経営戦略考－日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則

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【経営戦略考12/05/21】電子看板と商品棚が一体に＞他の力を借りて「魅せる」

配信日：2012年05月21日

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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/05/21（通巻2170号）━
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■■　　　電子看板と商品棚が一体に
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━━━━━━ 情報源：日経MJ（流通新聞）2012.05.21【10面】━

かつて、「ベランダから東京タワーが見えるマンションに住みたい！」
が“憧れ”として語られることがありました。

明日はスカイツリーの開業です。最近は、「スカイツリーを臨める
部屋」が人気だと聞きます。

部屋そのものではなく、眺望の価値が部屋の価値に影響するという
のは、考えてみれば興味深い現象です。

日本庭園の場合、庭園外の眺望を背景として取り込み、庭園と一体
化させて見せるという「借景」という手法が使われたりもします。

21日付けの日経MJ（流通新聞）に、「大日本印刷はデジタルサイネー
ジ（電子看板）と商品棚が一体になった販促器具『モニタナ』を開
発、6月1日に発売する」という記事が掲載されています。

これは「40インチの大型ディスプレーに、アクリル板の透明な棚や
ハンガーフックなどを店舗が自由に組み合わせられる設計」となっ
ており、「商品と画像を一緒に見せることで販促効果を高める」の
だそうです。

「ＵＳＢメモリーを使って情報を更新」でき、「カタログやチラシ
など静止画のほか、ＣＭやホームページの動画などを流せる」ので、
今後、いろいろな手法が編み出されそうです。

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■■　　　他の力を借りて「魅せる」
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この記事を読み、すぐに連想したのが上述の「借景」です。

商品以外のものの力を活用するという点では、類似の考え方だと思っ
たからです。

商品を売るためには「見せ方」あるいは「魅せ方」が重要だと言わ
れます。

元々、販促のディスプレイ自体、商品そのもの以外の力を借りると
いう発想があります。

電子看板はコンテンツを入れ替えることが容易なため、自由度が高
いのは大きなメリットです。

いずれにしろ、「借景」のように、他者の力をちゃっかりと利用し
て自分の魅力を高めるというのは、ビジネスにも採り入れてよい発
想だと思います。

発想を豊かにするためには、いかに視野を広くできるかが重要です。

商品の魅力を高めるには、商品そのもの以外に、それを取り巻く周
囲の環境にも目を向ける必要があります。

自社の商品のスペックを変えることをしなくても、「もしこれが、
こんな風に見せられたら、買わずにはいられなくなるなぁ」と考え
てみましょう。

そうすれば、今回の記事のような電子看板のコンテンツを何にした
らよいかが思い浮かぶでしょうし、他のディスプレイの仕方や見せ
方についても、アイデアが生まれるでしょう。

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業が提供する商品やサービスは、どのように見せられる
ことで、顧客の購買意欲を最も強く刺激するだろうか。商品・サー
ビスそのもの以外の「見せ方」を工夫してみよう。その際は、「借
景」のように、他者の力を借りることも考えてみよう。

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▼▼▼ 耳より情報 ▼▼▼
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7月21日（土）に開催する「週末起業フォーラム・夏の大交流会」
は、「コラボレーション」をテーマにしますので、使えそうな「他
者の力」をみつけるのに、よい機会になるでしょう。
http://k.d.combzmail.jp/t/q836/b04cp7v0xj9prcjtzmxoA

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