経営戦略考-日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則

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【経営戦略考11/08/17】「大失敗賞」という表彰制度>4つのレベルでの発想を実演

配信日:2011年08月17日

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■■■■■■■■■■■■ 今日の教訓 ■■■■■■■■■■■■
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あなたは、身の回りの出来事から、どのようなものを学び取り、自
分のビジネスに活かすことができているだろうか。一つの出来事か
らでも、4つのレベルで発想することが可能だ。まずは日経記事で
発想を鍛えてみよう。

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■■  経営戦略考−日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
■■    http://www.senryakukou.com/
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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011/08/17(通巻2112号)━
Mag2:19141 melma!:4868 E-Magazine:4434 自社配信:8213
【合計36656】
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■■   「大失敗賞」という表彰制度
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2011.08.17【14面】━

私の新刊「『日経』で鍛える!ビジネス発想力」では、新たなアイ
デアを生むための日経新聞の読み方を披露しています。
http://k.d.combzmail.jp/t/q836/a0l75tw0bi9v5orxgbMgm

どのような記事に着目すべきかについては、特に「一見、常識とは
反するような取り組み」を伝えるものを選ぶと面白いです。

17日付けの日経産業新聞に、「台所の昇降式収納棚で7割の国内シェ
アを持つ太陽パーツ(堺市)はユニークな表彰制度を持つ」という
記事が掲載されています。

記事によると、この会社では「半年に1度、社長賞などと一緒に選
ばれる“大失敗賞”」というものがあるそうです。

拙著では、記事を読み解き、発想を生むための“4つのレベル”を
説明しています。今回の記事に、それを当てはめてみましょう。

最初のレベルは「アドバイスレベル」です。

大きな失敗をやらかした社員に“大失敗賞”を進呈することは、や
ろうと思えばすぐにできそうです。

そのように、記事の内容を、そのままマネるのが「アドバイスレベ
ル」です。

その上のレベルは「ベンチマークレベル」です。

このレベルでは、記事の取り組みの「目的」を踏まえてマネる、と
いうよりベンチマークをします。

記事によると「大失敗賞は『限られた人材を有効活用するにはどう
したらよいか』という中小企業特有の悩みから生まれたものでもあ
る」とあります。

大企業では、失敗をすれば左遷したり異動させたりできますが、中
小企業では、そうはいきません。

それ以上に、せっかく能力のある人材でも、失敗することにより萎
縮し、能力を発揮できないことが問題です。太陽パーツの大失敗賞
は、「新規事業で大きな損失を出した社員を励ますために創設」し
たのだそうです。

そのことを踏まえると、特定の社員の奮起を促したり、能力を発揮
してもらうために、大失敗賞に限らず、何らかの賞をつくって授与
してはどうか、というアイデアが生まれます。

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■■   4つのレベルでの発想を実演
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次は「フレームワークレベル」です。

このレベルでは、記事の取り組みから「ノウハウ」を導き出すこと
をします。

記事を読むと、大失敗賞を創設した結果、「失敗を恐れない社風の
確立につながった」のだそうです。

考えてみれば、社風というのは、「何をすれば褒められ、何をすれ
ば叱られるか」によって築かれていきます。

太陽パーツの場合、元々は部品の下請け加工メーカーでした。

何とか「自社ブランドの製品を生み出したいという夢」があり、結
果として「台所の昇降式収納棚」という主力製品の開発につながり
ました。

つまり、失敗を恐れずにチャレンジすることが、どうしても必要だっ
たわけです。大失敗賞は、そのようなチャレンジをした証拠でもあ
ります。

これをノウハウとして活かすとすれば、自社が目指す方向性に沿っ
た取り組みをした社員を顕彰する仕組みをつくることが考えられま
す。

たとえば、徹底的に顧客を大切にすることを目指しているのなら、
それを実際に体現した社員を表彰し、賞を与えるといったアイデア
が考えられます。

最後の「イマジネーションレベル」では、記事をヒントに、そこか
ら自由に発想を広げていきます。場合によっては、記事から離れて
しまってもかまいません。

そもそも失敗というのは、隠したいものです。それをわざわざ、賞
として表彰してしまうことが、この取り組みのユニークな点です。

新規事業の失敗のような大きなものは、隠しようもありませんが、
現場で起こる小さな失敗の数々は、経営陣に気づかれぬまま、闇か
ら闇へと葬り去られている恐れがあります。

それは、経営的に、望ましいことではありません。

失敗に対する真摯な姿勢を失ってはいけませんが、失敗をあまりネ
ガティブなものととらえるのではなく、大失敗賞のように、ポジティ
ブにとらえるという考え方も、必要ではないでしょうか。

そのような雰囲気をつくることで、小さな失敗が隠されてしまうこ
とを防止できれば、会社はよくなるでしょう。何とかそのような雰
囲気ができるように工夫をしてみてはいかがでしょうか?

一つの記事から4つのレベルで発想を得るとは、このようなことで
す。

単純に日経記事の「読み方」にとどまる話ではなく、学ぼうと思え
ば、どのようなものからでも学べ、新たな発想につながるというこ
とです。

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▼▼▼ 耳より情報 ▼▼▼
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4つのレベルの発想を、当日の日経新聞の記事で実演するセミナー
を開催します。ぜひ、お越しください。

■講演テーマ
「『日経』で鍛える!ビジネス発想力」出版記念セミナー

 ※ご参加にあたっては、当日の日本経済新聞(朝刊)を
  ご持参ください。

■日時
2011年8月31日(水) 19:00 〜 21:00(18:30開場)
※講演90分+質疑応答10分程度

■会場
ホテルマイステイズ御茶ノ水コンファレンスセンター Hall A

※詳細&お申込み
http://k.d.combzmail.jp/t/q836/a0l76tw0bi9v5orxgb9Km

PS 月末のお忙しい日の開催で恐縮ですが、“お宝”日経記事がみ
つかる確率が最も高いのが「水曜日」のため、この日を選びました。
ご理解くださいませ。

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