないから、一度報告してね』と言っていた」

「それで、報告しなかったから電話かかってきたの?」

「そのようだよ」

「それは仕方がないね。一応、定時に帰るにしても、
報告することがルールになっているならば、それのルールを破ったんだから、
怒られても仕方がない」

「今回の場合は、帰る前の報告の義務がなかった場合だから、おかしなことだと思うよ」

「おかしなことだと思うけど、一緒に働くメンバーとして、
帰るときは、一言、皆に報告してから帰るのがいいと思う」

「それが定時で、働く義務がないとしても?」

「もちろん。皆で同じ仕事に取り組んでいる場合はなおさらだよ。
仕事の進捗状況にもよるだろうけど、周囲に一言あれば電話もかかってこないだろうし、
気持ちよく送りだしてくれるんじゃない」


★★・‥…─━━━─…‥・・‥…─━─…‥・・‥…─━━━─…‥・★★
ぜひ、ご意見・ご感想を聞かせて下さい。
あなたが出会ったダメ上司の話を教えて下さい。
教えていただいた話から、グッチ55が物語を作り、
紹介させていただきます。
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