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【経営戦略考12/05/01】ソーシャルコマースが相次いで登場>「共感」を誘発する仕組み

配信日:2012年05月01日

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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/05/01(通巻2164号)━
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■■   ソーシャルコマースが相次いで登場
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2012.05.01【5面】━

カール・セーガンの「コンタクト」で、主人公はワームホール経由
で宇宙に飛び立ちます。

私の記憶によれば、その際、主人公は宇宙の光景の美しさに「詩人
を連れて来るべきだった」と口にします。

あまりの素晴らしさに、並みの語彙力や表現力では伝えられないと
いうことなのでしょう。

コーチングセッションの実務でも、クライアントが本当に言いたい
ことを確認したり、コーチ自身が感じたことをクライアントに伝え
るにあたっては、語彙力・表現力の必要性を痛感します。

最近、コーチには心理学の素養が必要だとの意見も聴くのですが、
実務家の立場で言わせてもらえば、むしろ求められるのは、語彙力
・表現力ではないかと思います。

1日付けの日経産業新聞に、「交流サイト(SNS)の仕組みを電
子商取引(EC)に取り入れた『ソーシャルコマース』が、国内で
相次ぎ登場している」という記事が掲載されています。

これは、「SNS内に設けた商品販売の専用ページで、利用者同士
が商品について相談したりお薦めしたりしながら、商品を購入する」
ものだそうです。

狙いは、「友人や趣味の似た知人とのやり取りによって、商品に対
する『共感』を呼び起こし、購入につなげる」ことにあります。

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■■   「共感」を誘発する仕組み
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具体的なものとして、記事は「ReBuy(リバイ)」、「mixiモール」、
「楽天S4」を紹介しています。

※ReBuy → http://www.rebuy.jp/
※mixiモール → http://mmall.jp/
※楽天S4 → http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2011/1006_2.html

では一体、どのように「共感」を呼び起こすのでしょうか。

記事は「各社は口コミや共感を誘発する仕組みを用意している」と
して、その「代表的なものが、商品に対する利用者の評価を表現す
る様々な『ボタン』だ」と解説しています。

フェイスブックには「いいね!」ボタンがあり、それも「共感」を
示す仕組みになっていますが、いかんせん、「いいね!」だけでは
「利用者が商品をどう思っているか相手に伝わりづらい」という難
点があります。

そこで、たとえば「ビルコムのリバイでは、『かわいい!』『カラー
がいい!』など、29種類のボタンを用意」しています。

閲覧者のさまざまな気持ちを“代弁”するようなボタンを設置する
ことが、「共感」を誘発すると考えられるわけです。

上述のように、コーチがクライアントの本当に言いたいことを“代
弁”するのと同じです。

これは、決して新しいことではなく、広告のコピーライターの人た
ちには、消費者の気持ちを的確に“代弁”する語彙力や表現力が求
められています。

少し古いですが、セブンイレブンの「開いててよかった!」あたり
は、まさにその典型でしょう。

クライアントや顧客の気持ちを的確に“代弁”できるような語彙力・
表現力、私も常々、磨きをかけていきたいと考えています。

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業では、自社の顧客の気持ちを的確に“代弁”し、発信
することができているだろうか。それにより「共感」を呼び起こす
ことができれば、商品の購入につながりやすくなるはずだ。

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