IT業界の裏話
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[IT業界の裏話-0314]PWCCが復活、ベリングポイントを経営統合
配信日:2009年03月27日
┏━━━━━◇_コンサルティング業界の面接テクニック_◇━━━━━━
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┃「どうっすか?結構自分では悪くないって思っているんですけど。」
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┃「ホントに残念だけど、キミがこれまで内定をもらえなかった理由がよ
┃ く分かったよ。それじゃ、いつまでたってもムリだ。だって●●●●
┃ が含まれてないんだもの。」
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┃ はたして、圭介に欠けていたものとは何だったのか?
┃ 内定をもらえなかった理由とは?
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┃ http://www.canter.jp/it-ura/infotop/it-ura-a01_prod_it-cons.php?0
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2009年3月27日発行(5000部)
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■■ IT業界の裏話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−No.314
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--> バックナンバー:http://it-ura.seesaa.net/
どうも、吉澤準特です。
IT業界というのは流行に過敏です。
毎年、「今年は〜元年としてXXX技術が普及し・・・」などという話が
そこかしこで聞かれます。
さて、2009年は何の元年と言われているかご存知ですか?
実は「クラウド元年」と呼ばれているそうです。
2008年中に耳にタコができるほどクラウドという用語を聞いてきた
私としては、何をいまさら・・・という感じもしないでもないですが、
確かに昨年はクラウド元年という言葉は使われていなかった気がします。
過去を振り返ると、次のような元年がありました。
2005年ブロードバンド元年
2006年CGM(コンシューマ・ジェネレート・コンテンツ)元年
2007年マッシュアップ元年
2008年NGN(ネクスト・ジェネレーション・ネットワーク)元年 グリーンIT元年
2009年クラウド元年
他にもどんな元年があったか、皆さんのコメントをお待ちしています。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/115981962.html
▼ INDEX ▼
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■ 業界裏話 :PWCCが復活、ベリングポイントを経営統合
■ Hot Topic :「クラウド化する世界」は必読本
■ レポート提供
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■ 業界裏話 :PWCCが復活、ベリングポイントを経営統合
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2009年3月24日、コンサルティング業界の歴史に新たな変化がありました。
かつて、PWCC(プライスウォーターハウスクーパース・コンサルティング)
という大手コンサルティングファームがあったのですが、それが事実上復
活することになったのです。
PWCCといえばビッグファイブの呼び名で有名な米国五大監査法人の一つを
出自とする大手コンサルティングファームでしたが、エンロン事件以降、
監査法人とコンサルティングファームの分離が必須となったため、IBM傘下
に入ってIBCS(IBM Business Consulting Servece)と社名を変えました。
※ビッグファイブ:
プライスウォーターハウス・クーパーズ、
アーンスト・アンド・ヤング、
KPMG、
デロイト・トウシュ・トーマツ、
アーサー・アンダーセン
このとき、母体である監査法人とその他関連企業はそのまま残っていまし
て、今回は関連企業のPWCアドバイザリーにベリングポイントが吸収された
というワケです。
@ITの記事が分かりやすいので引用します。
『米本社がチャプター11(米連邦破産法第11条)の適用を申請したベリン
グポイント日本法人は3月24日、米ベリングポイントから分離独立し、大
手会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の傘下に4月
末までに入ると発表した。
5月に社名、ブランドを変更し、年内にはPwCの日本におけるメンバーファ
ームであるPwCアドバイザリーと経営統合する。ベリングポイント日本法
人の売却金額は数百億円規模。
PwCアドバイザリーはM&Aのアドバイスやデューデリジェンスなどを支援
している。現在の従業員数は430人。ベリングポイントは1200人の従業員
を抱えていて、両社の統合で1600人規模のコンサルティングファームが
誕生する見込みだ。ベリングポイントは統合によって「お互いが補完で
きる」としている。』
(ベリングポイント日本法人がPwCアドバイザリーと統合へ)
→ http://www.atmarkit.co.jp/news/200903/24/bearingpoint.html
PWCCを知るものとしては、「PWCCが復活したか!」と思わず声を出してし
まうような感じなのですけど、果たしてどのような経営統合になるのかが
私には見えてきません。
PWCアドバイザリーの守備範囲はM&Aやデューデリジェンス、そしてベリン
グポイントの守備範囲はERPを中心としたITコンサルティング。戦略コンサ
ルはあまりいなかったと記憶していますが、今後、旧ベリングの戦略コン
サルはデューデリジェンスなどを業務の中心に据えることでしょう。
そうなると、ITコンサル部隊との相乗効果が期待薄になってきます。アウ
トソーシングビジネスを自前で展開できれば、デューデリジェンスも次の
案件につながるものになりますが、新PWCCは1600人の会社になるよう
ですし、とてもソーシングビジネスは展開できるとは思えません。
@ITの記事中にあるように、本当に相乗効果が狙えるのでしょうか?
ベリングポイントの中の方、もしいらっしゃいましたら狙いを教えてもら
えると嬉しく思います。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/116225630.html
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■ Hot Topic :「クラウド化する世界」は必読本
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すでにIT業界はクラウドコンピューティングという時代の変革に直面して
おり、様々な議論がこの2年間でされてきました。
この本はグーグルを中心にクラウド化の現状を幅広い目配りで書いた本。
最新知識を専門家でない人間が手に入れるには、いまのところ、ベストだ
と思う。
著者はハーバードビジネスレビューにいたころIT投資は意味が無くなると
預言して物議を醸したが、それから3年たって、その預言は真実みを帯びて
きた。
著者は ITの現状をかつての電力産業と重ね合わせる。電力産業も初期は各
企業ごと、工場レベルで発電機を備えたが、規模の効果により大電力発電
所を建設する方がずっとコストが安くなって、いまでは自前の発電所など
思いもよらない。
同じように各企業ごとにIT投資を行い、巨大サーバーを構えて、クライア
ントには重いMSのプログラムをインストールして大金をかけているが、そ
のような日常業務にブラウザを介してグーグルの提供するデータベースエ
リアとアプリケーションを使うことによってコストは劇的に低下する。
このようなことはアマゾンが一部の機能を外部に提供することでも一般化
しつつある。クラウドとは雲のことでインターネットの向こうにある様々
なサービスに、これまで自前で持っていたコンピュータやアプリの役割を
代替させることだ。
こうなるとネットは閲覧のためではなく事務作業の「場」に変わる。
そのためには複数のサイトを開いても絶対にフリーズしない頑丈なブラウ
ザが必要である。グーグルの開発している「クローム」は、まさにそのた
めのブラウザとして開発された。
劇的に変化しつつあるITの現状を、幅広く公平な視点で、簡潔にわかりや
すくまとめていることに注目したい。
→ http://www.canter.jp/ad/bk879923_croud.htm
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■ レポート提供
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編集後記)
Sun買収について色々なベンダーが話をしていますね。
DELL社やMS社は静観の構えっぽいです。
ところで専門家の間でも今回のIBMの買収話は謎だそうです。