ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「お前はアホか」 要望を頭ごなしに否定する上司

配信日:2009年04月20日

こんにちは、グッチ55です。

前回は、部下の頑張りを否定する上司の物語をお伝えしました。

人は誰だって、頑張ったことを褒めて欲しいものです。
それが成果が上がったか、上がらなかったは別の問題です。
会社のために、頑張ったことなら、素直に褒めてあげたいです。

なかなか成果のあがらないことであれば、
知恵を出し合えばいいと思います。

そのための、仲間なのです。

人の頑張りを否定するような言葉を発していては、
その人のために頑張りたいと思う人は
いなくなり、やがて誰も周りにいなくなるでしょう。

たとえ、居たとしても、お金でつながっていたりと、
心の底から一緒に居たいと思っていることはないでしょう。

人の頑張りを喜べる人に上司になりたいものです。



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ぜひ、ご意見・ご感想を聞かせて下さい。
あなたが出会ったダメ上司の話を教えて下さい。
教えていただいた話から、グッチ55が架空の物語を作り、
紹介させていただきます。
↓↓↓↓↓
http://form.mag2.com/keniogiaho
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さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか?


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◇ ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣 第8回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この2人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の3つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇ ケース: 「お前はアホか」 要望を頭ごなしに否定する上司
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登場人物 
上司A(恩田社長)
上司B(竹下主任)
部下A(外村)
部下B(澤田)
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 今から3ヶ月前――

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恩田:「お前はアホか!」
外村:「そうですか…おかしいですか。分かりました」

結局、僕の思いは社長には伝わらなかったようだ。
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僕の勤めている会社は、人材育成のコンサルティング会社だが、最初は保険の代理店から始まり、
人材育成のコンサルティングにまで手を広げたそうだ。

なので、保険業務を担当する部署と人材育成コンサルティングを行う部署がある。
人材育成に関しては、各企業と人材育成のコンサルティング契約を結び、
毎月、もしくは2、3ヶ月に一度、各企業において、あいさつや、名刺交換などのビジネスマナーはもちろんのこと、
コスト管理の徹底や、新人教育など様々な業務をこなしている。

人材育成における一大イベントが新入社員研修なのである。

外村:「もう4月か。忙しくなるな」

竹下:「そうだね。忙しい時期に突入するね。そうそう、外村君はもう3年目だから、
一人で新人研修を行ってもらおうと思っている。今年からは私の付き添いはなし。一人でやってごらん」

外村:「はい主任! もちろん、その覚悟と準備は出来ています」

竹下:「相変わらず、頼もしいねぇ。任せたよ」



僕は今年一人で新人研修に企画から実行まで行った。当然仕事は順調に終えることが出来た。

毎月の業務はそれほどプレッシャーはないが、1年に1度の新人研修のプログラムは本当に疲れる。
なぜなら、業務が大変なことはもちろんコンサルティング契約が継続されるかどうかは新人研修後に決まることになっているからだ。
しかも、新人研修の売上は大きい。プレッシャーは相当なものだ。



竹下:「感山株式会社 と 有限会社篠仮屋 の新人研修はうまくいったようだね」

外村:「うまくいきました。うまく言ったといっても、去年の竹下主任の行っていたプログラムを真似しただけですが・・・」

竹下:「だけど、もともとそのプログラムのほとんどは外村君が考えた案だったじゃないか。私はフォローしていただけだ」

外村:「そう言っていただけると、嬉しいです。頑張りがいがあります。今年一人でやってみて不思議に思ったことがあるのですが」

竹下:「何だね? 言ってごらん」

外村:「新人研修での売上の見積りから請求まで自分でやっていると、
新人研修の売上に対するチップがあってもいいのでは? と思いました」



僕の会社では、『チップ』という名の給料が存在する。
チップは保険業務から生まれたものらしい。

恩田社長が社員のモチベーションをあげるために行ったもので、
新規の保険顧客を獲得したり、または保険の更新を行った場合、売上の何割かが給料に反映されるというものだ。



竹下:「どうしてそう思ったんだ?」

外村:「保険は更新っていうものがあるじゃないですか? 自動車保険で1年、火災保険も更新がありますし。
その更新をするたびにチップをもらえますよね? 
それなのに、なぜ人材育成コンサルティングの契約更新の際にはチップがないのでしょうか?」

竹下:「そうだな。外村君の言うことも、間違ってはいないように感じるな」

外村:「ですよね? 同じ“更新”を行っても、扱いが異なるのはおかしいと思います。
保険の業務をやっている皆はチップがあるから、自分の実力次第で給料を上げることが出来ます。
でも、僕たちのコンサルティングは頑張って、新人研修を行い、高いお金を頂いても、一切チップがもらえません。
別にお金が欲しいわけではありませんが、同じ会社で差別があっては、働くみんなのモチベーションに悪い影響が出るように思います」

竹下:「外村君は相変わらず、よく考えているね。いつも会社が良くなるように考えている姿は私にとっても勉強になる。
今度社長に話してみることにするよ」

外村:「いえ、私に直接説明させて下さい」

竹下:「積極的な姿勢は外村君らしいね。それじゃ、自分で説明してきて」

外村:「はい」



 それからすぐに、社長室へ向かった。

 コンコン



外村:「外村です。失礼します」

恩田:「どうぞ」



 私は、人材育成の契約更新にもチップを取り入れるように社長に要望を出した。
会社として不公平のないように。コンサルティングのみんなのモチベーションを上げるために。
ところが、もらった返事の第一声は「お前はアホか」だった。


 恩田社長は僕の話をほとんど聞いてはくれなかった。


 「新人教育によるコンサルティングは日々の業務だから」という返答だけしかくれず、僕には納得がいかないまま終わってしまった。




澤田:「なんだよ、それ〜。日々の業務って何だよ。保険の更新も日々の業務じゃね〜のかよ」

外村:「意味がよく分からないよね。忙しいのは分かるけど、何も聞かずに頭ごなしにダメって言われたよ」

澤田:「機嫌悪かったんじゃないの?」

外村:「そんなことはなかったよ。“どうしてそう思うの?”って聞いて欲しかった。
理由も聞かずに、話の結論だけで、良し悪しの判断をされると困る。
会社を悪くしようと思って、言っているわけじゃないから、あんな扱いされると、自分が考えていたことがアホらしく思う」

澤田:「そうだよね。ダメならダメの理由もちゃんと言って欲しいよね。
俺も自分の売上を上げようと頑張っていたのが、アホらしく思うよ。いいよな。
保険のやつらは更新手続きするだけで給料が上がって」

外村:「保険は保険で大変だろうから、俺たちにはよく分からないけど、何だかやる気は出ないよね」

澤田:「うん。どうせ、俺たちより保険の部署のほうが売上は大きいさ。俺らの仕事なんて小さいもんなだよ」

外村:「本当にそう思いたくなるよ」




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□ 部下から見た問題点
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外村は、自分の感じた不満を整理し、きちんと要望という形で
恩田社長に伝えようとしています。

しかし、恩田社長は、ばっさり切り捨ててしまいました。

これでは、恩田社長は、部下からの意見を全く取り入れない社長だと
外村に思われてしまいます。
そのエピソードが外村の周囲に伝わり、
いずれ社員全員のモチベーションの低下につながります。





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□ 部下として今どうすべきか
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会社は、常に利益を追求しています。
現状の問題点を解決する話より、儲け話の方が食いつきがいいのです。

自分の要望を通したい場合、問題点の解消を強調するよりも、
どのような利益があるかを強調しましょう。
例えば、今後の仕事の売上について、会社の利益と自分の取り分を
具体的数値を用いて、提案するのも良い手でしょう。





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□ 自分が上司になった場合にどうすべきか
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部下が要望を上司に出す時、以下の選択肢を望んでいます。
1.上司が要望を飲む
2.上司が要望の背景を理解し、別の対策を用意する
3.要望が通らない場合、納得のいく理由を説明してもらう

それ以外の選択は部下にとって、不満の種となるかもしれません。







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