ダメ上司を見習え！ 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「思ったことを言え」　はっきり言ったら怒る上司

配信日：2010年09月13日

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こんにちは、グッチ55です＾＾

9月に入りましたが、やはり暑いですね。

去年の9月はシルバーウィークがありました。
カレンダーでは5連休ありました。
今年は3連休で終わりです。

3連休と5連休では全然、受ける印象が違います。
5連休だと、「よっしゃ。どっか行ったろか」
と思えますが、3連休だと、休みたいし、すぐ仕事だしと
思えてしまいます。

正月やお盆以外には長い連休は年に何回もあって良いと思います。


前回は、部下が辞める時に起きた出来事を取り上げました。
2人の上司が登場しましたが、2人の目線が違うことで、
全く違う上司に見えてしまいます。

どちらの上司を素敵だと思うか、どちらが上司として適切な言動かは
感じ方は人それぞれだと思います。
どちらの上司が素敵だったでしょうか。



さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか？


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◇　ダメ上司を見習え！　３分で分かる仕事が楽しくなる秘訣　第66回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この２人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の３つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇　ケース：「思ったことを言え」　はっきり言ったら怒る上司
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登場人物　
上司A（森下課長）
上司B（馬場課長）
部下A（外村）
部下B（澤田）
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私の同僚の澤田さんはとても物静かで、あまり自分の気持ちを話そうとはしない。
ただ仕事はものすごく出来るため、直属の上司の馬場課長からは、とても評価されている。


馬場：「さすがだな、澤田。君の作成したプログラムには脱帽するよ」

澤田：「はい」


　私たちは顧客の要求に対し、情報システムを構築する仕事をしている。
ほとんどは社内でパソコンに向かい、プログラミングを行う。
ただし、時折、社外の人との打ち合わせを必要とすることがある。


外村：「澤田さんはいいよね。俺なんて、大学で勉強したわりには、能力ないし」

澤田：「いや、僕はたまたま昔からやっていただけで。僕からしたら、外村さんは活発でうらやましいよ」

外村：「そうか。俺たち足して2で割ればちょうどいいんだろうね」

澤田：「はははは。そうだね」


　そんな時、馬場課長から澤田さんに一つの提案があった。


馬場：「今度、森下課長の課と共同開発を行う予定になっている。
そこで、私たちの課から開発リーダーとして澤田、君を指名したい。サポートに外村、君が澤田を支えてやってくれるか？」

外村：「もちろんですよ。任せてください。がんばろうぜ、澤田さん」

澤田：「は、はい。がんばります」


馬場課長から澤田さんに対する期待が伝わってきた。
今後のさらなる成長を見込んで、課の垣根を越えた仕事を任せてくれたようだ。
私はプログラミングについては正直いって澤田さんには敵わないため、
それ以外のことでサポートしようと思った。馬場課長も私にはそれを望んでいるはずである。


　私たちは森下課長に挨拶に向かった。


外村：「よろしくお願いします」

澤田：「お願いします」

森下：「君たちか？　馬場課長から噂は聞いているよ。澤田君はプログラミングの構築は抜群で、
外村君は人間関係をまとめるのが抜群だと聞いているよ。私も君たちに期待しているから、よろしく頼むよ」


　僕たちのことは馬場課長から森下課長に伝えられているようだった。
僕たちは森下課長からの指示に従い、仕事に取り組んだ。
具体的なプログラミングの構築は澤田さんが、森下課長の課のメンバーとこちらの意見の折衷を私が行った。


　私たちの2人のバランスは絶妙で、順調に仕事が進んでいった。


　しかし、そんな時。


澤田：「外村さん、ちょっといい？」

外村：「どうした？」

澤田：「実は、向こうのプログラミングに不具合を3つ見つけたんだよ。どうしようか？　
僕が勝手に直してもいいなら直してしまうけど、森下課長のチェックを通っているはずだから、これで合っているのかもしれないんだ」

外村：「う〜ん。俺は技術的なことはちょっと分からないな。森下課長に相談してみよう」


僕は森下課長にどのように伝えればいいのか、分からなかった。
森下課長のミスなのか、それとも何かを試されているのか・・・


外村：「森下課長、ちょっといいですか？」

森下：「おう。君たちか。どうしたんだ？」

外村：「今、澤田さんがプログラミングの中に問題を見つけたそうなんです」

森下：「ほう。そうか。それは直す必要があるな。どんな間違いがあったんだ？」

外村：「え〜っと」


　僕は技術的な説明が出来ずに困った。
それにイライラした森下課長は澤田さんに質問をぶつけた。


森下：「どうなんだ、澤田君。そんな重要なトラブルなのか？」

澤田：「あ、いえ・・・」


　澤田さんもどのように伝えるべきか言葉を選んでいるようだった。１，２分の沈黙があった。


森下：「思ったことをはっきり言わないか！」


　森下課長の大きな声に、ビクッとした。


澤田：「え〜と、それがですね」

森下：「はっきり言わないと分からないだろ」

澤田：「さきほど頂いたプログラムなんですが、問題が3点ありました。私が直接直しても良いのかどうか教えて下さい」

森下：「私が渡したやつか？　それに間違いがあったと？　それは私に対する嫌味かね？」

澤田：「いえ、そういうつもりでは・・・」

森下：「君の判断で直す必要があると思えば、直せば良いのではないかね？　
それをわざわざ私に報告する必要があるのか？　
なんだ？　それとも私の間違いを見つけましたと報告したかったのかね？」

澤田：「僕はそんなつもりは・・・」


どうやら私たちの報告は森下課長のプライドを傷つけてしまったようだ。
私は、「そんなに怒らなくても・・・」と思った。はっきり言えって言ったから言ったのに・・・。


私が直接説明できればこんな事にならなかったかもしれないが、
それが出来なかったことに対し、澤田さんに悪いことをしたと思った。


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□　部下から見た問題点
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澤田の報告に何も問題はありませんでした。
問題点を正直に話し、対策の提案まで行っています。

それに対し、森下課長は自分の責任と分かるや否や不機嫌な態度になりました。

上司に不機嫌な態度を取られては、気の弱い部下は引き下がるしかありません。

この事件以降、澤田は上司に何も報告することなく、森下課長の尻拭いをすることになるでしょう。


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□　部下として今どうすべきか
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まず、問題があったことを言わず、
「問題点を発見したら、勝手に直してもいいでしょうか？」と
質問してみてはどうでしょうか。

「勝手に直していいよ」と言われれば、問題の報告を避けることが出来ます。

「問題があったら、報告してよ」と言われれば、ちょっと間をおいて、
次のような報告をします。
「仕様通りの動作をしなかったんですが、こちらで調査しましょうか？」

これならば、森下課長の責任かどうかはまだ分かりません。
森下課長が不機嫌になることも無いでしょう。
あわよくば、「私の方で、調査する」と言われ、自分で問題点に気づくかもしれません。


以上のように、上司の機嫌を優先させて、器用に報告をする人がいます。
本当のことを言う前に伏線となる質問をすることで、上司との衝突を回避しています。

しかし、それでは何も変わりません。

上司は自分の問題点に気づきにくくなりますし、問題解決に時間がかかってしまいます。

それならば、怒られることを覚悟で、上司の問題点を指摘し、
上司に再発防止対策を実行させることで、根本的な解決につながることになります。

生意気と思われるのなら、いっそのこと以下のように言ってみてはどうでしょうか。

「課長のチェックした箇所に問題点が３つもありました。
問題点を残したまま、課長に提出した方にも、チェックで見つけられなかった
課長にも問題があるように思います。
開発・監査の体制の見直しをお願いします。」


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□　自分が上司になった場合にどうすべきか
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「私に何か問題があったら、すぐに言ってくれたまえ」
口では何でも言うことが出来ます。

行動が伴って、初めて部下は上司を信頼します。

行動に移せない、どうしても感情的になってしまうというのなら、
初めから上記のようなことは言うべきではありません。

常に冷静でいれるのは強さです。
いくら怒っていても、強いわけではありません。

自分が弱いと感じるなら、あまり大口を叩かない方がよいでしょう。


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□　編集後記
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「部下から見た問題点の、最後はちょっと言いすぎだと思う。
最初の上司の間違いであったことを分からないような言い方のほうがいいと思う」

「なるほど。確かに器用にやったほうがいいと思う。ただ、逆の立場、自分が上司の立場だったら、
上司の問題点を指摘出来るくらいの勇気ややる気を見せてくれたほうが嬉しいよ」

「でも、森下課長のような器の小さい人間には無理な話だよ」

「その通りや。ただ、澤田の場合は気が弱い感じで、引き気味で話しているはずだから、
嫌味な感じはしたと思うけど、自信をもってビシッと言えば、また違うと思う」

「そうだね。最初はイラッとするかもしれないけど、時間が経ては自分の間違いに反省をするかもしれない」

「そういう人も組織には必要だよね」

「ただ、協調性がないと査定されるかもしれないですよ」

「そこは、まぁ器用に」

「なんやそれ」


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