ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「ちょっといいか」 お客様と打ち合わせ中にダメだしをする上司

配信日:2009年04月27日

こんにちは、グッチ55です。

前回は、部下の要望を頭ごなしに否定する上司を紹介しました。


外村が社長である恩田社長に意見を言ったが、聞き入れられなかった。
もしかしたら恩田社長は、外村が平の社員であるが故に聞く耳をもたなかったかもしれません。

下からの意見を全て聞いていたのでは、
収まりがつかないからなのか。

それとも、
若いものの意見は初めから聞く価値がないと思っているからなのか。


もし、自分の意見が取り入れられれば外村はやる気が上がったでしょう。

しかし、意見を取り入れられるか、取り入れられないかは
重要ではないのです。

自分の意見が聞いてもらえて、
判断の材料にしてもらえた。

好意的に聞いてもらえた。

それだけで、
自分の考えたことが意味のあったことなのだと、
思えるものです。


忙しいときや、イライラしているとき等は
人の話や意見を聞くのが、おっくうになりがちです。


その状態でも、相手の気分を害することなく、
聞き役になれる人は重宝されるのだと思います。



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ぜひ、ご意見・ご感想を聞かせて下さい。
あなたが出会ったダメ上司の話を教えて下さい。
教えていただいた話から、グッチ55が物語を作り、
紹介させていただきます。
↓↓↓↓↓
http://form.mag2.com/keniogiaho
★★・‥…―━━━―…‥・・‥…―━―…‥・・‥…―━━━―…‥・★★


さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか?


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◇ ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣 第9回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この2人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の3つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇ ケース: 「ちょっといいか」 お客様と打ち合わせ中にダメだしをする上司
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登場人物 
上司A(谷川先輩)
部下A(外村)
部下B(澤田)

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 僕は雑誌の編集の仕事をしている。主に「amam(アムアム)」という女性向けファッション雑誌の担当をしている。

自分が男であるため、女性のファッションに関しては疎く正直言ってまったく分からなかったが、
彼女の長い長い・・・買い物に付き合ったり、女の友達に相談したりしながら、自分なりに勉強してきた。

その甲斐もあり、自分で言うのもなんだが、今では自ら「amam」の特集を企画出来る実力がついている。

 今年の春は新規オープンするお店が多かったため、新規オープンの特集を組むことになり、僕は今回の企画のサブリーダーを任された。




谷川:「今回の新規オープンの企画だけど、よろしくね」

外村:「こちらこそよろしくお願いします。谷川リーダー」




 リーダーとなったのは僕の5歳年上の谷川先輩、男。




谷川:「外村君は若手の中で一番伸びがあると、先日の会議でも言われていたね。
僕は外村君と一緒にチームを組んで仕事をするのは初めてだから、どれくらい仕事が出来るのか楽しみにしているよ」

外村:「僕こそ、谷川先輩と一緒に仕事が出来るのが楽しみです」




谷川先輩はとても仕事が出来る先輩であり、一緒に仕事が出来るのが楽しみである反面、ある意味緊張していた。
なぜかと言えば、谷川先輩は仕事の成果、つまりいいところは全て自分のものにする、と社内で噂が飛び交っていたからだ。
一体、どのようなことが起きるのか…




外村:「谷川先輩、来週2日に、さっそく3月にオープンした帽子専門店のキャポンに取材のアポを取りました。
5日にはオンリーエイジへ取材に行ってきます」

谷川:「よろしく。キャポンへは僕もついていくから。取材は、外村君にお任せするので、取材内容をまとめたら見せてくれるか」

外村:「はい。分かりました。今日中に仕上げられると思いますので、明日さっそくチェックお願いします」




 翌日。




外村:「取材項目をまとめました。今回は店主の人間性にクローズアップしようかと思っています」

谷川:「なかなかいいんじゃないか。確か、今回オープンしているお店の店主には20代後半から
30代前半で年代が近い店主がそろっているから、店主にクローズアップするのはおもしろいかもしれないね」

外村:「ありがとうございます」



僕が考えた企画内容については社内でも評判がよく、自分の考えたことが認められてうれしかった。

キャポンへの取材当日。




佐々木:「今日はよろしくお願いします。キャポン店長の佐々木です」

谷川:「amamの谷川です。よろしくお願いします。こちらがうちの外村です。今日の取材は外村が中心となってやります。
さっそくですが、今日の取材の段取りと雑誌掲載の内容についてお話させていただきます。それでは外村君お願いします」

外村:「はい。それでは私のほうから簡単に説明させていただきます。それにしても良い雰囲気の店内ですね。
僕はこのお店の感じが好きです。あ、関係ない話をしてすみません。聞いていて分からないことがあれば話中でも良いので質問して下さい」

佐々木:「いえいえ、気に入っていただけましたか。ありがとうございます」




佐々木店長は背が高く、テンガロンハットをかぶり、長いストレートの黒髪、ブ
ルーのカラーコンタクトが印象的なきれいな女性でした。僕は佐々木店長に今回の企画について説明を行いました。
佐々木店長は、首を縦に振りながら、うんうん、と僕の話をしっかり聞いてくれていました。





外村:「話の内容は理解できましたでしょうか?」

佐々木:「はい。とっても分かりやすかったです。まだお店をオープンして間もないので、
amamに掲載されることが嬉しくて嬉しくて真剣に聞いちゃいました」

外村:「そうですか。そう言っていただけると、僕たちもやる気が出ます。今日の段取りですが、
まず、佐々木さんの働いている姿を写真に撮らせていただき、正面から笑顔の写真も撮らせていただきます。
その後、お店を始めた動機、今後の展望など、いくつかの質問をさせていただきま・・・」
 


今まで静かに黙っていた谷川先輩が急に口を開きました。



谷川:「ちょっといいか。今回は働いている姿は掲載しないことになっている。新規オープン特集なのだから。
オープンしていないお店もあるのだから、他のお店とバランスがとれなくなってしまう恐れがあるが大丈夫か」

外村:「こんなに雰囲気のよいお店なんですから、働いている雰囲気が全面に出ているほうが良い感じになると思います。
両方、撮っておいて良いほうを選べば良いと思います」

谷川:「あのな・・・」

佐々木:「あの〜。私は何を撮っていただいても結構です。外村さんのいうように、
出来れば店内が多く映っているほうが私としては良いのですが、何か問題でも・・・」

谷川:「あ、そうですか? よろしいですか? そしたら一応、店内の撮影を行いますが、もしかしたら雑誌には掲載されないかもしれません」

佐々木:「それでも私は構いません。あくまで私の希望ですので」

外村:「よかったです。僕と考え方が同じで」

谷川:「調子に乗るな。君は前回の企画でも勝手に変更を加えて、周りを混乱させたらしいじゃないか。
お客様の意見を聞いて、臨機応変にやるのはかまわない。しかし、勝手な行動は許されないぞ。
前回のことでも結果的には、いい仕事にはなったが、それはあくまで結果論だ。
初めに決めた企画を変更する場合は、しっかり案を再構築して、周囲の意見を求めなきゃいけない」

佐々木:「すいません。私が何か余計なことを言いましたか?」

谷川:「いえいえ、佐々木さんは何もしていません。それでは、撮影を行いましょう」



結局、この後、僕の主導で取材が進められるはずが、谷川先輩の主導のもと取材が進められることになった。
僕は佐々木さんとの会話を通し、お店の雰囲気も感じながら、店内を少しでもクローズアップするほうが良いと判断した。
またそれを佐々木店長が望むため、選択肢の一つとして取り入れる判断をした。しかし、それを谷川先輩は許せなかったようだ。

谷川先輩はなぜお客様のいる目の前であんなダメだしをしたのだろうか。取材が終わった後に、社内に戻ってからすればいいのに・・・



 数日後。



澤田:「聞いたよ、聞いたよ。また谷川先輩が良いところ奪っていったんだって? 谷川先輩は略奪が好きだねー」

外村:「うん。そうなんだよ。しかもさ、お客さんの目の前で奪っていくんだよ。俺からするとありえないよ」

澤田:「どの写真を掲載するかでもめたんでしょ? そんなの社内で十分話出来ることじゃん。ひどいね。
相当外村君のことが気にいらないみたいだよ」

外村:「え? 俺への嫌がらせのため?」

澤田:「多分ね。最近、外村君が目立ってきたので気分よくないんだと思うよ。谷川先輩は自分の力を見せ付けたがるからな。
だから、みんなから煙たがられているんだよ」

外村:「そうなんだ? みんなから嫌われているんだ?」

澤田:「そりゃそうだよ。いいところばっかり持っていかれたら、一緒に仕事している人にとったらたまんないよ」

外村:「たまんない」

澤田:「しかも、今回はお客様の前で恥かかすようなことされたんでしょ」

外村:「そうだよ。キャポンの佐々木店長は俺のほうに賛同してくれていたのに」

澤田:「お客様より自分の考え優先だね」






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□ 部下から見た問題点
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谷川先輩の「前回の企画の話」は、外村の暴走を
諌めることに成功しています。

しかし、外村と佐々木様との交渉の場において、
外村の信用を貶めることは邪魔でしかありません。

その話の後、外村は交渉しにくくなっています。
その隙に、谷川先輩が主導しているようでは、
部下から「おいしい所」を持っていくという
印象を持たれても、仕方ありません。






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□ 部下として今どうすべきか
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一部の上司は、お客様の前でのダメ出しが悪いことだとは
思っていません。
そこで、部下が感じる問題点を一度上司に正直に
言ってみましょう。
上司はおそらく大義名分なり言い訳なりをその場では言うはずですが、
そこで初めて自分の行動を反省するはずです。

まず、上司の行動の反省点を気づかせてあげることから初めてみましょう。





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□ 自分が上司になった場合にどうすべきか
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お客様の前で、部下をダメ出しすることは、
自分にとって、様々な利点があります。
・お客様によっては、信頼を簡単に得ることができる可能性がある
・お客様の前ということで、部下の印象に残る効果的なダメ出しが出来る
・自分の意見を通しやすくなる(優位に立てる)
・優越感に浸れる
など様々です。

しかし、部下にとっては、決して良い上司ではありません。
また、お客様によっては不快に思われる方も少なくありません。

なので、このような行動は、大局的に見て必ずしもプラスでは無いということは、常に念頭に置いておきましょう。




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