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【BBBvol.190】「天職」がわかる心理学中越裕史(著)

配信日：2012年08月05日

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ビジネスブックバンク


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vol.190 2012.08.05 SUN　　　　 info@businessbookbank.com

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こんにちは！ＢＢＢ（ビジネスブックバンク）発行人の山村です。

本当に夏真っ盛りですね。
毎年、お盆を過ぎると1年があっという間にすぎる気がするので、
地に足付けて一つひとつやっていこうと思っている今日この頃です。


さて、本日ご紹介する一冊は、
本で唯一のやりたいこと探し専門の心理カウンセラー、
中越 裕史さんの『「天職」がわかる心理学』です。


唐突ですが、実は最近、猛烈に働くことを決意したんです。

というのも、本当に自分のやりたいことが間違っていないか、
自分の人生はこれでいいのか、ということを
半年くらい世界一周の旅にでも出て考えようと思っていたのですが、

2週間ほどのんびりしていたらそれが間違いないとわかり、
猛烈に社会貢献したくなったんです。


周りからも、

「君はバケーションしても絶対1ヶ月で飽きる。
　すぐにビジネスシーンに戻るよ」

と言われていたのですが、間違いなかったです（笑）


そんな折、本書と出会ったのですが、
おかげで悩んでいたことがすべてスッキリしまして、
中越さんに「ぜひ紹介させてください！」と
その場でご連絡してしまったほどです。



昔は生きる為に働かなければなりませんでしたが、
本当に幸せなことに豊かになった日本では
働くモチベーションを上げるドライブは、
お金ではなく、こころを満たすことが重要になっています。


では、こころを満たす仕事とは、どのようなものかというと、
本書によると、次の3つの要素があるといいます。

　・意味への意志
　　　自分の仕事には、意味があると思える感覚

　・好きという感情
　　　内発的動機づけ、やりたいからやるという動機

　・自己決定要因
　　　自分の頭で考え、自分の意志で決定できること


確かに本書を読んで、自分のやっていることに意味があると感じられ、
それが好きなことであり、その実現のために自分の人生のハンドルを、
自分で握った時、人生にはスイッチが入るのだと思いました。


もちろん、

「仕事の意味は自分で見出すものだ」
「好きになるのも技術だ」
「そんなに甘くない」

という声もあると思います。仰るとおりです。


しかし同時に、

「本当にそれで良いのか？」
「本当にこのまま死んでも後悔しないか？」

という小さな心の声を抱えて
生きている人が多いのも事実ではないでしょうか？



本書は、本当にやりたいことに挑戦する勇気をくれるだけでなく、
今までの自分の行動を肯定する、力強い後押しも与えてくれます。

そして何より、無駄な言い訳などのバイアスを取り除き、
自分を愛し、人生を良いものにしていこうという
エネルギーを生み出してくれるはずです。

そのエネルギーは小さなものかもしれません。
しかし、それが大きなキッカケを生み出す第一歩だと思います。

スポーツも、仕事も、小さなことや基礎の積み重ねが大事です。
きっと人生こそ、この小さなことの積み重ねなのでしょうね。



この本に10年後出会うと後悔すると思います。
是非、今読んでみてください。

では、本日もどうぞお付き合いくださいね！




※どんなことでも結構ですのでどしどしメールください☆
必ずご返信します。（お時間がかかるかとは思いますが・・）
info@businessbookbank.co.jp

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■■■本日のＣＯＮＴＥＮＴＳ
……………………………………………………
　　○書籍紹介・CHECKPOINT
　　○本書の目次
　　○編集後記
　　○ご献本について等
……………………………………………………

ご意見、ご要望、なんでも結構ですので、
いつでもご連絡くださいね！かならず返信します。
info@businessbookbank.com


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■■■今週の書籍紹介
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・「天職」がわかる心理学』
・ 中越 裕史(著)
・http://cs-x.net/bbb/c/00261.html




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■■■チェックポイント　B B B C H E C K P O I N T
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■10年後、幸せになれますか？
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「やりたいことや好きなことを仕事にしたほうが
　いいとわかってるけど、でも、つい安定も求めてしまって。

　やっぱり、いままでと同じような職種で、
　いままでどおり無難に転職したほうがいいのかなって思ったり…。
　どうしたらいいんでしょうか？」


こういう相談、非常によくあります。そんなときに、僕はこう質問します。

「いままでと同じ生き方をして、同じような仕事をずっとしてたら、
　10年後、どうなってると思いますか？」

「えっ？　…きっと、いまと同じように、
　仕事で悩んで後悔してると思います」


まさにそのとおりです。

自分の生き方が変わらないなら、自分の人生も絶対に変わらない。

いままでと同じ生き方をしたら、いままでと同じことで悩み続けます。

いや、年を取るだけ、10年後も同じことで悩んでいるほうが、
ある意味、悲惨かもしれませんね。

僕たちは、いままでと同じことを繰り返せば不幸になると、
こころのどこかでうすうすわかっていながら、
なかなか変わろうと思えません。


このままじゃダメだとわかっていながら、
つい同じ生き方を選んでしまう。

でも、10年後の自分をイメージしてみたとき、
いま変わらなければ、もっと悲惨になると気づく。

未来の悲惨さに気づいたとき、未来の自分自身のために、
ちょっとだけ努力しようと思えます。


いままでどおりの生き方、働き方で、
あなたの10年後はどうなっていますか？

10年後のために、自分を変えるための努力、
ちょっとだけやってみてはどうでしょう？




■夢を実現しない理由
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20年、30年と生きていれば、誰でも一度くらい、
夢を見たことがあるはずです。

「将来、あの仕事に就きたい！」
「最近、癒し関係の仕事に興味がある」
「学生時代、あこがれていた仕事がある」


でも、同時に僕たちには、
夢を実現しないでいる理由もたくさんあります。

「人並みの収入が必要だから」
「自分はもういい年だから」
「自分には特別な才能がないから…」


夢を追いかけて、夢やぶれるのは怖いです。
人生を棒に振るかもしれません。
友達にバカにされるかもしれません。
それは誰にとっても、すごくすごく怖いことです。


でも、僕は思います。

追いかける夢さえなく、嫌な仕事を毎日、
暗い顔でつづけているこれまでの人生。

その時点でもうすでに、僕たちはたった一度きりの人生を、
棒に振っているのではないでしょうか。

いままでしがみついてきた、夢をあきらめる理由を手放したとき、
やりたいことは目の前にあります。

いままでと違う生き方の先にしか、新しい人生はありません。




■「正しい」という確証なんて、なくていい
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自分に自信のあるときは、
好きなことを仕事にしようと考えられる。

でも、仕事が続かなかったり、
仕事がうまくいっていないときは、
僕たちはどうしても自信をなくす。


そういうときはなかなか「好きなことを仕事にしよう」
という発想や行動には、ならないでしょう。


いままで話してきた“人生の嘘”や“否認”は、
自信がないために起きるのです。

自分に自信を持てないときは、
せっかく好きなことを見つけたとしても、

「自分なんかに本当にできるのか？」
「一生をかけるほどがんばれるだろうか？」
「本当の本当に、これが好きなんだろうか？」

と、自分の気持ちすら疑ってしまいます。


そして、答えがわからないから、
いつまで経っても何も行動しません。

人は自信がないときほど、自分の選択が正しいという、
確証が欲しくなります。

そしてその確証が得られるまで、
なかなか行動できなくなるのです。



でもね。

自信がないからといって行動しないでいては、
どれだけ時間が経っても、何も手に入れられません。

そうすると、「やっぱり自分はダメだ…」と、
余計に自信をなくしてしまいます。

それでは永遠に、悪循環になってしまう。


下手すると何もしない間に時間ばかりが過ぎてしまい、
「何年経ってもダメなまま。やっぱり私って変われないんだ」
と落ち込んでしまう。

こんな人が、実際にカウンセリングを
しているとたくさんいます。


自分に自信が持てない。

そんなときこそ重い腰をあげて、
ちょっとだけ行動してほしい。

趣味でもいい、遊び半分でもいい。
楽しいと思えることだけでいい。
簡単な習い事からでいいんです。

ちょっとだけ好きなこと、ちょっとだけ興味があることを、
思い切ってやってみませんか？


少なくとも、何もしないよりずっとマシです。
ちょっとした行動が、やりたいこと、天職探しの、
大きなきっかけになるんです




■やるんだったら三流を目指せ！？
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僕のカウンセンリングルームの近くに、
イタリアンレストランのお店があります。

せっかく近くにあるので、
ランチにひとりで入ってみました。

ところがこの店、あまりおいしくない。


カウンセリングルームがあるのは、
くいだおれの街、大阪の中心部。

ほかにもおいしいお店がたくさんあるため、
余計にそう感じるのかもしれません。


でも、お世辞にもおいしいとは言えません。
それでも僕は、この店のシェフを立派だと思います。

だって、この店のシェフは、
今の時点で自分の腕が一流でなくっても、
好きなことを仕事にしているからです。


僕のところに来る相談者さんは、よくこんなことを言います。

「確かに僕は料理が好きだし、料理人になれればいいと思いますよ。
　でも、料理を仕事にできるのは、一流になれる特別な才能を
　持っている人だけですよね。

　少なくとももっと若いときに、どこかで修行をしていないと。
　自分にはそんな特別な才能はないし修行もしてないから、
　料理人にはなれないんですよ。
　あーあ、料理以外に好きなことって見つけられませんかね？」


特別な才能がなければ、その仕事に就くことはできない。
一流になれないのなら、その仕事に就くのもやめる。

これって、白か黒しかない完璧主義的な考え方です。


心理学では、完璧主義は悩みのもとと考えます。

完璧主義的な考え方をしていると、ものすごく極端に、
自分の人生の選択肢が挟まってしまいます。

だって最初から、自分が成功して一流になれる
確証がある仕事なんて、この世に存在しないのですから。


それでは永遠に、なんの仕事も選べません。

こういう人の頭の中には、成功して一流になるか、
失敗して人生がめちゃくちゃになるかのふたつしかないのです。

でも、世の中には二流でも三流でも、
その道でそれなりに幸せに食べている人が、たくさんいるのです。



一流になれないのなら、やめておく。

その考え方の裏には、人からの批判を恐れる不安があります。

「料理人って言うくせに、たいしておいしくないじゃない」
「君はどこで修行してきたんだい？」
「その程度の腕で、自分の店を出せるとでも思うのかい？」

人からそう言われるのが怖くて、好きなことに踏み出せなくなるのです。


いや、実際には、人から何も言われないくても、
自信がないために、自分で自分を批判してしまうのです。

自信がないから、完璧にできることでないと、
それこそ一流になれる保証がないと、
失敗や批判が怖くて行動できなくなるのです。



最初から「一流になれないのなら、やらない」というのでは、
結局は何物にもなることができません。

最初から一流が保障されている人など、
この世にいるわけがないのですから。


逆説的ではあるけども、二流でも三流でもいい。
多少、貧乏をしてもいい。
好きな仕事で食べていけたら、そんなに幸せなことはない。

そう思って、人からの批判にとらわれず、仕事を楽しみ、
のめり込める人こそが、質の高い努力を続けることができ、
結果として一流になれるのです。




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■■■本日はこの書籍からの引用です
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・「天職」がわかる心理学』
・ 中越 裕史(著)
・amazonでの購入はコチラからどうぞ
　⇒http://cs-x.net/bbb/c/00261.html




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■■■ 本書の目次　　
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1 天職ってなんだろう?

2「本当に好きなこと」の見つけ方

3 自分が変わる魔法の習慣

4 自分が変われば人生が変わる





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■■■編集後記
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企業の平均寿命が30年と言われ、
会社の寿命より人の寿命が長くなり、

安定していると思われていた
有名企業が倒産する時代となり、

標準化された仕事は海外に流出し、

定年年齢は上がり続け、70歳、80歳になっても
働かなければならない時代は目の前で、

年金は当然あてにできず、
人口統計を見れば不安が募り、

激変する外部環境に適応するために、企業も人も
イノベーションを繰り返さなければ生き残れない・・・。



こんな話ばかり聞いていると、
仕事をするということが辛いことだと
思ってしまいそうになります。

でも、回りが変化し続ける中、
何もしないでいることは、
すべてを失うこととイコールです。

だから、変化していかなければいけません。
挑戦していかなければいけません。


あまり人のことで「市場価値」という
表現を使うのは好きではありませんが、

何もしないと、社内市場価値だけがあがり、
何もできない人になってしまいます。

そうなることこそが最も不安ではないでしょうか？
だから、絶対に頑張らないといけません。
将来の社会の為にも。



これは、本当に大変なことです。

でも僕は、これはチャンスであり、
楽しい状態でもあると思うんです。


2人の靴のセールスマンがアフリカにはじめて行った時、
ひとりは「みんな裸足だ・・・靴なんて売れるわけない」
と思ったそうですが、

もうひとりは、「売り放題だ！！みんな靴持ってない！！」と、
大チャンスを見出したそうです。

このように、今の時代について、
ビジネスパーソンはチャンスだと
思ったほうがいいと思います。

そう思う理由は３つあります。


まず、選択の自由があること。

これまでは、仕事なんて選んでいられませんでした。
食べて行かなければならないからです。
でも、今は有り余る職業に就く自由があります。

今の日本をつくってくださった先達には、
感謝してもしきれません。



次に、事業は変わっても、理念は変わらないこと。

たとえば、「人の苦痛を取り除く」という理念で
事業を行っているある企業は、
設立当初、絆創膏をつくっていましたが、
今では別の商品で業界トップ商品を創り続けています。

これは、やっていることは違っても、
自らの理念に沿って、能力を時代に合わせ、
純粋にやりがい、生きがいのある事業を続けている
ということでもあると思います。

だとすれば、むしろ変化は楽しいことだと思うんです。
変化したいと思うはずです。

それは、世の中に新たな価値を
創造できるということでもあります。



最後に、人生を楽しめるということ。

せっかく一生一度の人生です。
何もしないなんてつまらないです。

楽しいことはきっとたくさんあります。
それは変化し行動して結果を出すから楽しめるんです。

大変なこともあると思いますが、
雨が降るからこそ、虹もでます。


良い出会いもきっとたくさんあります。
それは行動したからこその出会いです。
変化すれば、さらに変化しただけの出会いもあります。

ベットに寝転んだまま、ただただポジティブ思考で
「イチローに会いたい」と1000回願ったらチャイムが鳴って
「突然すみませんイチローです」とはなりません。


そして、新たな可能性との出会いもあるはずです。
何もしなければ、それは永遠にわかりません。


であるならば、この変化を楽しんで、
走っていきたいなと思うんです。


僕らの持ち時間は限られています。

だからこそ、どうせ生きるなら精一杯やっていきたいですね！




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