IT業界の裏話
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[IT業界の裏話-0324]「内製率を高めたい」のに「世界3拠点分業」を目指すNTTデータ社長の矛盾
配信日:2009年06月03日
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2009年6月3日発行(5000部)
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■■ IT業界の裏話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−No.324
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どうも、吉澤準特です。
近頃、新たな執筆活動に興味を持ち始めています。
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▼ INDEX ▼
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■ 注目記事 :「内製率を高めたい」のに「世界3拠点分業」を目指す
NTTデータ社長の矛盾
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■ 注目記事 :「内製率を高めたい」のに「世界3拠点分業」を目指す
NTTデータ社長の矛盾
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NTTデータ社長の山下氏をITproの名物編集長、谷島氏がインタビューした
記事が、良い意味でも悪い意味でも、とても興味深いものになっています。
『若い時にプログラムを書こう、必ず人生の豊かさにつながる』
→ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20090527/330760/
前半ではプログラミングの重要性を説いて内製率を高めたいと述べている
あたり、 NTTデータの社長にしてはずいぶんと思い切った話をする方だと
感心していたのですが、話が「24時間開発」に移ってきたところから同社
らしい考え方が垣間見えました。
『倍速、できるものなら3倍速でやりたい、というお客様に応えるために
、開発プロセスの抜本改善と、ソフト生成の自動化に取り組んでいます。
色々やった結果、開発工数の3割はほぼ削減できることが見えてきた。
もう少し頑張って開発工数を5割削減したい。
(中略)
画面はほとんど自動生成が可能で、ロジックのところができないけれ
ども、ある程度チューニングしておけばロジックも自動生成できる。
手で作っていたから試験が必要だった訳で自動化すると試験も劇的に
下がります。
(中略)
要件定義と設計の方も今、色々なツールを作っています。結局、いく
ら自動生成しても、要件に問題があって手戻りが起きてしまうと倍速
どころではなくなる。なるべく手戻りを起こさないような仕組みで、
要件定義での見やすさ、モックアップをぱぱっと紙芝居のように見せ
るとか、そういうツールがそろってきました。
これがうまくいくと、要件定義の精度が上がり、それにかける時間も
今よりは少し短くなる。ただし、要件定義まで短くしようとすると、
問題を起こしやすいから、 3なら3でしっかり時間をとり製造工程で
減らせばいい。
今お話したようなことをなんとか後1〜2年で実現させたい。さらに開
発プロセスの実態を自動モニタリングする仕組みを一緒に盛り込んだ
りするので、ざっと40億円ぐらいかけようか、ということです。』
つまり、ソースコード自動生成のフレームワークをベースにして、ウォー
ターフォール型の開発を世界3極(インド、ブラジル、日本)で回してい
きたいという話です。
いわゆる、内製率を下げる典型的なケースじゃないですか。
このことは、以下の発言からも分かります。
『例えば、日本で8時間設計したら、インドかヨーロッパで8時間製造し
、それを南米に持っていって8時間試験をする。日本から見ると、朝
来ると、自分が設計したソフトが製造され、一通りの試験が終わって
手元に来ている。 』
冒頭でプログラミングが重要だと述べながら、結局日本の社員には設計書
を作るところまでしかやらせない、と理解してよいのでしょうかね。
純粋に、話に一貫性が無くてとても気になりました。
結局、内製率を高めるのであれば、自社内に工数単価の割安な開発グルー
プ会社を設けて、若いうちは出向させてプログラミングの経験をさせると
いうやり方しか残されていないのではないかと個人的には思っています。
残念ながら、 NTTデータはコストが高くなりすぎて、末端の仕事を社員に
やらせると採算割れを起こしてしまうのです。
最後に、はてぶにとても興味を引いたコメントがありました。
『プログラミングは製造業でいう設計。本当の製造はmakeだけ。製造業
に「設計を世界3拠点輪番で24時間行う。CADファイルはネットワーク
で共有。」 なんてアホなことを言ってる会社はない。大部屋ワイガヤ
こそ大事。』
確かにその通り。そして、システム開発で経験を積んできた人が行き着く
答えであると思います。
それに、3拠点で時間差開発を行うくらいなら、同じ人員を東京と大連とマ
ニラに配置して、 3拠点並行開発をやった方がリアルタイムコミュニケー
ションがスムーズになる(時差があまりない)ので効率的だと思いますよ。
最初からインドとブラジルに社員を抱えて余っているならともかく、新設
するならオススメしません。これは外資系のSIerやコンサルティング会社
がすでに辿っている道だったりします。
日本屈指のSIerであるNTTデータだからこそ、これら企業を反面教師にして
世界に名だたるグローバルカンパニーになってほしいです。
(コメントやブックマークはこちらのリンク先へ)
→ http://it-ura.seesaa.net/article/120724639.html
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■ Hot Topic :コンサルティング業界の就職・転職
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昨今、IT業界の人気低下が叫ばれていますが、依然として求められる人
材のレベルの高さは変わっていません。むしろ、さらに高いレベルが必
要とされていると言えます。
そんな中、業界でハイレベルな人材を育成し続けているコンサルティン
グファームの出身者というのは、内外から非常に高い市場価値が認めら
れており、20代で1000万円を超える年収を得る人材もかなり多いです。
しかし、コンサルティングファームへの就職・転職難易度はかなり高く、
何も準備しないままでの内定獲得は困難でしょう。当日の雰囲気にのま
れてしまって力を発揮できなかった、ちょっとしたテクニックを知らず
に残念な結果になってしまったという方も多いでしょう。
もったいないことです。
もしもそのとき、採用を左右する明確な基準が分かっていれば、きっと
また状況は変わっていたはずです。しかし、それは採用面接官だけが知
ることであり、決して採用面接を受ける側から知ることはできません。
これはあまりにも不公平ではないか、そう私は考えています。
面接を受ける側も面接を行う側も、それぞれ何を判断基準にしてこのよ
うな選考を行っているか、それを明らかにした上で良い人材の獲得をす
べきではないか、一人の人間としていずれの側も同じ土俵で話し合うべ
きではないか。
情報の非対称性を面接に持ち込むことに何のメリットがあるのでしょう。
私は少なくとも、いずれも同じ土俵に立って、どのような指標で評価を
しているかを明らかにすべきだと思っています。その方が、結果として
コンサルティングファームの門戸を叩く方全体のレベルアップに繋がる
はずです。
だからこそ、私はこのような情報を皆さんにお伝えしたいと強く考えま
した。
まだまだ取り組み始めたばかりの試みですが、
早期に参加して頂ける方には情報をどんどん提供したいと思います。
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ビジネスプロフェッショナルを目指したい方、お待ちしております。
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編集後記)
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