ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「下っぱが最後まで残らないでどうすんの?」 人生における時間の大切さをわかっていない上司

配信日:2010年07月05日

こんにちは、グッチ55です^^

日本のワールドカップは終わってしまいましたね(悲)
パラグアイとの試合を見ましたが、
今までの日本とは違うように思いました。

意外に強いのでは?

と思いました。私自身はサッカーのことはよく分かりませんが、
前回の大会に比べて、昔の代表戦に比べて
強く、頼もしく感じました。

個々の力は弱くても団結すれば、
大きな力となることがよく分かりますよね。


さてさて、前回は酒の席でしか本音を言わないダメ上司をご紹介しました。

酒の席で大口を叩く人は、前回のダメ上司だけではなく、
数多くいるのではないでしょうか?

酒の席で仕事のストレスを発散させている人もいると思います。
中には、毎週のように飲みに出ている人もいると思います。

ただ、個人的な意見としては、
酒の席だけでしか発散できないようではいけないと思います。
酒の席が次の仕事の活力ならなければ意味はないと思っています。


さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか?


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◇ ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣 第60回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この2人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の3つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇ ケース:「下っぱが最後まで残らないでどうすんの?」 人生における時間の大切さをわかっていない上司
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登場人物 
上司A(笹岡部長)
上司B(御影係長)
部下A(外村)
部下B(澤田)
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御影:「外村君、このサンプルの味どう思う?」

外村:「そうですね」


 僕は、新作のサラダドレッシングの味見をするところだった。


外村:「う〜ん。ちょっと酸味が強いように思います。御影係長はどう思いますか?」

御影:「やっぱり? そうよね。私も酸味が強すぎないかと思っていたんだけど。
まだまだ改良の余地がありそうね」


 とある食品メーカーの開発部に所属して10ヶ月がたった。直属の上司は10歳年上の御影係長、
ちょっと「キツメ」の女性である。しかし、仕事はバリバリ出来る人で、仕事に関しては尊敬している。
(もちろん)御影係長は独身である。


澤田:「どう最近?」

外村:「最近、仕事楽しくなってきた。いろいろ分かることが増えてきて。最初は不安ばかりが先行して、
余裕がなかったけど、今では上司から意見を求められることもあり、充実しているな」

澤田:「そうなんだ。実は俺も充実してきたんだ。
でもさ、このまま普通に仕事していても周りの連中と大差がないよね。
だから今のうちに何か勉強をしておきたいと思うんだけど、どう思う?」

外村:「そうそう。俺もそう思っていたんだ。さすが気があうね。
フードコーディネーターとカラーコーディネーターの資格をとろうと思っているんだ。あとは、簿記と」

澤田:「簿記? 何で簿記?」

外村:「この業界のことだけじゃなくて、数字にも強くなりたいと思ってさ」

澤田:「そうか。今度、資料を取り寄せてみよう!」


僕と同期の澤田とはプライベートでも仲が良く、何でも話せる間柄だった。
その澤田と思い切って、フードコーディネーターと簿記の資格勉強を始めることにした。
どうせやるなら2つ同時に勉強してみようということになった。


勉強する時間は仕事が終わっての夜。あとは休日のみ。


仕事帰りに澤田と一緒に図書館へ行き勉強。休日はお昼から夜まで勉強。
仕事が充実していたこともあって、勉強もはかどった。
なにより一緒に勉強する仲間がいることがますます僕をやる気にさせた。

猛勉強のおかげで半年の間に、3つの資格を手にいれ、
さらに上級の資格勉強まで始めるにいたっている。その中で得たものは大きかった。

澤田と毎日一緒に過ごし、励ましあい、夢を語り合ううちに、自分たちが本当に目指すべきことが見えてきた。

今の会社に勤めながら、休日や空いた時間を使って、料理の知識や簿記の知識を活かし、
安くて栄養のある料理のレシピを若い人たちに伝えていくボランティア活動をしよう、と。


冊子にまとめたり、地域交流会で披露したり、誰かの役に立てることをしていこうと2人で決めた。


その結果、仕事で影響が出るようになった。


 18時になり、今日の仕事が終わって、


外村:「お先に失礼します」


 僕はいつものとおり澤田と2人で早めの帰宅をしようとしていた。
料理を教えて欲しいと依頼を受けているため、急いで帰る必要があった。


御影:「ちょっと待ちなさい」


 仕事に厳しい御影係長が僕たちを呼び止めた。


外村:「はい、何でしょうか?」

御影:「あんたたち、周りを見てみなさい」

外村:「え?」


 僕は周りを見渡すと、ほとんど全員が残業している姿が見えた。
中には真面目に仕事をしている人もいるが、のうのうとコーヒーをすすっている人、
ネットサーフィンをしている人、無駄話をしている人もいた。


外村:「どういうことでしょうか?」

御影:「皆は遅くまで残業してがんばっているのよ!」

外村:「そうですね。でも、明らかに仕事しないでサボっている人もいます」

御影:「そういうことじゃないの!」

外村:「?」

澤田:「?」

御影:「あんたたちみたいな下っ端は、上の人が帰るまで残っていくのが当然でしょ! 何でそんなことも分からないの」

外村:「え? 僕たちは今日やるべき仕事は全部終わりました。後は明日でも出来ることしか残っていません」

御影:「それじゃ、上司が仕事を頼みたいことが出てきたら、どうするの?」

外村:「それは、明日じゃ駄目なんですか?」

御影:「駄目に決まっているじゃない!」

外村:「でも、就業時間は終わっていますし、後は僕たちのプライベートな時間なので、帰らせてほしいです」


僕たちは、御影係長に事情を説明し、帰らせてもらえるようにお願いした。
一応、帰っても良いとの了承を得たわけだが、御影係長はブツブツ文句を言っていた。


澤田:「何で帰っちゃいけないんだよ」

外村:「仕事だし、俺らは下っ端だし」

澤田:「そうだけどさ、俺らには俺らに与えられた時間があるんだぜ。それを邪魔する権利はないよ」

外村:「そうだけど・・・」

澤田:「仕事に一切、手を抜いていないし、むしろ早く帰りたいから、
一日中集中して仕事しているから、普通のやつより仕事進んでいると思う」

外村:「うーん・・・」


 僕らは翌日、笹岡部長にこの件について相談してみた。笹岡部長は、御影係長を直接指導していた人である。


笹岡:「君たちは、そんなことをやっているのか。とても素敵なことだ。若いのによく勉強し、
積極的で、良いと思うぞ。このまま頑張り続けたまえ。仕事にもメリハリが出ていいだろう?」

外村:「そうなんです。プライベートが充実しているから、仕事もはかどるんです」


 御影係長のことについては、


笹岡:「そうか。御影君はそんなことを言っていたか。残念だね」

外村:「どういうことですか?」

笹岡:「僕が直接教えていたころは、いつも彼女は早く帰りたそうにしていたよ。
いつも当時の彼氏と予定があったらしく、定時を過ぎるとソワソワしていたのを覚えているよ」

外村:「そのとき、御影係長は帰らなかったのですか?」

笹岡:「責任感の強い子でね。私が帰るまでは帰ろうとはしなかったんだ。
私が帰るように伝えても帰ろうとしないので、私は帰ったフリをしていたもんだ」

外村:「そうだったんですか。そしたら僕たちは御影係長が帰るまでは残っていたほうがいいですか?」

笹岡:「会社の立場としては残っていてほしいと思うよ。ただ、個人的な意見としては、
自分の時間を大切にして欲しいと思う。この年になったらな、新しいことにチャレンジするのが怖くてな。
君たちがうらやましく思うよ。やりたいと思ったことは、やることだ。絶対に後悔するようなことだけはするな」

外村:「ありがとうございます」

笹岡:「いや、あくまで個人的な意見だぞ。会社の立場で言えば、残業してってくれるのがありがたい」


僕たちには自分に与えられた時間がある。仕事に精を出すものもいれば、
プライベートを充実させるものもいる。価値観は人それぞれ違う。

私たちには、困っている人たちを助けるという使命がある。
お金がもらえないとしても、それでもやりたいと思ったことがある。

それを続けるべきか、会社に全てを尽くしていくべきか迷っている。



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□ 部下から見た問題点
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外村は、御影係長が残業を強要しているように感じています。

外村に残作業はありませんし、御影係長の言う
「上司が仕事を頼みたいことが出てきたら」というのも、具体的な作業内容ではありません。
係長が帰るまで、待機していろということでしょうか。

そのため、外村には残業する理由がありません。

よって、外村にとって御影係長の言い分は、こじつけとしか思えませんでした。


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□ 部下として今どうすべきか
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私生活の充実を奨励する会社が増えてきました。
私生活もメリハリをつけて健全に過ごすことで、
職場でもだらけず、仕事を真剣に取り組むことが出来る人間になるそうです。
また、趣味や独学が仕事につながることもあるかもしれません。

ところが、それは仕事をきちんとこなすことが前提となっています。
たとえ、私生活でどれだけ遊び疲れても、同僚や上司にとっては関係の無い話です。

上司は部下の私生活の充実よりも職場での協調性を重視します。
それはチームリーダーとして、管理者として、当然のことです。

かといって、上司も人間です。必ずしも定時帰りを協調性の無さと捉えるわけではありません。
例えば、お子さんの入学式などで有給休暇を取る人を見たことはないでしょうか。
つまり、上司が納得する理由があれば、有給休暇や定時帰りで、協調性の無さを注意されることはありません。

外村のように上司と摩擦が生じるよりは、

「今、更なる飛躍のために家で勉強しています。よって、
定時で切り上げることが多くなるかもしれませんが、よろしいでしょうか。」

と一言連絡することで、定時帰りへのフォローと向上心のアピールを行った方が自分にとって得なのではないでしょうか。


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□ 自分が上司になった場合にどうすべきか
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チーム全体が多忙な中で、有給休暇や定時帰りを平気でする部下がいるとします。

そのような部下には、まず考え方を聞いてみてください。
「子供がまだ小さいから」「習い事があるから」
「定時以降は自分の時間だから」など様々な理由や考え方があると思います。

それに納得できるようであれば、注意するのを止めましょう。
他のメンバーに不満が生じないよう広めておくことも必要です。(差支えが無ければ)

納得できないようであれば、お互いの妥協点を見つけていきましょう。
その時は、上司側の考え方も部下に話し、お互いに考え方を理解した上で、
両者の納得できる決着がつけられるよう努力しましょう。

何より、一方的な残業の強要は、余計な摩擦を生んでしまいます。
お互いの腹の中が見えないままでは両者の溝を深めるだけです。
気に入らない部下がいたら、一度部下の考え方を聞いてみてはどうでしょうか。


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□ 編集後記
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「仕事がなければ帰ればいいし、御影係長が言っていることはおかしい」

「でも、会社には協調性が重視されてしまうのも事実だよね」

「それに逆らうことは出来ない」

「なぜ?」

「周囲の人がおもしろくないじゃない」

「事務作業、ひとつをとっても人と人とのつながりで成り立っているから、それを乱すのはよくないと見なされてしまうよ」

「だから、周りの人に認めてもらう必要があるよ。周りと合わせられないのであれば、
考え方を示し納得してもらうのは、その人の義務でもある」

「そうだね」


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