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がんばれ社長!号外PR版 10/08/24「月刊『致知』から「がんばれ社長」読者のあなたに特典プレゼント」

配信日:2010年08月24日

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 号外だ!『がんばれ社長!今日のポイント』 10/8/24 購読者:32,394名
 
 発行者:有限会社がんばれ社長 代表 武沢 信行  

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 ●感動実話「縁を生かす」●(『致知』2005年12月号より)
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●「自分の頭でものごとを考えない社員が増えた」とか、「最近の若
者は指示待ちばかりで困る」という声をよく耳にする。

「だったらどんどん考えてもらおう」と、頭を使うトレーニングを施し
たところで事態はさほど改善しないだろう。発想法の問題ではないはず
だ。

●人は何かに心躍っていれば、その何かに対して心も頭も使い続ける
ものである。

以下に、致知出版社の藤尾秀昭社長が書かれたコラムがある。

一人の少年と学校の先生の物語である。
心が躍った瞬間、その少年は目ざめ、本来もっている才能に気づき、
それを開花させていった。これが実話と知って私も鳥肌が立った。

考えない若者を嘆く前に、『致知』を読んで、若者が心躍るような縁
を作っていってあげるのがリーダーの役目なのかもしれない。

以下、月刊『致知』2005年12月号より。繰り返し読もう。

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その先生が5年生の担任になった時、一人、服装が汚くだらしなく、
どうしても好きになれない少年がいた。
中間記録に先生は少年の悪いところばかりを
記入するようになっていた。

ある時、少年の1年生からの記録が目に止まった。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。
勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。
間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。

2年生になると、
「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」と書かれていた。
3年生では
「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」
後半の記録には「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」とあり、
4年生になると
「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」

先生の胸に激しい痛みが走った。ダメと決めつけていた子が突然、
深い悲しみを生き抜いている生身の人間として
自分の前に立ち現れてきたのだ。先生にとって目を開かれた瞬間であった。

放課後、先生は少年に声をかけた。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない? 
 分からないところは教えてあげるから」
少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。
少年は自信を持ち始めていた。

クリスマスの午後だった。少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。
あとで開けてみると、香水の瓶だった。
亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。
先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。

雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、
気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。
「ああ、お母さんの匂い! きょうはすてきなクリスマスだ」

6年生では先生は少年の担任ではなくなった。
卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。
「先生は僕のお母さんのようです。
そして、いままで出会った中で一番すばらしい先生でした」

それから6年。またカードが届いた。
「明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担当してもらって、
 とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって
 医学部に進学することができます」

10年を経て、またカードがきた。
そこには先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた体験があるから
患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。

「僕はよく5年生の時の先生を思い出します。
 あのままだめになってしまう僕を救ってくださった先生を、
 神様のように感じます。大人になり、医者になった僕にとって
 最高の先生は、5年生の時に担任してくださった先生です」

そして1年。届いたカードは結婚式の招待状だった。
「母の席に座ってください」と一行、書き添えられていた。

本誌連載にご登場の鈴木秀子先生に教わった話である。
たった1年間の担任の先生との縁。
その縁に少年は無限の光を見出し、それを拠り所として、
それからの人生を生きた。ここにこの少年の素晴らしさがある。

人は誰でも無数の縁の中に生きている。
無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。
大事なのは、与えられた縁をどう生かすかである。 

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↑こちらの記事は、月刊『致知』2005年12月号に
 掲載され、ネット上で大きな話題を呼んだ記事です。

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