職人醤油通信
※メルマガ内容は省略されています。もっと詳しく見る
[職人醤油通信vol.07]醤油の「特級」「上級」「特選」って何が違うの???
配信日:2008年07月14日
-----------------------■職人醤油通信 [2008.07.14]vol.07
職人醤油.comの高橋万太郎です。こんにちは。
調味料売り場で良く目にする醤油パッケージ
「特選○○しょうゆ」「超特選○○」などなど・・・
そもそも醤油の基準である
「特級」「上級」「特選」は何が違うかご存知でしょうか?
ちょうどお客様からご質問をいただきましたので、
少し紹介させていただきたいと思います!
●
この「特級」「上級」「特選」は「JAS(日本農林規格 )」の規格です。
「窒素量」「色の濃さ」「エキス分」の3項目から構成されていて、
例えば、濃口醤油の場合、
・窒素量:1.35%以上
・色の濃さ:18番未満
・エキス分:14%以上
であれば、「上級」と名乗れるといった具合です。
中でも重要な指標となっているのが、
「窒素量」です。
「そもそも何で窒素なんだ?!」
と思われると思いますが、
醤油のうまみ成分である
グルタミン酸やその他のアミノ酸類は
必ず「窒素分」を含んでいます。
そのため、
醤油に含まれる「窒素分」の多いものほど、
うま味のある醤油とされています。
●
ただ、調味料売り場を見渡してみると気づかれると思いますが、
多くの醤油に「上級」や「特選」が記されています。
単純に「窒素量」が規格基準になっているので、
まず窒素分の高い醤油をつくり、
そこに塩水を加え窒素量を調整することが容易になるわけです。
「特級」なのに塩辛さが先立つ醤油がありますが、
このような理由によるところだと感じています。
じっくりと造られた醤油は、
微生物の分解作用によって醸造されますので、
複雑に絡み合ったうま味を持っています。
300種類を越える香気成分や、
20種類にも達するアミノ酸(グルタミン酸・グリシン・アラニンなど)、
およそ7種類の糖分(ブドウ糖・キシロースなど)などです。
本来であればこれらの成分が
醤油の美味しさの素なのですが、
なかなか指標化することが難しいようです・・・
●
調味料売り場で醤油を選ばれる際は、
脱脂加工大豆が原料だと、上記の窒素の高い醤油が作りやすく、
短期間で作られている場合がほとんどです。
丸大豆が原料で、
大豆・小麦・塩以外の添加物が
含まれていないものをオススメします。
もっと詳しく知りたい方は、
以下のページに詳しくまとめてありますのでご覧ください。
↓ ↓ ↓
醤油の規格・特級醤油って何?
http://www.s-shoyu.com/kikaku.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[編集・発行]職人醤油.com http://www.s-shoyu.com/
----------------------------------------------------