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【経営戦略考12/03/27】セブンイレブンがチケット販売を強化>「儲かるもの」を適切にくくること

配信日:2012年03月27日

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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/03/27(通巻2157号)━
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■■   セブンイレブンがチケット販売を強化
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━━━━━━━━━ 情報源:日本経済新聞 2012.03.27【13面】━

企業の業績(利益)を向上させるためには、何をするべきか。

ごく単純に言うと、儲かる事業を伸ばし、儲からない事業から撤退
することです。

事業単位でみると、儲かる商品を伸ばし、儲からない商品を廃番に
することです。「商品」は、「得意先」や「販売チャネル」等に置
き換えてもよいです。

要するに、儲からないことは止めて、儲かることに資源を投入する
わけです。

とは言え、現実の経営では、複雑に要因が絡んできますので、近視
眼的に「儲からないことを止める」のが正解だとは限りません。

27日付けの日本経済新聞に「セブン−イレブン・ジャパンは今期、
チケット販売を強化する」という記事が掲載されています。

儲かるかどうかという観点では、「店に売上高計上されるのはチケッ
ト額面の3〜4%程度とみられる手数料」だけです。

しかし、「チケットのために来店した客の5〜6割が他の商品も一
緒に購入しており、売り上げ増につながるとみている」という狙い
があります。

チケットの取り扱いという商品(サービス)を単品で見て儲かるか
どうかではなく、そこから生まれる波及効果も見据えた上で、儲か
るかどうかを判断すべきだということになります。

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■■   「儲かるもの」を適切にくくること
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この場合、儲かるか儲からないかの判断の対象として、「チケット
取扱い業務」という単体のサービスを考えてはいけません。

そうではなく、「チケット発行の対象となるイベントの入場客」と
いう顧客層をターゲットとすることが利益、すなわち儲けにつなが
るかどうか、と判断する必要があります。

つまり、この顧客層がターゲットとして有望だという判断が、この
記事の背景にあるわけです。

この取り組みでは、さらに、チケットを取り扱うことで「プロ野球
やJリーグ、地方の美術展などの運営企業や事業体に商品の共同開
発などを提案し、イベントを増やす」ことをも狙っています。

これもまた、「チケット発行の対象となるイベントの入場客」向け
の商品・サービスの拡充です。

サービス面の向上策としては、発券機を刷新し、「従来は1枚印刷
するのに17秒、2枚で計29秒かかっていた」ものを、「それぞれ
5秒、8秒にし、購入客の待ち時間を短縮する」ことに取り組みま
す。そうすることで、儲かるものを、より大きく伸ばすことができ
ます。

そう考えると、判断の対象の考え方は変わりますが、やはり「儲か
るものを伸ばす」という原則は生きていることがわかります。

但し、「儲かるもの」をどのような“くくり”で考えるかが大切です。

この記事の場合、「チケット取扱い業務」ではなく「チケット発行
の対象となるイベントの入場客」とくくることで、「儲かるもの」
がはっきり見えてくるわけです。

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたは、自社の事業・商品のうち、何が「儲かるもの」なのか、
そうでないのか、よく理解しているだろうか。また、「儲かるもの」
かどうかを判断する際の“くくり”は適切だろうか。その“くくり”
方を間違えると、貴重なビジネスチャンスを逃してしまうかも知れ
ない。

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