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【経営戦略考12/04/17】JR大阪駅周辺で銀行の実験店>細分化すれば柔軟に対応できる

配信日:2012年04月17日

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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/04/17(通巻2160号)━
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■■   JR大阪駅周辺で銀行の実験店
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━━━━━━━ 情報源:日本経済新聞 2012.04.17【兵庫46面】━

交渉事においては、オール・オア・ナッシングではなく、どのあた
りで妥協点を見出すかがポイントです。

要求がすべて通るのが理想ではありますが、それが難しい場合でも、
すべてをあきらめる必要はありません。

部分的にでも要求を通すことができれば、交渉としては、まずまず
の成功だと言える場合も多いでしょう。

そのような交渉を行なうには、交渉の対象物を細分化しておくこと
が前提となります。

そうでないと、オール・オア・ナッシングになってしまいます。

対象物を細分化しておくことで、オール・オア・パーツ・オア・ナッ
シングを可能にするわけです。

細分化する、すなわち部分に分けるという考え方は、いろいろな状
況で応用が利くでしょう。

17日付けの日本経済新聞(兵庫版)に、「JR大阪駅周辺で16日、
銀行の実験店が相次いで産声を上げた」という記事が掲載されてい
ます。

どのような実験店かと言うと、「みずほ銀行は平日なら午後7時ま
で窓口で対応する店舗を開業。あおぞら銀行も移転をきっかけに運
用相談に専念する支店を設けた」とあります。

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■■   細分化すれば柔軟に対応できる
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銀行と言えば、午後3時で閉店してしまうというイメージがありま
す。

午後3時という早い時間に閉店してしまうのは、窓口が開いている
時間に受け付けた業務をその日のうちに処理する都合上、そのよう
にする必要があるからです。

オール・オア・ナッシングの発想ですと、それ以上、どうしようも
ありませんが、業務を細分化すると、どうなるでしょうか。

あおぞら銀行では、上述のように、「運用相談に専念する支店」を
開業することを発想しています。

つまり、銀行の業務を細分化し、「運用相談」業務を取り出して、
一つの支店にしたわけです。

午後3時閉店は「出納業務」に合わせた方式ですが、だからと言っ
て、「運用相談」業務まで、それに合わせる必要はありません。

業務を細分化することで、そのような“柔軟”な対応が可能になる
わけです。

これは、冒頭で述べた「交渉事」と通じるものがあります。

お客様からの要望を受け、商品やサービスのうち、細分化された一
部分を独立させるといったことは、よくみられます。

顧客からの要望も含め、交渉や対応を求められるのは、頻繁にある
ことです。

そのような時のために、「細分化」の発想しておくと、きっと備え
になるでしょう。

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業が提供する商品・サービスや、取り組んでいる業務は、
どのように細分化できるか、よく考えておこう。そうすれば、交渉
を含め、いざという時、柔軟に対応することがしやすくなるはずだ。

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