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【いきべん通信】世界のアプリ成功者はすべて、ディベロッパーを囲っている。

配信日:2010年11月01日

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今もっとも売れているiPadお絵描きアプリ。ランキングふんばっております。
http://www.eagle-inc.jp/ZenArtist
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みなさん、おっはーです。
もう今年もあと2ヶ月。

今年やり残したことはあったら、それは体に毒です。

え。まだ、ガラケーばかりでアプリの仕事をできてないって?
そしたら今日辞表をだしましょう。夕方がいいかな。

年内に、スマーフォへの挑戦ができなければ、
来年はとっても厳しいです。

3回の開発経験と、20回のプロデュース経験が
あってはじめて、ランキングの神様が微笑むという定理があるからです。

これは、3人の女と20回セックスをやって、
少しはましなセックスができるようになったと、
いうことと同じです。

童貞野郎には大切なアプリ開発をやらせるわけにはいきませんよ。

この話は、また今度にしましょう。

まずは先週、拍手喝采をいただきました、
私のアドテックの講義録を書きましたんでね。

しかし、「包茎」を連呼できたアドテックってすごいね。
となりで出展していたサイバーエージェントのかわいいコが
赤面しないかとドキドキしましたよ。

この話も、また今度にしましょうネコ。

では粋ます。ぶっとびます。


~~伝説の授業。レインボーアップススクール。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●新年開校11期生募集開始。
http://school.rainbowapps.com/


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●世界のアプリ成功者はすべて、ディベロッパーを囲っている。
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<アドテック東京 Apps Exchange Square講義録>
「米国事例から学ぶスマートフォンビジネス」 Eagle藤永真至
http://www.eagle-inc.jp/zenartist


BtoC、BtoC、BtoBtoC、といった言葉は聞き馴染みがあると思うが、
BtoGという言葉をご存知だろうか?

Gは「Government」の略で、
ガラパゴスケータイの公式課金ビジネスを揶揄した言葉だ。

つまるところ、NTTドコモの需給調整の中、安心して財をなし得ていた
かつてのコンテンツプロバイダーは、国から免許をいただいて営業をする会社と
なんら変わらないのである。

本当にオープンになってしまったスマートフォンビジネス。
Appleは、ディベロッパーを25万人も束ねて、
法人と無数の個人を血みどろに戦わせ、端末台数を伸ばしている。

Googleにしても、Androidという名のもとに、1万人のJava開発者がおり、
Google Gadgetという名ののもとに、Java Scriptクリエイターが集まりつつある。

結論から言ってしまうと、これからの時代は、BtoDなのである。

私が見て来た米国の失敗例は以下の通りだ、

1.iPhoneアプリだけ、1サービスを1社でやっている
2.シリコンバレーへの幻想
3.投資ありきのビジネス
4.フリーミアムの間違った解釈
5.継続課金のしくみの欠如

とくにフリーミアムについてはよく考えなければならない。
大抵のアプリは15分であきる。発売後1ヶ月でもう市場から忘れ去られる。
よほどの中毒性のあるアプリではないと、課金ゾーンに誘導もできないし、
広告でペイすることもできない。

フリーミアムはその体験価値において、圧倒的なマーケットシェアを得るために、
有料でやっている競合をぶっつぶすべくとる戦法である。

過当競争があまりにも過酷になると、市場を焼いてしまえと、
みんなが無料にしたがり、消費者の無料使い捨てとなってしまう。

アメリカでも日本でも、参入者は、みなこう言う。
「アプリは、今までのビジネスの収益性の10分の1だ」と。

このような中、成功している者もいる。
収益性が低いからこそ、考え抜いてきただろう痕跡が見える。

それでは、彼らについて6分類にわけて紹介したい。


1.アーティストモデル

「Angry Birds」「Doodle Jump」「Ocarina Koi」「 Pond Sleep Cycle」
「つみネコ」「ちゃぶ台返し」「Zen Artist」

このモデルは、アイデアありきの勝負である。
何千というアイデアの中でシンプルな面白い体験を切り取り、
社会現象にして、定番化を狙うものである。

まるで音楽や映画、テレビ番組のような世界で、
アイデアをどれだけ日頃から出し続けるかがポイントだ。
いわゆるIT業界の退屈な人たちには向かないモデルだ。
逆に言えば、いままでアイデアだけで食べていた放送作家などには素晴らしい世界である。
なぜなら、Appleの審査だけ通れば、あなたのアイデアがアプリになるのだから。


2.クラウドポータルモデル

「Twitter」「Ustream」「Evernote」「Drop Box」「Shazam」「midomi」「instagram」

これらのサービスは、iPhoneアプリをもってはじめて爆発したクラウドサービスだ。
逆に言えば、モバイルのウェブブラウザだと難しかったところに、
クラウドの蛇口がスマートフォンのアプリになって可能になったという共通点をもつ。
少ないように見えて、新しい体験をもたらすクラウドサービスはたくさんあるのではないだろうか。


3.メトロポリスモデル

「YELP」「Open Table」「Groupon」「FourSquare」

東京と博多は何がちがうのか?
ニューヨークとサンフランシスコは何がちがうのか?
しばしば我々のようなメトロポリタンはその価値を忘れてしまう。

東京やニューヨークには、芸能人やアーティストが住み、放送局や出版社があり、
世界中のエグゼクティブやブランドがあつまり、虚栄をはり、男女がうごめく、
実にくだらないが変な付加価値で盛り上がる密集土地だ。
ここで盛り上がったものは、地方へ流れ、世界に流れる。

上記のサービスはここの群衆心理や、プレイヤーをうまく活用して成長した。
なかでもチェックインというワードはバズになっており、
その「テレビ番組を見た」という痕跡を残す
テレビチェックインをバイアコムがすでにはじめている。
白熱しているGoogleTVなどを見れば当然の流れである。

また、モノについてのチェックインも
「バーコードカノジョ」というサービスをサイバードがはじめた。

いままで土地に縛られていたためリアル店舗の販促に使われた「チェックイン」が、
バーコード読み取り機能で土地から自由になり、
ナショナルクライアントと消費者の新たな関係を作り出すものとして注目される。


4.ソーシャルアプリモデル

「Zynga」「ngMoco」「MiniNtion」

これらのサービスは、ユーザに中毒症状をおこして、
他のアプリ購入や、アイテム課金をおこさせて成長した。

「ソーシャルアプリ」という用語は最初ですら、
人間関係の中に溶け込むゲームというような意味合いでもてはやされたが、
なんのことはない、かつての「オンラインゲーム」だ。

最初の爆発的な集客だけ、そのコンテナ(※フェイスブックやグリーのこと)に依存するが、
それ以降はかなり熾烈な戦いを強いられる。

私はこのモデルをけっしてオススメしない。
なぜならソーシャルアプリで勝っている企業は日本でも指折りだ。
あたったらでかいけど、負けたらサーバ代のコストを払い続ける。
開発費を抑えさえすればリクープが早い1のアーティストモデルよりも難しいのである。


5.ツールプラットフォームモデル

「admob」「tweet pic」「Play Heaven」「OpenFait」「Twillio」「Sekaikamera」

これらは、広告配信や、画像アップロード、電話一斉コール、AR表示など、
ディベロッパーたちに必要なツールを配信しつつ、
集客や広告費などのビジネス的な還元をもたらすサービスである。

49年に金坑夫が殺到したときに、リーバイスは自ら金を掘らずに、作業着を彼らに売った。
それがジーンズというファッションに変化して、巨万の富を得たという話がある。

ただツールを作って経済合理性があればいいだけではなく、
ディベロッパーに「イケてる」ツールとしてもてはやされ、
ユーザにも「イカしたサービス」になる必要がある。

ちなみにEagleでは、ARプラットフォームとして「Eagle Ground」
体感ゲームプラットフォームとして「Eagle Game Center」を開発している。
アプリを作りながら、それに似合うプラットフォームも作ってしまおうという考え方だ。


6.ソリューションモデル

米国では、アプリをリリースする際に、そのマーケットシェアが、
シンビアン、アンドロイド、iPhone、ブラックベリーと、均衡並立していることから、
ディベロッパーには、全対応を強いられている。

そこでベースアプリを4つのOS用にプロジェクトおよびバイナリを生成し、
更新データはサーバでコンテンツマネジメントするという、
「Mobile Roadie」や「Toura」といったソリューションサービスがすでにある。

また広告表現についても、アクセスしたデバイスによってHTML5やFlashに書き換えて表示、
クライアント側は自由にクラウド上でいろいろなリッチバナー
(バナーを押すとその場であたかもウェブサイトがでてくるようなバナーのこと)を制作でき、
しかも対価は広告成果でのみ支払われるという、
アドネットワークと込みのサービス「Sprout」が、多額の資金調達に成功した。

このように技術力が必要かといえば、そうでもない。
Eagleは、シミュレーションゲームやYoutube連動のディスコグラフィを
瞬殺で作れるアプリテンプレートをすでに開発している。

電子書籍ビューアーやアイテム課金サーバー以外にも、
テンプレートビジネスの可能性はたくさん埋蔵されている。

とにかく今すぐアプリのランキングを見てみよう。
このアプリとこのアプリは同じロジックでできそうだぞ、
というものを見つけてしまったら、それをやればいい。
それを欲しいコンテンツホルダーはたくさんいるはずだ。


以上、6つのカテゴリーに分けて紹介した。

すべてのモデルに共通することは、
なんらかの形で、アプリや、ディベロッパーをたばねていること。

1はアプリの卵であるアイデア、それを出すクリエイターを束ねている
2と3と5は、ディベロッパーにAPIを提供している
4は同じような体験価値のあるアプリをたばねている。
6はクライアントをたばねながら、アプリが量産化されている。

アプリマーケットでは、アプリがひとを呼ぶ。
そのアプリが塵もつもればで大きなビジネスになる。
そのアプリを生み出しているのは一人一人のディベロッパーだ。

Googleが無数のブロガーにアドセンスを貼らせたように、
アプリの世界でも、その作り手を見てビジネスするべきなのである。

Appleは、ディベロッパーに無数の良質のアプリを作らせて製品をたくさん売った。
裏を返せば、ディベロッパーたちが製品の魅力をあげた。

もはや製品の魅力は、その製品そのものではなく、そこにのっているソフトウェアが決める。
つまりディベロッパーたちが、モバイルを飛び越え、テレビ、クルマ、サイネージ
ありとあらゆるIP家電の未来を切り開くのだ。

井深大、本田宗一郎、松下幸之助たちのバトンを繋ぐのはとりもなおさず我々なのである。

いつしか、スティーブジョブズの最も大切なもの、
「世界中のディベロッパーたちの心」を盗んでしまう日をめざして。


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