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ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣
※メルマガ内容は省略されています。もっと詳しく見る
「いいのにしておいて」 具体的指示を出さずに後で文句を言う上司
配信日:2009年03月01日
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◇ ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣
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記念の第1回 メルマガ発行です。
このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。
主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。
外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。
この2人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。
この上司たちとのやりとりから
□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか
の3つを学ぶことにします。
注意して頂きたいことがあります。
このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。
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ケース:「いいのにしておいて」 具体的指示を出さずに後で文句を言う上司
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登場人物
上司A(斉藤課長)
上司B(高橋先輩)
部下A(外村)
部下B(澤田)
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入社して1ヶ月がたった頃――
外村:「斉藤課長、これからよろしくお願いします」
斉藤:「私こそ、よろしく頼むよ。新人研修はどうだった? 外村君は大学を卒業してすぐに入社してきたんだよね?」
外村:「はい。社会人1年生です。研修では勉強になることがたくさんありました。研修中はしっかり出来ていたと思いますが、現場でしっかり出来るか不安です」
斉藤:「最初は皆そうだよ。心配しなくてもいい。まずは電話対応から慣れていってくれるかな」
外村:「分かりました。積極的に電話に出るように心がけます」
斉藤課長の課に配属されて2ヶ月が過ぎた頃――
斉藤:「どうだ? 外村君? 仕事に慣れてきたか?」
外村:「まだまだ分からないことばかりです。先輩たちに迷惑かけてばっかり、勉強しなければならないことがたくさんあります」
斉藤:「そろそろ君にひとつ仕事を任せてみようと思うのだが、やってみるか?」
外村:「私が、ですか? まだ分からないことの方が多いので、一人でやるのは無理があると思います」
斉藤:「いつまでも先輩たちの下仕事ばかりじゃつまらないだろう。分からないことがあれば直接私に聞いてもらってかまわない」
外村:「ちなみに何をすればよろしいのですか?」
斉藤:「高橋君に与えた仕事なんだが、今、高橋君は手が一杯でどうにも出来ないんだ。細かい仕事の内容は高橋君に聞いてくれるか?」
外村:「高橋先輩の仕事を私がやるのですか? やっぱり無理だと思うのですが」
斉藤:「大丈夫だ。君にならできる」
外村:「・・・分かりました」
その後――
外村:「高橋さん、ちょっとお時間よろしいですか?」
高橋:「ん? いいよ。どうしたの?」
外村:「さきほど斉藤課長から高橋さんの仕事引き継ぐように言われたのですが、何か聞いていますか?」
高橋:「いや、聞いていないけど。何の仕事?」
外村:「すいません、聞いていません。高橋さんに聞くようにだけ言われて・・・」
高橋:「そうか。またか。斉藤課長は何も言わずに勝手に仕事を押し付けてくるところがある。だから気をつけておけよ」
外村:「そうなんですか。私は何をしたらいいのですか?」
高橋:「ん〜。金平商事から依頼のあったプログラムの作成をお願いしてもいい?
僕もまだ手をつけれていないんだ。チェックは僕がするから外村君の主導でやってみてくれるか」
外村:「分かりました! よろしくお願いします!」
それから3日後――
外村:「高橋さん、プログラムのチェックお願いしてもいいですか?」
高橋:「もう出来たのか? 早いな。よく頑張ったな。今からチェックするから、その間は澤田君の手伝いしてあげてくれるか」
外村:「分かりました。厳しくチェックお願いします」
高橋:「うん。分かったよ。お疲れ様」
チェック後――
高橋:「未完成な部分はあるけど、初めてにしてはかなり良い出来だと思うよ。直さなきゃならない部分はまとめておいたから、後で直しておいてくれるかな。
直した後、斉藤課長に報告してその後の指示を受けておいて」
外村:「ありがとうございます。大変でしたが、高橋さんおかげでうまく出来ました」
高橋:「君の努力の結果だよ。またよろしく」
外村:「こちらこそ、よろしくお願いします」
斉藤課長へ報告――
外村:「斉藤課長、プログラムの作成が終わりました。
この後、澤田さんたちのプログラムと結合する作業が必要だと思いますが、どのようにお考えですか? 指示お願いします」
斉藤:「もう出来たのか。そうか。次は高橋君の指示をうけて進めてくれるか」
外村:「はい。澤田さんたちのチームと話し合って先に進めていってもよろしいですか?」
斉藤:「いいのにしてくれれば良いから」
外村:「分かりました」
その後――
外村:「すいません。お時間よろしいですか? 相談があるのですか?」
斉藤:「どうしたんだ?」
外村:「金平商事依頼のプログラムで、完成に向けて2つの方向性で話し合っているのですが、どちらで進めるか決めかねています。アドバイスいただけますか?」
斉藤:「私は君にその仕事を任せると言った。君の良いと思う方を選んでくれればよい」
外村:「でも、大事なところだと思うので、私が決めるのはどうかと思いますが、よろしいのですか?」
斉藤:「かまわない」
プログラムの完成後――
外村:「金平商事のプログラムが完成しそうです。一度報告させて下さい」
斉藤:「分かった。説明してくれるか」
説明後――
斉藤:「一つ一つの細かい内容は良いが、これは金平商事のニーズと離れていないか? なぜこういう方向性で行こうと決めたのだ?」
外村:「高橋先輩はじめ、澤田さんのチームの人たちと何度も話し合って決めた結果です」
斉藤:「あのな、お客さまからのニーズと異なるものを作ったって商品になるわけがないだろ。よく考えろ」
外村:「申し訳ありません」
斉藤:「何でもっと早く相談しなかったんだ? 分からないことがあったら私に聞くように最初から言っていただろ。
今すぐ作り変えなさい。来週の月曜日には先方に伺う予定でいる。それまでに仕上げてこい」
外村:「はい。申し訳ありませんでした。今すぐやります」
自分の机に戻り――
外村:「はぁ」
澤田:「どうしたんだ? そんなに落ち込んで。与えられた仕事をうまくこなしたじゃないか」
外村:「さっき斉藤課長に報告しにいったら、『方向性が間違えている』と怒られたんだよ。最初からやり直しだよ。今日から家に帰れないな・・・」
澤田:「え? ウソ? めちゃくちゃ話し合ったじゃないか! だってプログラム完成して方向性が決まらないから斉藤課長に相談しにいったよね?」
外村:「うん。その時は、俺に任せるって言ってくれた」
澤田:「ありえねー。ちゃんとチェックもしないで。後で文句言うなら初めから言えよ」
外村:「俺が悪いんだ。俺が決めたことだから」
澤田:「違うよ。斉藤課長が悪い。だって外村さんは報告して指示受けにいったじゃないか。的確な指示がなくても、最後まで取り組んだ外村さんはすごいよ」
外村:「ありがとう」
澤田:「斉藤課長が悪い。外村さんは悪くない」
□部下から見た問題点
斎藤課長は、言っていることとやっていることが違います。
「わからないことがあったら聞いてもいい」とは言っていますが、いざ相談すると、「君に任せるよ」と無責任な返事をしています。
外村君は斎藤課長の言葉を信じて、行動しただけなのになぜ自分が怒られるのか理不尽に感じています。
その状態が続くと、いずれ斎藤課長の言葉は信じるな、というダメ教訓が部下の間で生じます。
高橋先輩の「斉藤課長は何も言わずに勝手に仕事を押し付けてくるところがある。
だから気をつけておけよ」のセリフから、すでに部下の間で斎藤課長の対処法=ダメ教訓が広まっていることが分かります。
□部下として今どうすべきか
斎藤課長のような人は社会には多いです。上に立ち、たくさんの仕事を抱えると部下への丸投げが多くなります。
このような上司は、マネージメント能力ではなく、仕事の処理能力で出世したタイプによく見られます。
自分が部下だった頃と照らし合わせて部下を見ているため、過剰に部下を信用しています。
そして、部下が信用に応えられないと分かると、「僕が君くらいの頃はこれくらい・・・」と部下に呆れるようになります。
マネージメント能力がなく、実力で上にいる人間には、どう接すればいいのか。それは、具体的な質問をすることです。
斉藤課長に方向性を相談しに行く前に、方向性を決めるためには何が不明なのか、何が必要なのかを考えなければなりません。
その上で、具体的に不明な点を質問すれば、斎藤課長は自分の経験から答えてくれるでしょう。
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか
「部下として今どうすべきか」に書いたことは、部下にとっては耳が痛い話です。
ただ、上司に相談するだけなのになぜそこまでしなくてはいけないのか。そこでまた理不尽に感じるのも仕方がない話です。
ならば、自分が上司になった場合どうすればいいのか。
部下から相談があった時、何か問題が発生していることを認識しなければなりません。
上司からすれば取るに足らないことでも、部下からすれば自分では解決出来ないほどの一大事なのです。
その認識の違いが部下と上司の溝を深めてしまいます。
部下から相談があった時、まず部下の立場に立って、相談に来るまでの経緯を聞く所から初めてみましょう。
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ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣
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