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経営戦略考-日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
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【経営戦略考12/06/28】節電意識を継続させる>取り組み方の進化の過程
配信日:2012年06月28日
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■■ 経営戦略考−日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
■■ http://www.senryakukou.com/
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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/06/28(通巻2182号)━
Mag2:17709 melma!:4775 E-Magazine:4434 自社配信:6515
【合計33433】
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■■ 節電意識を継続させる
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2012.06.19【18面】━
個人でも企業でも、やると決めたことを継続していくのは、なかな
か難しいです。
個人レベルなら、本人の意志次第ですが、企業のような組織になる
と、継続の前に、まずは徹底させることが一苦労です。
18日付けの日経産業新聞に、企業の節電への取り組みについての記
事が掲載されています。
記事は「昨夏は危機的状況の中で企業の社員の節電意識は高く保た
れたものの、電力不足が長引けば薄れてしまう」として、いかに継
続するかについて、企業の方策を紹介しています。
節電に限らず、何かを徹底・継続させるにあたっては、ヒントにな
るでしょう。
まずは「お金」。
節電により削減された電気代を「節電手当」として社員に還元する
というやり方です。
わかりやすい報償ですが、冷暖房を使わないといったことによる節
電は、「努力」というより「我慢」の成果ですので、不満解消の意
味合いが強いように思います。
また、徹底・継続という点では、かなり強制的な感じもします。
従業員が家庭の電球をLED電球に切り替えた場合、購入代金の一
部を勤務先の企業が負担したという例も紹介されています。
これは、従業員の多くが計画停電地域に住んでいるという事情があ
りました。
その企業の社長によれば、「会社が節電に本気であることを示すこ
とで従業員の意識が変わった」とのことです。
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■■ 取り組み方の進化の過程
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意識が変わったことで、従業員から節電への自発的な提案がされる
ようになったそうです。
強制でも徹底・継続は可能ですが、できれば意識が変わることで、
自発的な取り組みが進むことが望ましいですね。
もう一つ、記事が紹介しているのは節電をコンテストにして取り組
むというやり方です。
これは、「家族1人当たりの使用電力量をいかに少なくできるかな
どを競う」もので、上位入賞者には賞品が授与されます。
節電に対する報償を支給するという意味合いもありますが、競争意
欲を生み、「自らの意思で創意工夫する」ことを促します。
記事によれば、「従業員向けのインターネットの特設サイトで途中
経過のほか、参加者が取り組む節電対策などに関する情報を積極的
に配信」し、意識を継続させる工夫もあります。
最近流行りのゲーミフィケーションの考え方も採り入れられていま
す。
以上、3つのケースは、強制から意識改革、さらには楽しみながら
自発的な取り組みへと、徹底・継続のさせ方についての“進化”の
過程を示しているようで、興味深いです。
自社で徹底・継続させたいことがあるとしたら、それらのうち、ど
の段階にあるのかを考えてみるとよいでしょう。
その上で、どのように“進化”させていくか、考えてみましょう。
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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業では、徹底・継続を図るために、どのような工夫をし
ているだろうか。強制から意識改革、さらには楽しみながら自発的
に取り組めるやり方へと、進化させることを考えてみよう。
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発行元:合資会社 森オフィス http://www.mori-office.com/
発行責任者:森英樹 hank@mori-office.com
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