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経営戦略考-日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
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【経営戦略考12/01/26】バナー広告の納期が半分に>ボトルネックを克服する
配信日:2012年01月26日
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■■ 経営戦略考−日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
■■ http://www.senryakukou.com/
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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/01/26(通巻2142号)━
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■■ バナー広告の納期が半分に
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2012.01.26【5面】━
ビジネスにおいては、スピードを上げることが業績向上に結びつき
ます。
正確には、「時間」の要素と言った方が、正確でしょう。
企業の決算は四半期・半期・1年単位で行なわれますので、サッカー
のように、制限時間がある試合を戦うようなものだからです。
もう少しミクロの視点でみれば、一取引あたりの時間を短くするこ
とが、業績向上につながります。
飲食店のランチなら、客席が何回転するかが売上を大きく左右しま
す。
オーダーから調理、サービスに至るまでの時間を短縮することは、
重要な課題です。
26日付けの日経産業新聞に、「広告技術会社プラットフォーム・ワ
ンはネット広告制作のクリエイターズマッチと業務提携し、バナー
広告の制作から媒体と取引して出稿するまでを一貫して請け負う広
告主向け新サービスを1月中に開始する」という記事が掲載されて
います。
この提携により、「通常の半分の納期でバナー広告を制作しすぐさ
ま広告枠に表示できるようになる」のだそうです。
納期を半分に短縮できれば、業績に良い影響があるはずです。
記事は、この取り組みにより「1年後に月間のバナー広告出稿量を
これまでの3倍以上に増やす」と報じています。
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■■ ボトルネックを克服する
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先述のように、これは一つの取り引きを完結するのにかかる時間を
短縮する取り組みですが、別の見方もできます。
それはすなわち、業績に与えている制約条件は何か、ということで
す。
この記事によれば、従来は、バナー広告制作にかかる時間が、業績
の制約条件になっていたわけです。
正確に言えば、出稿単価等は別にして単純化して考えた場合、いく
ら頑張って広告枠を売ろうとしても、それに伴うバナー広告の制作
キャパシティが伴わなければ、売上は伸びないということです。
これは、飲食店についても同様です。
調理場のキャパシティ以上には、料理を売ることができません。
これを無視すると、注文を受け過ぎて、年内に配達できなかったお
せち料理のようなことになってしまいます。
これがいわゆる、制約理論と呼ばれるものです。
製造業なら、生産のボトルネック工程のキャパシティが、全体の生
産量を決めてしまうというものです。
今回の記事は、バナー広告制作という、特に時間的なボトルネック
を克服するための取り組みです。
考えてみれば当たり前のことですが、どこがボトルネックになって
いるのかは明示的でなく、細かい分析が必要な場合もあります。
また、一つのボトルネックを克服すると、別の部分が新たなボトル
ネックになるので、注意が必要です。
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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業が運用しているビジネスプロセスのうち、どこがボト
ルネックになっていて、業績向上の制約要因になっているか、分析
してみよう。そのボトルネックを克服しなければ、早いうちに成長
の限界が来てしまう。
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