経営戦略考－日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則

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【経営戦略考11/12/21】クリスマスまでの期間を楽しむ＞点から線、線から面への展開を考える

配信日：2011年12月21日

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■■　　クリスマスまでの期間を楽しむ
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━━━━━━━━━ 情報源：日本経済新聞 2011.12.21【35面】━

若い頃、アメリカ人のルームメート（男性）と暮らしていたことが
あります。

クリスマスが近くなると、彼には本国から山のようにプレゼントが
届き、非常にうらやましかった思い出があります。

クリスマスの日へ向けてカウントダウンし、毎日、一つずつプレゼ
ントを開封します。

当時、アメリカ人は、そうやってクリスマスシーズンを過ごすのか、
と感心しました。

最近は、日本にもその風習が伝わってきているようです。

21日付けの日本経済新聞に、「自宅で過ごす人が増えるとみられる
今年のクリスマス。海外で広く親しまれているクリスマスならでは
の“伝統”を取り入れ、クリスマス気分を先取りしている家庭が多
い」という記事が掲載されています。

記事は「アドベント」というカレンダーを紹介しており、「このカ
レンダーには１〜24または25の日付を示す数字が書かれた窓があり、
窓を開くと、中にはイラストが書かれていたり、お菓子が入ってい
たりする」と説明しています。

クリスマスまでのカウントダウンを楽しむカレンダーになっている
わけですね。

カレンダー以外でも、「クリスマスまで毎日、薄くスライスして食
べるというドイツの伝統菓子」が紹介されており、「当日の華やか
さを重視する例年とは異なり、今年はクリスマスまでの過ごし方も
楽しむという傾向が広がっている」と記事は解説しています。

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■■　　点から線、線から面への展開を考える
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ビジネスを拡大展開していくには、点から線へ、線から面へと考え
たりします。そのようにすれば、売上機会が増えていくからです。

今回の記事では、クリスマス当日やクリスマスイブだけでなく、そ
の前の期間を楽しむことを提案することにより、ビジネスチャンス
を拡大しています。

つまり、クリスマス当日やクリスマスイブの消費が「点」だとすれ
ば、その日に至るまでの消費は「線」にあたります。

この事例のように、「点」を「線」化するには、時系列で販売機会
を追いかけていくと、考えやすいでしょう。

逆に、「前」だけではなく「後」を狙うことも可能です。

たとえば当社はセミナー事業に取り組んでいますが、セミナー受講
の効果を最大限にするためには、事前の情報提供や、事後のフォロー
も組み合わせることで、売上機会を拡大することができるわけです。

「線」を「面」にするには、クリスマスの事例で言えば、たとえば
家族や友人・知人を巻き込むことが考えられるでしょう。

セミナー事業なら、誰かを誘っての「複数参加」をプロモーション
することができます。

点から線、線から面への拡大は、事業展開を考える上で、比較的簡
単に使えるフレームワークです。

ぜひ、自社のビジネスについても考えてみてください。

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業が現在取り組んでいるビジネスを「点」だとすると、
「線」や「面」へと拡大していくことを考えてみよう。時系列で追っ
てみることや、第三者を巻き込むことなどが考えられるはずだ。

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