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【BBBvol.170】働かずに1億稼ぐ考え方　小池則雄(著)

配信日：2012年03月18日

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こんにちは！ＢＢＢ（ビジネスブックバンク）です。

まだまだ春とは名ばかりで、寒い日が続きますね。
昨晩はついリビングで寝てしまったので風邪ひきそうです・・・。


さて、本日ご紹介する一冊は、
世界最大のアイスクリームショップ・チェーンの「サーティワン」や、
中古釣具専門店チェーンの「タックルベリー」のメガフランチャイジー
として、有名な、イッツ・コーポレーション株式会社オーナー、
小池則雄さんの、『働かずに1億稼ぐ考え方』です。


多くの店舗を経営するだけでなく、
2010年1月には、大阪府岸和田市にある店舗が、サーティワン全国1037店舗中、
最優秀店舗として「2010年度ストアー　オブ　ザ　イアー」に輝いたなど、
その質も充実しています。


年商も20億弱まで拡大していますが、オーナーはほとんど現場には出ない。
このような経営が本当に可能なのかと常識的には疑ってしまいそうです。

でも、事実、それで従業員のモチベーションも高く、
事業拡大や人材育成までできているのですから、学ばない手はありません。


では、この働かずに稼ぐ考え方とはどういうものでしょうか？


それは、数字を見て客観的に事実を判断すること、

逆に、たとえば、著者が「ライブ感・空気感」と読んでいる、
同じ300円のアイスも、和歌山なら高く、表参道なら安いと
感じてしまう点や、

政治力・人脈・資金調達力などの数字に落とし込めないものに
対してもどのように対応すればよいかについても書かれています。


これらの両方の視点から経営やマネジメントが学べる一冊です。

確かに、良い意味で「考え方」を学ぶための良書であり、
楽して稼ぐ系ではなく、たくさん稼ぐために脳に汗をかけば、
結果楽になるという点でも共感できる一冊です。

経営者だけでなく、事業やプロジェクトを任されている人、
ちいさなユニットや業務でも責任をもって行っている人に、
とてもオススメです。


では、本日もどうぞお付き合いくださいね。



※どんなことでも結構ですのでどしどしメールください☆
必ずご返信します。（お時間がかかるかとは思いますが・・）
info@businessbookbank.co.jp

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■■■本日のＣＯＮＴＥＮＴＳ
……………………………………………………
　　○書籍紹介・CHECKPOINT
　　○本書の目次
　　○編集後記
　　○広告・ご献本について
……………………………………………………

ご意見、ご要望、なんでも結構ですので、
いつでもご連絡くださいね！かならず返信します。
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■■■今週の書籍紹介
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・働かずに1億稼ぐ考え方
・小池則雄 (著)
・http://cs-x.net/bbb/c/00238.html



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■■■チェックポイント　B B B C H E C K P O I N T
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■私が経営者として目指してきたのは、「寝ている間に稼ぐこと」。

ふざけているのではない。
今は、本当にそれを地で行っている。

拠点は、和歌山、大阪、東京。

マイペースに3つの拠点を行き来するのが、私の勤務形態だ。


店舗運営はスタッフや店長たちに一切を任せていて、
店に顔を出すのはごくまれだ。

店舗のみんなが朝の準備で忙しい時間帯に、
自分はゆっくり家でくつろいでいることもある。

だから、現場のことはまったく知らない。


正直に言うと、アイスクリームショップのフランチャイズを
展開しているのに、1000種類以上あるサーティワンの
アイスクリームのことを聞かれても、満足に答えられないくらいなのだ。


それでも年商20億円超えの会社をやっていけるのは、
社員やアルバイトに安心して任せられるように、
相応の仕組みと仕掛けを用意しているからだ。


人口動態などマクロの視点から経営環境を分析し、
自分が勝てそうな分野や事業を選ぶ。

その事業の肝となる部分（わが社が手掛けているフランチャイズ事業の
場合なら、立地や資金繰りなど）を確実に押さえる。


さらに、経営管理システムを整備して、
すべてを「数字」で見られるようにして、
適材適所でみんなに力を発揮してもらう。


そういう基本的なことをきっちりとやって、「任せる技術」を体得し、
実行していけば、「寝ている間に稼ぐこと」は可能だ。

なにより、トップにこれだけ余裕があると、社内の風通しがよく、
会社が勝手に成長していく。

「寝ている間に稼ぐ」とは、いささか不謹慎かもしれないが、
経営者はこの域を目指すべきだと思う。



■年商20億円のわが社において、本部の事務員は実質的に一人だ。

では、誰が経理の仕事をやっているかといえば、プロの税理士だ。

経理というのは、終わったことをまとめる、結果論の仕事なので、
税理士事務所にアウトソーシングしている。


店舗で集計した日々のデータは、直接、税理士事務所に送る。

それを月末に締めてもらい、
翌月半ばには先月分のデータを届けてもらう契約になっている。

税理士には、通常の税務契約料よりも、その分多く支払っているが、
経理の為に社員を一人20万円で雇って、一から仕事を教え込むよりも、
プロに任せたほうが仕事の精度も効率もいいに決まっている。


わが社では、経理以外の機能についても、こうしたやり方を一貫してとっている。

税理士には経理部、社会労務士には年金などを担当する労務管理部、
サーティワン本部には商品企画とマーケティング、
デザイン事務所には店舗デザイン、不動産屋には物件情報の開拓、
スタッフやアルバイトには店舗のオペレーションをお願いしている。

特に銀行には進んで決算書を開示し、財務部の役割を果たしてもらっている。
すべてその道のプロに仕事をやってもらっているのだから、安心だ。


一方、わが社の本部スタッフの役割は、
人の採用と予測部分の数字を見ることだ。

1ヶ月後にどうなるか、2ヶ月後にどうなるか、年度末にどうなるか、
キャッシュフローや利益などの、先を見通す数字のチェックを行う。

このやり方で行くと、オーナーである自分のやることは、ほとんどなくなる。
「寝ている間に稼ぐ」というのはこういうことだ。


もちろん、これをやるためには、十分なコネクションや信頼関係が必要だ。

経営には政治力が必要なので、銀行や不動産などの外交や根回しは
私の担当だが、それらも少しずつ幹部にバトンタッチしつつある。



■ビジネスというものは基本的に
「他人の金で、他人を使って、他人から儲けるもの」だ。


このうち、「他人の金」の他人とは、たとえば銀行のことだ。
銀行から資金を借りて、それを元手で商売を始める。

しかも、銀行のお金をというのは、そもそも他人が預けたお金なので、
他人のお金を借りていることになる。


「他人を使って」というのは、従業員のことだ。
社員やアルバイトに働いてもらい、商売をまわしていく。


「他人から儲ける」の他人は、お客様のことだ。


ここからわかるように、ビジネスの基本は、「俺が俺が」ではなく、
いかに、「他人を他人を」と動かしていくかに尽きる。

世の中にはいろいろなタイプの経営者がいるが、一般的に、
何でもかんでも全部自分でやろうとしたがる人が多すぎる。


経営者とは、ヒト、モノ、カネ、情報をうまくコントロールして、
社員をスターにするものだ。

だから、自分がスターになろうとするのは筋違いだろう、と思うのだ。

野球でも、監督と選手の役割が違うように、
自ら監督をやってエースで四番バッターで、
というやり方には無理があって、長続きしない。



■ビジネスでも、人生でも、絶対というものはなく、
すべて相対的に物事は決まる。

それがわかっているかどうかが、ビジネスでは大きな差となる。

たとえば、同じ金額でも「絶対価格」というものはない。

サーティワンの300円のアイスにしても、
和歌山で買うなら高いと思うかもしれないが、
東京の表参道に行けば安く感じられたりする。

同じデザインの店舗でも、銀座に出したら安っぽいと言われ、
青山ならそこそこおしゃれだと受け止められるかもしれない。


そういう部分を私はライブ感や空気感と呼んでいる。

そして、それをつかんでいくのがマネジメントだ。
これは、テンプレートやマニュアルには落とし込めない部分でもある。


世間的には、何でもテンプレートやマニュアルがあって、
それに従っていれば経営はできると思われているようだ。

だが、それでも失敗する企業や経営者がいることからわかるように、
そんな考え方ではうまくいくはずがない。




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■■■本日はこの書籍からの引用です
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・働かずに1億稼ぐ考え方 [単行本（ソフトカバー）]
・小池則雄 (著)

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■■■本書の目次　　
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第1章　一番大切なことは「違いを出すこと」
第2章　フツーの若者を「経営者」に育てる
第3章　「利益を上げ続ける」ビジネスモデル
第4章　ビジネスは「場所とりが8割」
第5章　「うまくいく経営者」の思考



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■■■編集後記
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今週はずっと札幌にいました。

あまりの寒さと吹雪にびっくりしましたが、

逆に人はあたたかく、忙しくもほっこりと過ごすことができました。

メルマガの読者さんともお会いできてよかったです。
人との出会いや繋がり、本当に大切にしたいですね。


今の僕はと言えば、逆に追われ続けています（笑）

今日明日と仕事をしまくる一日にすると決めたので、
明日の朝までにメールを全部片付けます！



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