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【BBBvol.178】必ず結果を出す人の伝える技術　佐々木かをり(著)

配信日：2012年05月14日

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vol.178 2012.05.13 SUN　　　　 info@businessbookbank.com

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こんにちは！ＢＢＢ（ビジネスブックバンク）発行人の山村です。

ここ数日は本当にやりたいことが多すぎて、毎日午前３時前後まで
仕事をしているのですが、さすがに意識が朦朧としてきました・・・。


さて、本日ご紹介する一冊は、株式会社イー・ウーマン、
株式会社ユニカルインターナショナル代表取締役社長、
佐々木かをりさんの『必ず結果を出す人の伝える技術』です。

佐々木さんは、手帳「アクションプランナー」での
時間管理による目標達成でも有名ですよね。


本書は、日々の生活からビジネスシーンまで、
すべての場面で必要とされる「伝える」技術を
紹介してくれる一冊です。

伝え方が変わると、相手の行動も変わり、
結果、自分にも良い変化が返ってくるというのが
一連の流れではありますが、それ以上に、本書の伝え方、
これが本当にうまくて勉強になります。


最高の上司とめぐり合えた時、誰もが幸せと成長を
感じることができると思いますが、
この佐々木さんのような方と、人生の早いうちに
出会えたなら、本当に幸せだろうと思いました。


本書は、そんな「すごい上司からの訓え」を
「○○のような時は、こうしたほうがいいよ」
「こうやって話した方がより伝わるよ」
「こんな考え方が大切だよ」
と、佐々木さんからバーチャル体験できるような一冊だと思います。

ぜひ、技術だけでなく、その根底にあるマインドも
一緒に身につけたい一冊です。


では、本日もどうぞお付き合いくださいね。




※どんなことでも結構ですのでどしどしメールください☆
必ずご返信します。（お時間がかかるかとは思いますが・・）
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■■■本日のＣＯＮＴＥＮＴＳ
……………………………………………………
　　○書籍紹介・CHECKPOINT
　　○本書の目次
　　○編集後記
　　○広告・ご献本について
……………………………………………………

ご意見、ご要望、なんでも結構ですので、
いつでもご連絡くださいね！かならず返信します。
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■■■今週の書籍紹介
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・必ず結果を出す人の伝える技術
・佐々木 かをり (著)
・http://cs-x.net/bbb/c/00246.html




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■■■チェックポイント　B B B C H E C K P O I N T
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■話とは、「何を伝えたいのか」ありき
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どのような目的で話しているのかという行き先を最初に話すことで、
聞き手は正しく聞くことができます。

伝えたいことの主語と術語を近づけるのです。


たとえば、職場でうまくいかなかったことの報告をするなら、
現時点でまだうまくいっていなくて、緊急で対応しなければいけないのか、
あるいは一応片付きましたと事後報告をしているのか。

いままだ火が燃えているのか、すでに消火したのかによって、
報告の仕方と順番が違うはずです。


「実は先ほどこういうことが起こりまして。
　○○さんに電話したら××で…」

と話しされても、どういう話なのかがわかりません。
そういうとき、私は

「ちょっと待って。それはもう終わったの？続いてるの？」

と聞き、話の趣旨を明確にしてもらいます。


ですから、

「すべて片付いたのでご安心していただきたいのですが、
障害報告としてお耳に入れておきます。
　三十分前にこういうことが起きて、こういう結果で終わりました。
　いきさつはこれこれこうだったんです」

と話すか、

「社長の指示をいただきたい、
　いま起きたばかりの事故があるのですが」

といって話を始めるかで、聞き手の心構えが変わります。


聞き手の心構えが変わるということは、
成果が出やすくなるということです。

それは、聞く人が話す人の目的を理解することで、
成果をつくることに協力することができるからです。

「何をいっているのかわからない人」の多くが、ただただ、
出来事を時系列で、出来事のすべてを、
最初から順番に話そうとしているのです。

その人にしてみれば、「だから何なの？」と聞かれても、
「だから、順番に話しているです。聞いてください」
という気持ちなのだと思いますが、これでは「できる人」にはならない。

「伝わる人」にはならないのです。


時系列で話すのは、相手が話の趣旨やあらすじを理解したあと、
詳細説明等のときにすることであって、最初にしてはいけません。




■「93％」のコミュニケーション
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実は、コミュニケーションの多くが、
言葉以外の要素によってメッセージが伝わっている、
ということに気づいたことはありますか。

アルバート・メラビアン（Albert Mehrabian）という
アメリカの心理学者の研究が世界でも多く引用されていますが、
彼は、人と人が話をするとき93％がノンバーバル、
つまり言葉以外の要素によって
メッセージが伝達されていると発表しています。


私がノンバーバルメッセージについて重要性を
最初に意識したのは、二十代前半の頃でした。

セミナー講師などをしていたアメリカ人トレーナーの
通訳をしていたとき、彼女が私のことをとても評価してくれて、
私自身がトレーナーになったらどうかといって、
トレーナーキャンディデート（候補者）として
私を雇い入れるよう会社に推薦してくれたのです。

このトレーナーキャンディデートになっただけでも、
その当時で年収1000万円ぐらいであり、
通訳とはペイのレベルも違います。


早速、面接をしましょうと彼女に言われたのですが、
彼女とはいつも通訳として仕事をしていたということもあり、
私は面接を設定された日も、
いつもと変わらない服装で普通に出かけたのでした。


面接当日、私が約束の時間に彼女のオフィスのドアを開けた瞬間、
彼女の顔に浮かんだ、「はあ？」という表情を、
いまでもよく覚えています。


戸惑う私に、彼女はこういいました。

「あなたは今日が何の日だかわかっていますか？
　あなたがトレーナーになるためのインタビューですよ。
　あなたの髪型、洋服、顔つき、靴、すべてのいでたちは、
　このポジションに採用されることへの意気込みや、感謝や、
　任せてくれという意欲を表現していますか？」


その日の私の服装は、お気に入りのシャツに普通のスカート、
普通のハイヒールといったものだったと記憶しています。

自分の好きな服で、いつも職場に着ていっていた服でした。

特に失礼な服装ではないけれど、確かに、
「大きな仕事を任せてください、やる気いっぱいです」
という服装ではありませんでした。

自分に似合う服。
着心地のいい服。
普通の服装だけれど、確かにやる気が見えません。

つまり、メッセージがないのです。


それは、いまとなってはよくわかります。

もしいま、私の会社の採用試験で面接に来た人が、
あんな風に普通の服装をしていたら、採用しないだろうな、
と思います。

普通ならば、そこで「さようなら」で終わることろですが、
彼女は私を信頼し、私のことをとても買ってくれていたので、
ありがたいことに、一週間後にもう一度出直して来るように
言ってくれたのです。


そこから一週間、私は一生懸命、自分で髪型を工夫してみたり、
ジャケットを購入してあれこれコーディネートしてみたり、
靴を磨いてみたりと、自分なりに考え、ベストの準備をしました。


言葉で何を語るかという以前に、身体から発信している
コミュニケーションがあるのだと学びました。

「内容が良ければ、いいじゃないか」というのは、通用しないのです。

内容も良くて、その他のメッセージも一貫していることが、
とても、とても重要だということを知ってほしいと思います。

どれが自分に一番似合うかではなく、
どんなメッセージを受け取ってほしいか、という
「コミュニケーションの目的を達成する」ための服装が大切なのです。




■相手が誰でも変えないものとは？
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相手に合わせて話し方を変えることは、
相手への配慮として意識していますが、
その一方で、あえて変えないようにすることもあります。

それは、私自身の志です。


インテグリティ（integrity）という言葉を聞いたことがありますか？

外も内も一緒、一貫性があることをいいます。

最近は、コンプライアンスやエシックスといった、
企業の法令順守や企業倫理を扱う際にも、企業理念の表現のなかに
「有言実行」「誠実」などといった考え方と一緒に、
インテグリティという単語が登場します。

私の大好きな言葉です。

そしてこのインテグリティは、
いい話し方をするために大切なことの一つであると思っています。


「話が上手」という表現は、ときに、
何だか悪い意味に使われることがあると思います。

「あの人、何だか、話が上手だよねぇ」といったとき、口がうまいとか、
人をだますのがうまいといったニュアンスが含まれることがあります。


だからでしょうか、日本文化のなかでは、話を上達させることを、
熱心にしてこなかった。

伝える技術をおろそかにしてきた傾向があります。


話が上手な人のなかには、たしかに、口がうまくて、
他人をだます人がいます。

しかし同時に、話が下手な人のなかにも、
人をだます人、不誠実な人はいるのです。


話上手と、善人、悪人は、無関係です。


「コミュニケーション」という言葉は、
共有するという意味の「コモン」という単語からできています。

相手と感情や情報を共有できて、初めて「伝わる」のです。
お客様の前ではこういい、会社への報告はこういう、というのはダメです。

あっちのグループではこういい、こっちのグループではこういう、
というのもいけません。

ある人たちには上から目線で話し、ある人たちには低姿勢で話す、
というのも、多くのシーンでうまくいきません。

あるいは、あるときはこういい、三ヶ月後にはこういう。
これも、うまくいきません。

相手に信頼してもらうために、自らを清く、安定させることは、
とても大切なのです。


なぜ私が、上手に話をする人になるために大切なことの一つに、
インテグリティを挙げたかが、これでおわかりでしょうか。

人は相手の魅力によって惹きつけられるからです。

一貫したメッセージ、一貫したパッション、情熱に惹かれるからです。

話し方というのは、一見テクニックのように思われますが、
それだけではありません。


この本でずっと書いてきたように、さまざまなことを工夫しながらも、
でもその核となる部分は、インテグリティ、自分自身の誠実さ、なのです。

外と内とが一緒。

誰に対しても同じような態度で接することができる。

いつでも決定した会話ができる。

そんな点に注意を払いながら、自分自身の人間性を高め、深め、
話を上達させていきたいものです。




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■■■ 本書の目次　　
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プロローグ　伝え方には、課題がいっぱい
(話すことで、相手にどうしてほしいのか相手を思った伝え方とは
護摩化さずに向き合いたいポイント)

第1章 結果を出す「伝え方」、15のポイント
　(そもそも「目的」とは?何のために話すのか ほか)

第2章 「対話力」を高めるための9のポイント
(カメレオン・コミュニケーションまず、何分いただけるのかを聞く ほか)

第3章 命運を分ける、使ってはいけない言葉22、使いたい言葉12
(作業、こなす ほか)

第4章 人前で話す「講演力」、13のポイント
　(講演力とは何か、話す内容の専門家か ほか)

第5章 話し上手の人がやっている11の習慣
　(政策からアイドルグループまで「ニュースを知って終わり」にしない ほか)




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■■■編集後記
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最近、本当に多くの方と、ビジネス・プライベート問わず
お付き合いさせていただくことが増えています。

その中で、タスク管理の必要性にかられているのですが、
重要なことが２点あると感じています。



１点目は、自分の理念や考え方がブレないようにすること。

結局、やりたくないことをやってしまったり、
誰かの為にならないことをやってしまったりして
後悔するくらいなら、

理念やフィロソフィーに沿った行動を選んでいく
必要があるのだと思います。


ちなみに、僕の理念と言うのは、
『誰もが努力に等しく報われる世の中にする』というものですが、
そのための活動であれば、何があってもやりとげます（笑）

逆に、それに関係ないことであれば、絶対にやりません。



２点目は、結果に繋がる行動をすること。

あれもこれも・・・となっていては、絶対に結果はでませんので、

限られた持ち時間と選択肢の中から、
どういう行動をとれば最も結果が出るのか？

という視点から、時間やお金などのリソースを配分し、
優先順位を決めていきます。

大事そうに見えて、結果から見たら必要なかったことは
案外多いですよね（耳の痛い話ですが・・・）。



この２点さえ注意しつづけることが、
まっすぐ走り続ける為に大切なことだと思います。


理念があるからまっすぐ進むことができ、
結果がでるから走り続けられる。

そいういうドライブを自分の中で発生させ続けたいですね。




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