経営戦略考－日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則

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【経営戦略考11/10/26】業績好調企業の人材育成＞物事を楽しむための３要素

配信日：2011年10月26日

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたの企業で行なう従業員教育は、対象者が十分に楽しめるよう
に留意されているだろうか。興味を持てる、内容を理解できる、具
体的に何かの役に立つ、の３要素をしっかりと満たせるよう、やり
方を工夫してみよう。

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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011/10/26（通巻2126号）━
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■■　　　業績好調企業の人材育成
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━━━━━━━ 情報源：日経MJ（流通新聞）2011.10.26【5面】━

起業ノウハウやコーチング等、教育ビジネスを手がけている関係で、
どうすれば楽しく学んでもらえるか、常に考えています。

拙著「『日経』で鍛える！ビジネス発想力」（http://t.co/9FcYEIE）
では、日経新聞に限らず、物事を楽しむための３要素として、下記
を挙げています。

（１）興味を持てること
（２）内容を理解できること
（３）具体的に何かの役に立つこと

興味を持てないことは楽しみようがありませんし、せっかく興味を
持っても、内容が理解できないと先が続きません。

また、興味があり、内容を理解できても、何の役にも立たないとな
れば、取り組む意義を失い、いずれは止めてしまいます。

教育ビジネスのお客様は、少なくとも興味を持っていただけている
わけですから、あとはいかに内容を理解していただくかと、具体的
な役立て方を教えることが大切になります。

企業内の人材育成でも、この３要素は通用します。

26日付けの日経MJ（流通新聞）に、島忠の山下視希夫社長の「家具
店とホームセンター（ＨＣ）の両業態で人材育成効果が表れてきた」
というコメントが紹介されています。

島忠は「2011年8月期の売上高は前年比11.4％増、既存店ベースで
も4.5％伸びた」と好調です。

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■■　　　物事を楽しむための３要素
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この好調の要因について、山下社長は「１年ほど前から、枕やカー
テンなどカテゴリーごとに社員の専門性を高める教育を強化してき
た成果」だとみています。

具体的には、「競合店を研究」して対策を練らせるほか、「商品の
機能や材質、使い勝手など知識を習得させて、効果的な販売方法を
打ち出せるよう鍛錬する」ことをしてきました。

その結果、「今では勉強することが楽しくなり、社内で開かれる研
修に月３回出る社員もいる」ほどになっています。

これくらい“楽しい”と思ってもらえれば、会社側としても嬉しい
ことでしょう。それが成果につながっているとなれば、なおさらで
す。

先述の３要素も当てはめてみると、競合店の研究という、興味をそ
そる要素が入っていることに気づきます。自社商品についての知識
を詰め込むだけの教育より、はるかに面白そうです。

商品の機能・材質・使い勝手などの知識の教育は、自分が売ってい
る商品を、より良く理解することの手助けとなります。恐らくは、
商品の実物を手にし、体感的にも理解できるような教え方をしてい
るのでしょう。

また、教育の成果として、お客様に「聞かれたらすぐに答えられる」
ことが実現すれば、販売成績も上がります。日々、来店客を迎える
小売業ですから、比較的短期間で「具体的に役に立つ」ことが実証
されたはずです。

販売現場での従業員教育として、ごく当たり前のことにしっかりと
取り組んできただけだとも言えますが、漫然とではなく、件の３要
素を十分に意識して行なうことで、見違えるほどの成果が上がるも
のです。

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時として、著者の主観の独りよがりになりがちな能力開発本とは異
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