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ビットコイン事件を根本から考え、少し整理しておこう

配信日：2016年05月23日

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ある日、新聞を見ているとやくみつるのインタビュー記事が。
「ある成分」のサプリメントを飲み始め、スッキリ朝型生活になったそうだ。

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サーチマン佐藤です。
こんにちは。

今日も、いい天気ですねえ。
何故か、鰻が食べたい気分だ。
（大好きなんです！なかなか食べれないですが、苦笑）

まずは、事務連絡。

現在、
「Javaのコネクションプールと負荷テストの講習」
https://www.searchman.info/moushi/con_pool.html
を開講しています。

Web上でDBを扱っている場合、必須の知識ですので、
この機会に、是非、一緒に勉強しておきましょう。


さてさて。

前回、
「ビットコインは天使か？悪魔か？」という
メルマガを出しましたね。

まずは、そのアンケート結果から。

------------------------------------------
天使である　６４票
悪魔である　３２票
それほどのインパクトはない　１７票
よく知らないので勉強したい　３８９票
よく知らないし興味もない　１２票
そのほか　１７票
------------------------------------------

多くの人が、よく知らない。
でも、「勉強したい」と思っている。

・・・と、前向きです！
（さすが、わが読者！）

そう、一緒に勉強しましょう。


ちなみに、
既に勉強している読者からは、

---------------------------------------
産業革命を起こすかも知れませんね。
---------------------------------------

とか、

---------------------------------------
中央銀行という奇妙なシステムから離れた、
世界の主要通貨の位置にさえ、
ピットコインのは可能性は
広がっていくであろうと思われます。
---------------------------------------

とか、
興奮気味のお便りが、何通かきました。


一方で、
「怪しい」という意見も。

たぶん、その原因は、
2014年2月、ビットコインの両替所である
「マウントゴックス社」が経営破たんし、

多くのメディアが、
「ビットコインの脆弱性が露呈」
「ビットコイン崩壊の危機」
と叩いたから。

まあ、そういう報道になれば、
普通は、怪しいと思いますよね。


その報道によって、
私の周りの（IT技術者でない）
ほぼ全ての人が、「怪しい」と思っているようです。
（だからこそ、今、逆張りのチャンスですが、笑）


しかし、我々は技術者です。

そういう「煽り言葉」に踊らされることなく、
本当に怪しいのかどうか？
技術者目線で、
冷静に考えてみましょうね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ITの通貨】一番大事な機能は、取引の記録である
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まず、通貨の一番大事な機能は、
何でしょうか？

それは、
「相手に渡せば、無くなる」
「渡された相手は、その分、増える」
こと。

当たり前のようですが、
これは、凄い機能ですよ。

だって、アナタ、
お金をコピペして渡せないでしょ（苦笑）！

偽札防止の特殊技術と法律
（偽札の罪は重い）で、
それを担保している。


一方、それと対照的なのが、
我々、ITの世界ですよね。

コンテンツも、写真も、音楽も、
コピーで、いくらでも増やすことができる。

相手に渡しても減らない。

もちろん、
法律で守られる部分もありますが、
通貨に比べたら、そのハードルは遥かに低いし、
低いからこそ、ネットの世界は発展した。


じゃあ、そんな自由な
（コピペ万歳の）ITの世界で、
通貨の機能を維持するには、
どうしたらいいのか？


現状は、どこかのサーバーで、
DBを徹底的に管理し、
例えば、A→Bの送金があったら、
Aを減らし、Bを増やす。

この記録を、正しく
間違わずに残すしかない。

・・・ん？

・・・・それって、
我々の仕事でしたね！（苦笑）


だからこそ、
DBを運用するために、
↓こんな知識も必要になってくる。
https://www.searchman.info/moushi/con_pool.html

まあ、それはともかく、
通貨をITの世界で扱うためには、
どこかのサーバーのDBで、
一元的に管理する必要があった。

当然、送金手数料もかかる。

管理が複雑になる国外送金は、
さらに手数料がかかり、

先進国以外は、リスクも上乗せされ、
さらにさらに手数料がかかり、

ITが発達してない国には、
送金さえできない、と。

それがITで通貨を扱う常識だった。


でもね、ビットコインで使われている
ブロックチェーンの技術は、
そういう常識をぶっとばした。

誰かが管理しなくても、
ネット上の多数のコンピュータが、
その取引を正しく記録していく。
（それが、ブロックチェーン）

結果、手数料も限りなくゼロに近い。
ネットに繋がりさえすれば、
容易に送金ができる。


「まじか？」
って気分ですよね（笑）


私も以前、読者と実験しましたが、
それは、あたかも、
オンラインバンキングのようで、今まで通り、
「どこかのDBが管理している」ように感じますが、

でも、それは
誰も管理していない世界なんですよね。


不思議でしたねえ。


まあ、その不思議な部分は、
後で探求するとして、
話を戻しましょう。


「本当に怪しいのか？」


あの事件の時、
「ビットコインの脆弱性が露呈」
「ビットコイン崩壊の危機」と言われましたが、

脆弱性が露呈し、崩壊したのは、
「マウントゴックス社」です。

それは、ただの両替所です。

現実の通貨の世界でも、
両替所が襲われ、
通貨が盗まれることがあります。
銀行強盗もあります。

でも、だからと言って、
通貨（例えば、日本円）が崩壊するでしょうか？
脆弱だと言えるでしょうか？


さっきも言いましたよね。

通貨の機能は、
相手に渡せば無くなり、
渡された相手は、その分増えること。

だから、
通貨（例えば、日本円）が崩壊する時は、
偽札が大量に出回った時です。

脆弱性の露呈とは、
偽札防止の特殊技術が、
特殊で無くなった時。


ビットコインで言えば、
ブロックチェーンが攻撃され、
その取引記録が壊れた時。

それが、脆弱性であり、
信用の崩壊となる。

実際、あの事件の後も、
ビットコインの運営そのもには影響なく、
ブロックチェーンには、淡々と取引記録が残されています。

だからこそ、私も、実験できた。

だから、技術的には、
「怪しくない」のです。
（それが、今の私の結論）


でもね、
技術的に正しくても、
これが、世の中に広まるかどうかは、
また別の問題でもあるんですよね。

特にマスコミや、週刊文春は、
面白おかしく、不安を煽りますからね。

以前、
「円天詐欺」事件がありましたが、
その触れ込みは、
「使っても減らない通貨」でした。

もう、この時点で怪しいというか、
ギャグなのですが（苦笑）、

でもね、このおかしな通貨に、
全国の主婦を中心に、
約5万人がだまされたのです。

その円天とビットコインの
イメージが重なる人も多い。

そんな人に、
いくら技術的に正しいと説明しても、
なかなか受け入れてもらえないですからね。

ま、我々としては、
技術的に正しいことを冷静に検証しつつ、
世の中の流れをみて、いつか勝負に出る。

そんな感じですかね。


ではでは。
またお会いしましょう。

ありがとうございました。


●追伸
熊本のチャリティレポート、
申込み者は、早急にお振込みくださいね。


●追伸２
「伸びる技術者、伸びない技術者」その謎がわかります。
受講しなくても、↓を読んでみてくださいね。

「Javaのコネクションプールと負荷テストの講習」
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