IT業界の裏話
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[IT業界の裏話-0311]組織が150人を超えると仕事の質は劣化する
配信日:2009年03月02日
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2009年3月2日発行(5000部)
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■■ IT業界の裏話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−No.311
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バックナンバー:http://it-ura.seesaa.net/
どうも、吉澤準特です。
先週末は東京で吹雪が発生しましたね。
デビルサバイバー(DS)の状況がリアルで発生か!と
一人で盛り上がっていました。
ところで、JR九州でついにSuicaの仲間が運用開始となったようです。
Sugoca(スゴカ)という名称で3/1からスタートしました。
来春には西日本鉄道のnimoca、
JR東日本のSuicaと連携可能になるので、利便性はかなり高いです。
各カードの相互利用については
朝日新聞が分かりやすい表を作成したので紹介しておきます。
http://www.asahi.com/digital/techno/images/TKY200808030158.jpg
相互運用が増えるのは嬉しいのですけど、
システムを運用している側にしてみれば負荷が増すので大変でしょう。
こういったデータってどれくらいの頻度で
システム間の同期がされているのでしょうね。
▼ INDEX ▼
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■ 業界裏話 :組織が150人を超えると仕事の質は劣化する
■ Hot Topic :ITを革新するクラウドコンピューティング
■ レポート提供
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■ 業界裏話 :組織が150人を超えると仕事の質は劣化する
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前回、『世界最大のコンサル会社が最低の仕事をする理由』というエン
トリーで、小さい規模で機能していた優れたアプローチを大規模な形に
スケールさせることで硬直化してしまうという話をしました。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/114822601.html
どんなに優れた人材や組織であっても規模の拡大によって生じる品質の
低下(劣化)を生じてしまうということなのですが、10人や20人くらい
の組織であれば個々人の連携によってそれなりのパフォーマンスは期待
できます。
「我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。
有るとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。」
と言ったのは攻殻機動隊の荒巻さんですが、では、一体何人を超えると
組織のチームワークを期待することが難しくなってくるのでしょうか?
これについて、とても興味深い数字を発見しました。
それはダンバー数です。
霊長類学者のロバート・ダンバー氏は、大脳新皮質の大きさと群れの大
きさの関係について相関関係を調査した結果、「人間が形成できる群れ
の大きさ」を算出しています。
人間の場合、所属する組織やコミュニティが150人を超えると、お互いを
明確に識別しあうことが難しくなるため、組織としてのパフォーマンス
が悪化し、生き残ることが困難になってくるそうで、事実、世界各地の
狩猟民族は平均すると150人前後(130人〜250人の平均)に落ち着くとの
こと。
これを組織論に当てはめて論じると、社員同士が意識し合える部門内の
人数は150人を超えないことが望ましい、という結論を導くことができま
す。
ダンバーの150人理論について、松村崇さんがうまくまとめているので引
用します。
『ダンバーは150人以下であれば、規範やルールがなくても同じ目標を達
成することができ、これが最大効果を生む組織の適正規模だと主張し
ている。逆に 150人をわずかに超えてしまっただけで、分派行動が生
まれ、互いがギクシャクしはじめて疎遠になって、各人のベクトルが
分散してしまうということだ。
この150人の法則を取り入れて成長した企業が防水繊維で有名なゴアテ
ックスを生み出したゴア・アソシエイツだ。この企業は、規範とか肩
書きというものを持たず、あたかもアメーバのように自然体の組織を
実現してきた。工場の敷地の駐車場を150用意し、そこからあふれ出る
車がちらほら出始めると、工場を分割して、常に150人より小さい組織
を維持しながら成長していったのである。
小集団のなかで形式ばらない顔の見える人間関係が効果的に機能する
ためには、150人を超えたら分割し、常に150人より小さい組織を維持
することが大切なようだ。会社組織のみならず、特に教育現場におい
ても、1学年の人数が150人を超えてしまうと、生徒同士はギクシャ
クしはじめ、まとまりがつかなくなり、分派行動や問題が増加すると
もいえる。』
(詳細はこちらから)
→ http://it-ura.seesaa.net/article/115009549.html
この理論を意識して組織を構成している企業は多いようで、事業規模を
うまく拡大している企業の多くは一部門の人数を150人以下に抑えるよう
にしていると聞いたことがあります。
しかし、これで話が終わってしまうと、組織は150人以上の単位でまとま
ることはできなくなってしまいますね。そこで登場するのが、前回のエ
ントリーで触れた”方法論(メソドロジー)”というものです。
人間の集落を調査すると250人(子供を抜くと150人程度)以下と1000人
以上のいずれかに識別できる、というのは中山心太さんの発表資料に書
かれていたことですが、これはとても面白い考察だと思います。
(詳細はこちらから)
→ http://it-ura.seesaa.net/article/115009549.html
中山さんによれば、1000人以上のコミュニティに共通していたのは、宗
教や儀礼のような共通のルールが発達したからであるとしていますが、
これはそのまま企業のメソドロジーにも当てはまることではないでしょ
うか。
つまり、150人を超える組織をひとつのコミュニティとして発展させたい
のであれば、そこに共通のメソドロジーが必要になるということです。
それができない組織は人数の拡大とともにチームパフォーマンスの著し
い劣化を招くことでしょう。
あなたの組織、どうなってますか?
→ http://it-ura.seesaa.net/article/115009978.html
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■ Hot Topic :ITを革新するクラウドコンピューティング
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昨年後半からクラウドコンピューティングが話題にのぼる機会が多くな
っている。その理由は言うまでもなくグーグルのGoogle App Engineと
AmazonのAmazon Web Servicesに加え、マイクロソフトのWindows Azure
という、グローバルで超巨大な企業のインフラによるプラットフォーム
サービスが本格的な始動を始めたためである。
ASPやSaaS、グリッド・コンピューティングという言葉はもう一般に広く
知られているが、クラウドコンピューティングはこれらとは一線を画す、
ITのパラダイム・シフトを引き起こす可能性のある概念だ。
最初にその違いを整理してみよう。
ガートナーではクラウドコンピューティングを「インターネット技術を
利用する複数の顧客に向けて、極めて拡張性の高いIT資源をサービスと
して提供するコンピューティングのスタイル」と定義している。
これは実は、「必要なときに必要なサービスを提供する」というITが過
去から追い求めてきたテーマそのものだ。「極めて拡張性が高い」とい
うのは、例えばグーグルのように、地球上に100万台規模のサーバを配置
し、かつ柔軟に追加されるITインフラのことを指している。
またITインフラが提供する資源とはソフトウェアとサーバ(CPUリソー
ス)だけを意味するだけでなく、ストレージや開発環境までを含む全体
を指している。
ASPやSaaSはクラウドコンピューティングと似通ってはいるが、ソフトウ
ェアに限定したサービスだ。これに加えPaaS(Platform as a Service)
と呼ばれる開発環境およびCPUやストレージのリソース提供を含むサービ
スの概念がクラウドコンピューティングだと考えるとよい。
グリッド・コンピューティングはインターネットのネットワーク・レイ
ヤでは当たり前になっている分散処理環境をその上位レイヤで統合する
ものであり、これはクラウドコンピューティングの仕組みの一部を表す
概念だ。
ユーティリティ・コンピューティングやグリッド・コンピューティング
といった概念は1990年代後半に登場したが、当時はテクノロジが未成熟
でありリアリティがなかった。
その後、2000年頃から登場したWebサービス、.NETに加え、インターネッ
ト上でマッシュアップといった新たな疎結合されたサービス指向型アプ
リケーションや技術が現実のものとなった。しかし、その反面、各種テ
クノロジの議論や領域があいまいになり方向感が失われつつあった。
これらは2004年から2005年にかけて登場したWeb2.0という整理された議
論によって次世代のインターネットの考え方へと発展していったが、エ
ンタープライズ系では混沌とした状況が続いていた。
ITベンダが各々のテクノロジを追求する中、グーグルやアマゾンといっ
た新しいIT企業はサービスとしてエンタープライズ領域にまで影響力を
及ぼすように成長してきた。
HP社、IBM社、MS社の取り組みについては記事先で詳細を説明。
→ http://www.keyman.or.jp/3w/prd/77/30002877/
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編集後記)
花粉が激しくなってきました。
気を抜くと鼻腔から大量の花粉が侵入してきます。
そういえば健康診断もしないと・・・・・
もう3年くらい受けてません。