ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「有給をとるな」 ルールを無視して指示する上司

配信日:2009年05月11日

こんにちは、グッチ55です。

前回は、このメルマガを始めたきっかけなどを
お話しました。

今回からは、
またダメ上司物語を再開します。

今回で、10人目のダメ上司のご紹介になります。



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ぜひ、ご意見・ご感想を聞かせて下さい。
あなたが出会ったダメ上司の話を教えて下さい。
教えていただいた話から、グッチ55が物語を作り、
紹介させていただきます。
↓↓↓↓↓
http://form.mag2.com/keniogiaho
★★・‥…―━━━―…‥・・‥…―━―…‥・・‥…―━━━―…‥・★★


さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか?


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◇ ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣 第11回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この2人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の3つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇ ケース: 「有給をとるな」 ルールを無視して指示する上司
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登場人物 
上司A(戸塚専務)
上司B(緒方先輩)
部下A(外村)

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 僕の先輩に緒方さんというステキな人がいる。




外村:「緒方さん、会社辞めるって聞いたんですけど、どうしたんですか?」

緒方:「もう聞いたの? そうなんだ。実家を継ぐことになったんだ」

外村:「え? 実家って何か商売やっていたんですか?」

緒方:「ここの会社と同じように、アパートの管理など、不動産業をやっているよ。
本当は商売を継ぐ気は全くなかったんだけど」

外村:「じゃ、どうして急に継ごうと思ったんですか?」

緒方:「それが、親父が体調を崩してさ。俺、長男だから、やっぱりね。
弟は全然違う仕事しているし、姉は結婚してしまって家を出ているし」

外村:「そっか。みんなすげー残念がっていました。俺も残念です。
緒方さんと一緒に仕事していると何だか自然とやる気が出るっていうか、
元気が出るっていうか・・・」

緒方:「ごめんな。本当は俺も辞めたくなかったんだ。
辞めるつもりでここに来たわけじゃないし、
外村君たちに教えてあげたいことはもっとあったんだけど、俺も急なことで混乱しているんだ」

外村:「そうですよね。今年一杯でいなくなってしまうんですよね?」

緒方:「もう2ヶ月きっているね。それと、実家の引継ぎをやらないといけないから、
2ヶ月間は有給を使って休むことも多くなるし、迷惑かけるかもしれない」

外村:「いいですよ。何でも言ってください。僕に出来ることであればやりますんで、仕事をふってください」

緒方:「ありがとう。いくつか頼みたいことがあるんだ」

外村:「はい。喜んで」




 翌日の夕方、戸塚専務が大声で怒鳴っていた。




戸塚:「お前は何を考えているんだ! 
急に辞めると言い出したり・・・辞めると言ったらと思ったら次は有給を下さい、だと!」

緒方:「自分で勝手だと思っていますし、ご迷惑をかけていると重々承知です」

戸塚:「バカもんが!」

緒方:「すいません。父が倒れてしまって、今、親の会社を見れるのは僕しかいないんです」

戸塚:「そんなもん知らん。今やっている仕事はどうするつもりなんだ!?」

緒方:「はい、スタッフのみんなが引き受けてくれています」

戸塚:「お前は自分の仕事を部下に押し付けるのか!」

緒方:「いいえ。スタッフのみんなが僕に仕事を下さいと言ってきているので、
決して押し付けてはいません。実家の仕事が終われば、夜に仕事をしにくるつもりです」

戸塚:「私は有給を取ることは認めんぞ」

緒方:「なぜでしょうか? 僕は今までほとんど有給を使わずに仕事してきました。
有給がほとんど消化されていません。
また、こういうときのために有給という制度があるのではないでしょうか?」

戸塚:「うるさい。お前は私に質問する権利などない」



緒方さんは戸塚専務の命令(?)を無視して、有給を取りました。

有給をとってはいましたが、朝だけ仕事しに来ていたり、
夜遅くに仕事しにきていたりと、毎日のように会社に顔を出していました。



外村:「緒方さん、体大丈夫ですか? 疲れてないですか?」

緒方:「ううん。大丈夫だよ。気遣ってくれて、ありがとうな」

外村:「いえいえ、もっと僕に仕事をふってくれてもいいんですよ」

緒方:「その気持ちは受け取っておくよ。でも、最後まで自分でやりたいこともあるんだ」

外村:「何ですか、それ?」

緒方:「自分がやってきた仕事をみんなが分かるように、まとめてマニュアル化しているんだ」

外村:「さすがです。そのためにわざわざ会社に出てきているんですか?」

緒方:「辞める責任は感じているから。自分が辞めた後に、仕事がやりにくくならないようにしたいんだ」

外村:「俺やっぱ緒方さんのこと、尊敬します。もっと一緒に仕事したかった」

緒方:「本当にごめんな。仕事辞めてからも、相談ごとには乗るからさ」

外村:「はい」



 それから、また戸塚専務が怒鳴り始めた。



戸塚:「なんで緒方が忘年会に来るんだ! あいつはうちの会社を辞める人間だ。呼ばなくてもいい」

外村:「でも、緒方さんの送別会も含めて、企画しているのですが…」

戸塚:「私は、辞める身勝手な人間などを送ってやる気持ちなどない」

外村:「しかし、忘年会で盛大に緒方さんの送別会をやろうっていうのが、スタッフ全員の意見なんです」

戸塚:「お前らで勝手に決めるんじゃない。わが社の一年の締めくくりだぞ。
私は許さないから、出席してはならんと緒方に言っておけ」

外村:「でも・・・」

戸塚:「でも、じゃない。口答えするな」




結局、忘年会に緒方さんが来ることは許されず、僕たちはスタッフのみで緒方さんの送別会を行うことになった。




スタッフ:「緒方さん、おつかれさまでした〜 カンパーイ」

緒方:「みんなありがとう。僕のためにわざわざ集まってくれて」

スタッフ:「何いってんすか! 俺たちの緒方さんじゃないすか! 当たり前ですよ!」

緒方:「ありがとう」




 送別会の間、僕と緒方さんが二人きりで話をする機会があった。




外村:「ちょっと気になったことがあったんですけど、
戸塚専務って緒方さんのことあまりよく思っていないような気がしました」

緒方:「そうだよ。俺は、外村君たち後輩に気軽に声かけてもらっているよね。
そういう先輩・後輩の線引きがないのが気に入らないらしい」

外村:「なんすか、それ。それって僕らも悪いじゃないですか。何で緒方さんばっか、
あんなひどい目にあわなきゃならないんですか。
専務に有給をとるなって言われたそうじゃないですか?」

緒方:「言われたね。でも、全部じゃないけど、
有給は使わせてもらったよ。外村君たちのおかげだけどね」

外村:「有給ってみんなに与えられた権利じゃないんですか。
用事がある時は、使ってもいいって決められているじゃないですか。
それなのに、使うなっておかしいですよ」

緒方:「会社のルールとしてはおかしいよね。
でも、戸塚専務からすると、有給をとるには値しないような理由だったんだと思うよ」

外村:「実家が大変なことになっているのに、値しないっておかしいですよ! バカげている」

緒方:「そうだね。なんだか外村君に勇気付けられているみたいだよ。
自分は辞める人間だから、おかしいって大きな声で主張は出来ないけど、
そういう外村君のものの見方や、考え方を大事にしていきなよ。
僕も含めてだけど、上司が言うことが全て正しいことではないから」

外村:「はい。これから緒方さんがいない仕事は想像つかないです。泣きそうです」

緒方:「何を言ってんだ。次は外村君が後輩からそう言ってもらえるようになっていくんだよ」





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□ 部下から見た問題点
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緒方先輩は、戸塚専務からパワハラを受けています。

その話を聞いた社員は、自分の会社に失望するはずです。
専務という立場の人間がパワハラをしたということは、
その会社のモラルは、その程度だということです。





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□ 部下として今どうすべきか
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法律上、有給の理由を言う義務はありません。
また、上司には有給の日にちをずらす権利はありますが、
有給を却下する権利はありません。

去る会社には、決して容赦をする必要はありません。
もし、会社側に落ち度があるなら、労働基準監督署に内部告発しましょう。
サービス残業、休日のタダ働きなど、様々なことで内部告発が可能です。
自分以外の被害者を出さないためにも、モラルの無い会社には、
それなりの代償が必要だと思います。

しかし、そのためには必ず証拠として、記録が必要です。
給与明細、タイムカードなど出来るだけ保存しておきましょう。





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□ 自分が上司になった場合にどうすべきか
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労働基準法は、簡単にでも一通り知っておくべきでしょう。

感情的に部下を叱りつけることは、部下の不満を増幅させるだけです。
部下に“有給を取ってほしくない”などの自分の感情を伝えるとき、
法律の知識を踏まえつつ、懇願するように伝えれば、
部下は素直に応じてくれるかもしれません。
もちろん、部下は有給を理由無く取る権利があることは忘れないで下さい。






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