負けない経営　勝ち残る経営：会社を伸ばす秘密の視点

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【その目標だけでは、やる気はでない！】負けない経営　勝ち残る経営

配信日：2009年08月05日

━━　第１２号　━━━━━━　　http://www.keiei-senryaku.com/　　━━

　　負けない経営　勝ち残る経営　　　　　
　　〜　会社を伸ばす秘密の視点　〜　　　　　　　２００９／８／５

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【今号の内容】

　◇このマガジンの趣旨（変えました）
　◇第１２号からお読みいただいている「あなた」へ

　◆メインテーマ：＜第１２話＞　その目標だけでは、やる気はでない！

　◆次号予定のメインテーマ
　◇おしらせ
　◇編集後記


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【このマガジンの趣旨】

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━　メインテーマ　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●　【第１２話】　その目標では、やる気はでない！

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あなたの会社・事業の今期の目標。

どんな目標を掲げていますか？


今期の経営計画書、事業計画書を開いてみてください。



見てみましたか？その内容は？？？



　　売上○○億円。（対前年比○%増）

　　利益□□円。

　　新規顧客の獲得を増やす！

　　営業力の強化！


こんな言葉が踊っていませんか？



あなたに質問です。


この目標で、社員の「やる気」は出るでしょうか？

仕事に一所懸命取り組むでしょうか？



あなたは次のように思うでしょう。


「会社全体の目標を、部門から個人にまで配分し、
　社員個人の目標設定をおこなう。

　目標設定されれば、考課ともつながるので、
　やる気につながる。」


本当にそう思いますか？



個人に割り振ったとしても、

　○○さんの売上目標は、□千万円。
　　　　　　利益目標は、◇円。

　　　　　　△さんと一緒に新規顧客獲得○社

のように、会社・事業目標が細分化されるだけです。



【　やりません！！！　】

社員は目標達成に向かって、一所懸命やるでしょうか？


あなたの答えは？？？



多分、あなたは何となく気づいていると思います。


社員は、、、一所懸命にやりません。



「この売上と利益を達成しなければ、今期末潰れる！」
とでも説明すれば、一所懸命やる社員も出てくるでしょう。


しかし、それでは、直ぐにキーマンクラスが流出し、
却って危ない状況に陥りかねません。


会社存亡の危機感をいたずらに煽っても、
社員が一所懸命に取り組み、上手く行くとは限らない訳です。



目標について説明しても、社員が一所懸命に取り組まない原因。


それは、、、


目標が、会社都合の内容ばかりだからです。



【　で、私は？？？　】

　　売上○○億円。（対前年比○%増）

　　利益□□円。

　　新規顧客の獲得を増やす！

　　営業力の強化！

「会社がどうなるか」という目標です。



目標を個人レベルに分解しても同じです。

　○○さんの売上目標は、□千万円。
　　　　　　利益目標は、◇円。

　　　　　　△さんと一緒に新規顧客獲得○社



社員は思います。


「で、達成したら『私』はどうなるの？」



「規定・考課に沿って、
　達成状況に応じて、昇給・昇格する。」


そうですね。

しかし、これでやる気がでるか？

というと、ビミョウです。


目標に対する人事考課がおこなわれ、
評価結果に応じて昇給しても、月数千円。

昇格しても、仕事がそれ程変わるわけもなく。。。
下手をすると部下ができて、却って手間がかかることも。


昇給や昇格。


確かに重要なことですが、
ここにしか「意欲」の源泉がないとしたら？


会社・事業を良くしよう、拡大しよう、などとは思いません。



【　個人としての　】

では何が必要か？？？


目標に組み込むべきひとつは、「個人としての成長」であり、
「それによって達成する姿」です。


システムインテグレーション（ＳＩ）の、
プロジェクトマネジャー（ＰＭ）を目指す社員がいたとします。


若い彼は、あるＳＩ案件にプログラマー（ＰＧ）として今期活動します。


今回の彼のＰＧの仕事が、

　　目指すＰＭの仕事にどの様関係するのか？

　　どのように取り組み、どのような事を身に付ければ良いのか？


この部分を明らかにし、彼の目標の中に組み込む必要があります。


これをやっているか？

というと、とてもとても少ないです。


やっていたとしても、真剣に考えているか？

というと、『彼』は疑問に感じている場合が多いです。


ここの部分に、上司のあなた、
部下のいる管理職のあなたは真剣に取り組んでください。


なぜなら、、、

上司、管理職の職務は、

　『部下を育てる』

ことであり、

　『個人として、その集合体である組織として、
　　仕事に一所懸命取り組み、成果をだすように仕向ける』

ことだからです。



ご理解いただけましたでしょうか？



但し、これは個々人の目標です。

会社全体の目標としてもう一つの視点で組み込むものが必要です。


それは、、、


次回。



今回はここまでです。
では、次号でまたお目にかかりましょう。


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【　次号予定のテーマ　】

会社都合の目標だけでなく、もう一つの視点で組み込む目標とは？

詳しくは、次号で！


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【　編集後記　】

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


今回の話に関連して、、、


経営計画・目標を社員説明会で話すことがあるでしょう。


その時の社員の反応、あなたはお判りになりますか？


　・なんで対前年比○％増しなのか？

　・利益□□円。なぜその利益が必要なのか？

　・営業力の強化？今のどこが足りないのか？

　・新規顧客獲得？どの位必要？なぜ？


ほとんどの社員の頭の中に、
こんな疑問が渦巻いている事をご存じですか？


この話を知り合いの会社役員にしたところ、、、


「社員説明会で、この様なことは質問されないし・・・」


とのこと。


あなたもこのように思っているかもしれません。



ハッキリ言いますね。


社員は公の場では質問しません。


わからないこと、尋ねたいことがあっても、
多くの場合、質問しません。


理由は、

　「こんな事を尋ねたらどう思われるか不安」
　「みんなの前で質問することが恥ずかしい」

に始まり、

　「内容が良くわからない」
　「尋ねてもまともな回答がないので、質問することが空しい」

まで、いろいろです。


重要なことは、

　社員は、わかっていても、わからなくても、
　公の場では質問はしない

ということです。


多くの経営者が、

　「社員説明会で質問がでなくて良かった」

あるいは、

　「質問がなかったから、社員はわかったのだろう」

と思っています。


「わかっている」などということは、、、ありません。



だから、別の方法で社員の意見・質問を、
あなたは集めなければいけないのです。


しかし、そんなことをしている経営者、、、

少ないです。


あなたはもっと社員の反応、意見を集めてください。


これ、とても重要。
でも、あまりやられていない。

・・・ということは、やると『差』がつくということ。


ご理解いただけましたでしょうか？



ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


次号は一週間スキップし、再来週に配信予定です。



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