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ビジネス交換日記
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【インタビュー】カタリバ副代表 竹野さん、高校生に平等に将来を考える機会を。
配信日:2010年06月21日
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ビジネス交換日記2010
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2010年6月21日(33)
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こんにちは!Eyes竹下です。
みなさんはどんな高校時代を過ごしていたでしょうか?
今回はちょうど愛媛にお越しいただいていたNPOカタリバ
副代表の竹野さんにお話をお聞きしました!
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◇ インタビュー 特定非営利活動法人 NPOカタリバ
副代表理事 竹野 優花 さん
全国335万人の高校生に平等に将来を考える機会を。
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─── NPOカタリバについて教えてください。
NPOカタリバは、高校と連携して実施している
キャリア教育プログラムです。
大学生・専門学校生が約40名ほどのチームを作り、
事前に高校の先生と打合せを実施した上で、
「進路」や「総合学習」の時間の枠内で
高校生と語り合う「カタリ場」を実施しています。
参加型ではなく、授業の時間内で実施することで、
すでに積極的に行動できる生徒だけではなく、
なかなか1歩を踏み出せない高校生にも進路を考える
きっかけにしてもらえるようにしています。
─── なぜこの団体を設立しようと思ったのですか?
教師になりたいと思って大学に進学したんですが、
ただ教育学部に進むのではなく、授業での場作りや、
引き出しの多い先生になりたいと思い、とにかく行動しました。
斉藤孝先生のゼミに所属し、今のカタリバの原型になる
高校生向けのプログラムを研究し、試験的に実施していました。
卒業を半年後に控えた頃、カタリバ代表の中澤さんと出会い、
二人でカタリバを立ち上げることになったんです。
私も彼女も大学時代に、たくさんの先輩や社会人の方に出会い、
様々な分野に触れていました。
たとえば、私は、メディア分野でアルバイトをしたり、
尊敬する先輩のかばん持ちをしたり、大学の授業で
劇場論という分野を学んだりしていました。
「自分たちは、既に行動している先輩に出会えたり、
大学で自分が感じている社会問題に目を向ける機会をもらえた」
「でも、(他の学生が)自分たちのように多様な生き方を
知れる機会や、自分にも何かできるかもしれないという
気持ちを持てているだろうか?」
ということに何度も議論していました。
そして「いつか」ではなく「今」行動してみよう!と決断し、
当初は学生団体のような形でカタリバの活動を開始しました。
─── 活動が始まって約10年が経とうとしていますが、
どんな10年間でしたか?
今でこそ、たくさんのメディアに取り上げていただき、
高校の先生方にもカタリバを実施することを受け入れて
いただいてますが、活動を始めてから最初の3年間は、
ずっと門前払いの状態でした。
10年前は、総合学習という概念や学校外から
講師を受け入れるという型がほとんどなかったため、
まして大学生が高校に入ることはとても難しかったですね。
ですが、少しずつ先生方にお話を聞いていただくようになり、
今では授業の一環として認めていただいています。
希望者が参加するイベントを開催した時期もあったんですが、
授業として実施することにこだわっています。
自分たちが感じている課題は、機会が平等でないがゆえに、
将来に対して考える機会がある生徒とない生徒が出てしまうこと。
通っている学校やイベントに参加できるかどうかによって、
そういう機会が、決まってしまうのはとても残念ですよね。
人生が幸せなものになるかどうかは、
正しい選択ができるかどうかではなく、
自分の意志や視点を大切に選択できるかどうかだと思います。
はじめは「先生に言われたから」でも、イベントが終わる頃には
「話してみてよかった!」と言ってもらえるような、高校生たちが
自分の意思や視点を確認できる場を作ろうと活動しています。
頑張ってきたかいがあって、私たちの活動が社会的に認められ、
今では、活動の幅も広がって、大学・専門学校や企業向けの
事業も行っています。
─── 自分が高校生の時にそんな機会があったらなぁと思います。
竹野さんはなぜ、この活動を自分の仕事にしよう!と
思われたんですか?
実は大学卒業後に私は一度、団体から離れて
ベンチャー企業に就職していたんです。
急成長している組織の中で、その手法や考え方を
学ぶことでいつか団体に戻る時に活かせられることが
あるのではと思い、修行と思って就職しました。
でも、会社で働いていると、カタリバで活動していた時に
感じていた社会の課題は、やっぱりほっとけるものではないし、
それに対して真正面から向き合いたいと思って活動していたのに、
離れるのは「逃げ」なんじゃないかなと思い始めました。
そして、自分の素直な気持ちに従って、今、やりたいことを
やろうという気持ちに、改めてなっていきました。
ただ、NPOカタリバを仕事にしていくことは、簡単ではないし、
自分の将来をイメージしづらいことも理解していました。
でもイメージできてしまう人生よりも、
何が起こるかわからない人生もおもしろいでしょ?
そう思えたので、NPOカタリバに戻ることを決めました。
─── ありがとうございます!
最後に、竹野さんのこれからの展望を教えていただけますか?
カタリバのミッションを達成するために、
自分の役割をきちんと果たしていくことですね!
まずは、全国に335万人いる高校生に将来について考える機会を
平等に作るためにできることを実践していく。
あと、組織の中での自分の役割としては、
教育分野について一番応えられないといけないと思ってるので、
教育分野を見る・・・だけではなく、
その他の分野から、教育に対してアプローチできる手法を考える。
そして、活動を通じて、
1人でも多くの人に社会においての課題を他人事にしない、
自分にも関係があると捉えて参加する気持ちを持ってもらいたいです。
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インタビューを終えて
同じNPOで職員として働いている竹野さんのお話は
自分の数年先をイメージする機会になりました。
また、書ききれなかったのですが、
同じ女性2人が中心メンバーでもあるということもあり、
ワークとライフの両方について相談できました!
その話題で最も学びだったのは「継続できること」。
設立メンバーだけががんばるのではなく、
どのメンバーにも当事者意識と機能を引き継げる体制作り
が大事だと教えていただきました。
特定非営利活動法人 NPOカタリバ: http://www.katariba.net/
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竹下 愛
NPO法人Eyes
事業統括 兼 インターンシップコーディネーター
http://www.npoeyes.net/
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◇ 編集後記
「人生が幸せなものになるかどうかは、選択の正しさよりも、
自分の意志や視点を大切に選択できるかどうかだ」ということ
強く共感します。失敗しないこと、正しい選択をすることを
気にしすぎると、意思決定できなくなってしまいます。
自分がよいと思ったら行動してみること、大切ですね。
将来展望をしっかり語っていらっしゃる竹野さんのご活躍が
楽しみです。カタリバから目が離せません。
次回は23日(水)発行。
山野さんはどんな方にインタビューしているのでしょうか?
読者のみなさんからの質問、突っ込みもお待ちしています!
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