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【BBBvol.176】電子出版の未来図 立入勝義(著)
配信日:2012年04月30日
★★★読者数160,000人突破!本当にありがとうございます★★★
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vol.176 2012.04.29 SUN info@businessbookbank.com
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こんにちは!BBB(ビジネスブックバンク)発行人の山村です。
今日は仕事で山梨に来ています!
さて、本日御紹介する一冊は、
UCLAを卒業し、日本企業の北米進出や、さくらインターネットの
米国法人代表などを務めていらっしゃる、
立入 勝義(たちいり かつよし)さんの『電子出版の未来図』です。
ハリーポッターが著者自らEPUBで電子出版されたり、
多くのプラットフォームが林立してきたりと、
電子書籍・電子出版が普及するティッピングポイントを
迎えているのではないかと感じていくつか手に取ったうち、
最も参考になった一冊です。
誰もが言っているようなことを並べただけのような
多くのうすっぺらい本が並ぶ中、
本書は著者が電子出版を、しかも電子出版先進国の
アメリカで行った経験があり、それだけでなく、
そのデバイスやITにまで明るいということもあり、
非常に説得力がある一冊でした。
電子出版元年と言われた2010年に出版された本ですが、
今読んでもその新しさや考え方は色あせていないことが
わかります。むしろ、時代が追いついてきていますね。
今後、いろいろと電子出版に関するニュースも
より増えてくる中で、ぜひ読んでおきたい一冊です!
ここからは個人的な話になりますが、電子出版市場は、
コンテンツメーカーにとって、もしかしたら最後の市場が生まれ、
拡大するフロンティアなのかもしれない、とすら思っています。
僕は、電子書籍自体は、「情報を届ける」という
意味では、特に大きな変化はないと思います。
具体的に言うと、メルマガやブログ、SNSなどと同様で、
情報を届ける「形」が変わっただけのものですよね。
結局、これまでのASP、SaaS、クラウドがほぼかわらないのと
同じことで(厳密な定義をしているところもありますが)、
ただ情報を届ける呼び名が変わっただけだと思っています。
PDFは電子書籍ではないのか?というと答えはありませんし、
電子書籍ってなに?と聞かれると、まだその定義もファジーです。
では、いったいなぜ電子書籍が最後のフロンティアかも
しれないと思うか?ですが、これらを前提に、
『電子書籍が有用だと思う10の理由』としてまとめてみました(笑)
・電子書籍を作成・流通させる仕組みやプラットフォームが
出来上がりつつあり、出版への敷居が下がった。
・電子書籍を読むための環境が整った。
(たとえば、スマートフォンやタブレット端末の普及、
規格の決定、技術やノウハウの蓄積等)
・しっかりとしたコンテンツを創る人(電子書籍の内容を創る人、
電子書籍として、創り上げる人)が増えてきた。
リアル書籍の世界からそのような人たちが流入しており、
新たにクリエイターが生まれる可能性もある。
・物理的な質量がないことにより、流通にかかるお金と時間が
相当程度削減できること。
・リッチな表現や内容の変更が可能であること。
・これまでの書籍マーケットではリーチできなかった、
新たな層に情報を届けられる可能性があること。
・編集、リーガルチェック、デザイン、リスクヘッジ機能など、
既存出版社が持っていた機能を電子書籍でも実現できること。
・価格などの決定権が自由にあり、情報(やその元となる努力)に
本来の価値が与えられる可能性があること。それにより、
新たな個人ブランドとしてのロールモデルや、ビジネスとしても
ミリオネアが誕生する可能性をもっていること。
・ソーシャルメディアとの親和性が高く、個人ブランディングが
重要な時代のアウトプットの形として適していること。
・書籍は物理的に存在してこそ!という、価値観から、
大切なのはコンテンツだという本質的な価値観へと、
価値観のシフトが起きている。
特に僕は、最後の価値観のシフトが重要だと思っていまして、
結局は情報を脳に入れるという行為自体は一緒なので、
「物理的な本がいい!」と思っている人(実は僕もそのひとりですが)も、
電子出版がマーケットとして成立・確立していくことによって、
そのメリットが利用者を惹きつけ、いつかはその世界に
なじんでいくのだと思います。
では、本日もどうぞお付き合いくださいね。
※どんなことでも結構ですのでどしどしメールください☆
必ずご返信します。(お時間がかかるかとは思いますが・・)
info@businessbookbank.co.jp
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■■■本日のCONTENTS
……………………………………………………
○書籍紹介・CHECKPOINT
○本書の目次
○編集後記
○広告・ご献本について
……………………………………………………
ご意見、ご要望、なんでも結構ですので、
いつでもご連絡くださいね!かならず返信します。
info@businessbookbank.com
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■■■今週の書籍紹介
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・電子出版の未来図
・立入 勝義(著)
・http://cs-x.net/bbb/c/00244.html
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■■■チェックポイント B B B C H E C K P O I N T
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■電子出版のビジネスモデル 中間業者がいないので著者自らが宣伝を
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電子出版のビジネスモデルは、簡単に言うと、
中抜きをすることでサプライチェーンを簡素化し、
それぞれの商業階層の取り分を増やすというのが最大のメリットである。
なので、たとえば、一般的には売上単価と収益は収縮するものの、
著者の取り分は増えるので、それなりの売上を達成できれば、
利益を享受することができる。
ところが、このメリットを最大化しようとすればするほど、
多額の宣伝費などかけられないわけである。
つまり、出版社や書店などが宣伝をしてくれない分、
また著者作家以外は、有名ポータルサイトでも宣伝してくれない分、
著者自らがなんらかのかたちで販促をするということになる。
つまり、著者自らが宣伝するのだ。
プレスリリースを流すのも自分の事務所名儀になるかもしれない。
著者という「個」のアピール力が、本当に重要になってくる。
つまりパーソナルブランディングの意義が一段と高まるということである。
これからの電子作家にとっては、ブログやSNSなどが
欠かせないツールとなるであろう。
つまり、ソーシャルメディアの活用である。
自らブログを書いたり、またはファンとつながるSNSサイトを運営したり、
さらにツイッターやユーチューブを駆使しなければ、
新たな電子書籍市場では生き残れないだろう。
■コレクター願望は電子書籍でも満たせる
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電子書籍に関するディスカッションで時折登場するものに、
いわゆる「コレクター心理」というものがある。
紙なら所有できるが、電子では所有できない。
これが気に入らないというのだ。
それを嫌う読書家は、実に多い。
たとえば、本や漫画が本棚に並んでいること、
それ自体に満足感を感じるという人は多い。
またこれは、時には他人に対する優越感で
あったりもするからやっかいだ。
本の時代は長く続いているので、
もちろん古書の市場やビンテージマンが、
絶版本のコレクターなども存在するわけである。
彼らの言い分としては、電子書籍だと「所有している」気がしない、
というわけだ。
もちろんいつまでこういう意見が一般的であり続けるかはわからないが、
筆者も俗に言う「本の虫」として育っただけに、この心理はよく理解できる。
なにを隠そう筆者も、誰かの家にお邪魔した際に本棚が見えると
すぐに中身が気になってついついのぞいてしまう人間だ。
本棚は、たいていの読書家にとって、
自分のアイデンティティとも言えるほどの意味を持つ。
しかし、一方で収集癖は物理的に制限された世界では
問題となることも多い。
たとえば都心のワンルームマンションに住んでいる筆者の
親友のように、増え続ける漫画の蔵書にただでさえ狭い部屋の
スペースがどんどん占有されて
置き場に困っているという人も多いと思う。
このことを考える度に、筆者がいつも思い出すのが、
ブクログというサービスだ。
※BBB注 ブクログ http://booklog.jp/
このようなインターフェースでもって実際に本を持っていなくても、
いまではコレクター心理を満たすことが可能になったし、
他者と自分の読書歴や嗜好を共有することができるようになった。
もちろん、実際にどうしても紙でもっておきたいというものがあれば、
それを止める理由は一切ない。
要は使い分けが生じるだろうというだけのことだ。
■流通(取次)、書店はどうなるのか?
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いくらメールが発達しても、いまだに郵便局や郵便配達マンは
残っているので、書店もなくならない、
流通もなくならないという見方がある。
これはある面では正しいが、なくならなくても減っていくのは確実だ。
事実、すでにアメリカでは二大リアル書店の一つボーダーズ(Borders)は、
経営が悪化し、2009年10月に大型リストラを発表した。
これは、中型店200店を閉鎖し、
従業員の一割強にあたる1500人を削減するというものだ。
ボーダーズは、ミシガン大学アナーバーの学生が1971年に創業した書店で、
1992年にKマートによって買収された。
Kマートは、1984年にワーデン・ブックスを買収していたので、
これで二つの書店グループは統合され、名前も
「ボーダーズ・ワールデン・グループ」(Borders-Walden Group)となった後、
この書店チェーンは「ボーダーズ・グループ」と改名し、大型書店化を進め、
アメリカはもとより世界各国にまで発展するようになった。
しかし、この大型書店化は2000年代に入ってから行き詰った。
ボーダーズに匹敵し、Kindle(Barnes&Noble)も同じく
電子書籍に押されて店頭での販売が落ち込んだことを受け、
株価が低迷し8月には売却騒動が報じられた。
では、なぜ、アメリカの書店はここまで追い込まれてしまったのだろうか?
それは、一言で言えば「パッケージ・メディア」の時代が去ったからだ。
パッケージ・メディアというのは、
本も含めてCDやDVDのようなパッケージとして流通するメディアのことで、
ネットのようなオンライン上でダウンロードメディアが
流通するようになってから、一気に衰退がはじまった。
これは真っ先に音楽業界を直撃した。
つまり、米国でレコード専門店のタワーレコードやレンタルビデオ最大手の
ブロックバスターが倒産したように、今後は本や雑誌という
パッケージ・メディアを小売する書店は、街から姿を消す可能性が高い。
ネットの世界では業界一位しか生き残れないと言われるが、
時代の流れに沿わない業界ではたとえトップシェアを誇っている企業で
あったとしても、あっけなく倒産してしまう。
いまでは、オンライン・メディアとしての音楽は、
iTunes経由で購入するのが当たり前になっているのを見れば、
書籍が電子書籍というダウンロードメディアに移行すればするほど、
書店が街角から姿を消していくのは自明の理と言えるだろう。
■これからの電子出版社の役割とは?
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では、これから既存の出版社にとって代わる、
あるいは既存の出版社に追加される電子出版社の役割とは
どういうものだろうか?
電子出版社の役割は大きく言うと下記の五つになるのではないか。
1)著作者との権利交渉
2)作品をつくりあげる
3)作品を所定のフォーマットに落とし込む
4)作品を売り込む
5)収益を分配する
このうち、1)と2)は、もちろんこれまでの人脈と交渉力、
そして経験が十分に活かされる分野であるので問題はない。
もっとも電子化の権利交渉についていはほとんどゼロベースから
スタートすべきであるので一部では難航するかもしれない。
ただ、問題は3)と4)である。
まず、3)の所定のフォーマットに落とし込むことだが、
この作業をするからには電子出版のフォーマットの仕組みと特徴に
詳しくなければいけない。
もちろんこれは人を雇えば済むし、代行してくれるIT会社は山ほどある。
とはいえ、現状では電子出版といっても統一のスタンダードがあるわけではなく、
アマゾンとアップル以外にも数多くの電子出版チャンネルがあり、
それを難しくさせるのが言語の問題である。
これをどうするかは、各社の取り組み方次第だろう。
そして、4)の売り込みにも問題がある。
なにせ今回は売る場所がこれまでのような一般書店ではなく、
電子書店である。
すると、現状では通すべき取次ぎもない。
日本の二大印刷会社の大日本印刷と凸版印刷は、この分野に乗り出したが、
電子出版物の取次ぎ機能というものがどういうものかはまだ未知数だ。
ただ、この二社は、後述するような「ディストリビューター」あるいは
「エージェント」を目指しているようだ。
5)の収益分配に関しては、さほど問題はない。
いずれにしても、電子出版社といえども、2)の作品をつくりあげる。
いい作品をつくりあげることにおいては、既存の出版社とは変わりないし、
ここが最大のポイントになるのは間違いない。
■出版業界の人間はアナログ志向を貫きたい方が圧倒的だ。
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秋葉自作系を含むPC業界とオンラインゲームの業界を経験してきた
筆者からすると(大変失礼な話だが)、
驚くほどにITのリテラシーが低い人が多い。
そこで、こういう人々と電子書籍の世界をブリッジする存在が必要になる。
ここに登場するのが新しい「ディストリビューター」
あるいは「エージェント」である。
立ち位置的には、出版社とKindle Storeなどの販売プラットフォームの
中間に位置する彼らの仕事は、出版社からコンテンツを預かって、
希望のプラットフォームへの配信をすることだ。
これにより、デジタルな部分はディストリビューター、
アナログな部分は出版社、という安易な線引きが可能になるので、
なんとか救われたと思う出版関係者もすくなくないのかもしれない。
もっとも、適切な業者を選ぶという難しさがあるのだが、
今回の場合はかなりスピードと市場を見通す眼力が要求されるので、
自社にそのような体制を構築するのはよほど先見の明のある経営者を
トップに据えている出版社でなければ難しいだろう。
■出版社のリスクヘッジ機能は代替できない
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「中抜き」論が見落としている大きな点が一つある。
出版社がもつ機能のうち、校閲機能、原稿チェック機能である。
これは、いくら「中抜き」が進んで、セルフパブリッシングが全盛になり、
「誰でも出版社」状態になればなるほど、重要になる可能性がある。
著者が安心して原稿を書くことに専念できる環境を提供してくれているのは、
しっかしと原稿をチェックし、誤字脱字などの校閲を行ってくれる編集者が
出版社にいるからである。
その意味では彼らはリスクヘッジをしてくれており、
大出版社ともなれば法務部門もあり、原稿が人権問題や名誉毀損問題に
抵触していないかを常にチェックしてくれている。
たとえば、著者がつい書いてしまったことが、あとで差別表現だと大問題になり、
雑誌や本が回収されたケースはよくある。
出版というのはこうしたリスクと隣り合わせだということは、
実は一般的には意外と知られていないのではないか。
多くの本の向こう側では、出版社の校閲部門や顧問弁護士が
常にリスクチェックしている現実がある。
だから、著者もある程度自由に書けるわけだ。
もし、そんなチェック機能がなかったら、セルフパブリッシングの場合、
個人がそのリスクを背負うことになり、
たとえば名誉毀損の裁判を起こされて敗訴して何千万円もの損害賠償金を
支払うことになったらどうだろうか?
たちまち、著者の生活は立ち行かなくなるだろう。
最近では、名誉毀損に対する賠償額が高額になったから、
この手の訴訟リスクは大きい。
また、クレーマーという人種も存在する。
そのような人種を個人で相手にするのは本当に面倒なことである。
さらに、著者あるいはクリエイターというのは
けっこう暴走しがちな側面を持つから、
これの歯止めの役割も出版社はしていると考えていいだろう。
また、クリエイターがつくる作品のクオリティを保証してくれるのも
出版社の持つ機能である。
こうした機能は、すべて人間が介在しており、機械では代替できない。
パブリッシングというのは、書いたものを「パブリック」
(公:おおやけ)にするわけだから、リスクも責任もある。
すれらすべてを個人で引き受けられないことを考えると、
やはり出版社の役割は大きいと、筆者は考える。
■電子書籍の読者とソーシャルメディアの関係
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2009年11月、米国の出版社や出版関連企業の依頼を受け、
書籍産業研究グループ(BISG)が、電子書籍を読むユーザー像は
どのようなものなのか?
また、これまでのプリント版書籍の読者とどのように異なった行動を
するのか?を調査した結果が明らかになっている。
この調査が衝撃的なのは、およそ5分の1の回答者が電子書籍への関心を
増幅させ、過去12カ月の間にプリント版書籍を買わなくなったということだ。
つまり、いったん電子書籍を購入しはじめると紙には戻らない傾向が強いのである。
また、電子書籍を購入した動機として、
ソーシャルメディアの果たす役割が大きいことも特筆すべき点である。
この調査結果を見ていけば、これから形成される電子書籍の市場が
どんなものか、だいたいの予測が立てられる。
大事な点は、購買契機として読者が挙げるソーシャルメディアの存在で、
読者は本を読みたいと思ったとき、まず、自分の好きなものを読みたいと思い、
それを推薦してくれる信頼すべき人間がいれば、購入をためらわないということだ。
このような購入の仕方を現在「ソーシャルショッピング」と呼んでいる。
ソーシャルショッピングをする消費者にとっては、たとえば、
日本でアルファブロガーと呼ばれるようなソーシャルメディアの世界で
影響力を持つ人間(英語では「インフルエンサー」と呼ぶ)が、
大きなパワーを持つ。
これは、実際に紙の本の世界でも起こっているが、
電子書籍となればその影響力はさらに大きくなるだろう。
なぜなら、読者はその場で気に入ったらすぐに購入したいと
思っているからで、電子書籍の場合はオンラインマーケティングで
即時購買が完結できるため、本屋に行く必要がなく、
単にダウンロードすればいいだけだからだ。
■電子書籍をどうマーケティングするか?
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アメリカでは様々な手法が用いられるようになっている。
たとえば、ソーシャルメディアのコミュニティとショッピングサイトへの
入口を統合させたり、人々が集まっているツイッターのような
プラットフォームへ参加したりといった方法がある。
しかし、いちばん重要なのは、単一のプラットフォームではなく、
多方面に可能性の種を播いておくこと(シーディング)だと言われている。
いままではアマゾンのようなオンライン書店における「レビュー」が
重要だったが、今後は、電子書籍を中心に同じようなことに興味を
持つ人々をコミュニティ化したり、著者も参加させたりして、
よりソーシャル化を進化させることが重要だとされる。
■誰でもがクリエイターになれる時代の到来
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電子出版の最大のメリットは、
「誰でもがクリエイターになれる」ということだ。
そして、「誰でも(もちろんプロの作家も)簡単に有料出版ができる」
ことだ。
これがあるから、筆者は「クリエイターよ、大志を抱け!」と、
エールを送りたいのである。
現在、アマゾンが展開しているDigital Text Platform(Amazon DTP)
などを利用すれば、Kindle向けの電子出版を行うことができるわけだし、
今後も、同様のコンテンツアグリゲーションの仕組みは
たくさん登場するだろう。
「ブクログのパブー」などもそうである。
こうした世界では、一足早くデジタル化が進んだ音楽配信の
世界同様なことが起こるのは間違いない。
つまり、音楽の世界で、Tunecore、CDbady、The Orchardといった、
個人やインディ向けの音楽やビデオのアグリゲーションサービスが
登場したように、電子出版の世界でもそうしたものが登場し、
コンテンツを集め、メガプラットフォームなどに提供するようになる。
このような仕組みを使えば、大手出版社に依存しなくとも、
少なくとも作品の発表だけは可能だ。
あとは、いかにその作品を自分でプロモートし、
ソーシャルメディアを利用して多くの人間に認知してもらうかが勝負になる。
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■■■本書の目次
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第1章 電子書籍に仕掛けられた罠
第2章 「iPad」「Kindle」は黒船なのか?
第3章 電子出版バカの壁
第4章 出版社は生き残れるのか?
第5章 電子出版はどこへ行くのか?
第6章 クリエイターよ、大志を抱け!
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■■■編集後記
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今日は人生最強とんかつとめぐり合いました。
美味小屋という山梨県甲府市にあるとんかつ屋さんなのですが、
※美味小屋
http://r.tabelog.com/yamanashi/A1901/A190101/19000291/
1ヶ月も熟成させたお肉でつくるとんかつがあったり、
日本はおろか、世界中からうまい豚肉をあつめ、
肉や部位を選べたりと、こだわりが随所にあります。
肉がうまいので、ソースに至ってはお店においてすらいません。
岩塩だけで食べるのですが、
僕は塩をかけすぎて怒られました(笑)
実際に食べてみると、脂身はとけ、お肉はほどけます。
もう、びっくりです。しかも激安で、普通のランチとあまり
かわらない値段で超高級店のようなとんかつが食べられます。
これは、相当お薦めです。ぜひ山梨にいったら、
いってみてくださいね。
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