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経営戦略考-日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
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【経営戦略考11/07/04】サンリオが高収益体質に転換>「こだわり」が決断を遅らせることも
配信日:2011年07月04日
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経営者であるあなたは、自社のビジネスモデルの転換について、ど
のような考えを持っているだろうか。「強み」や「コア・コンピタ
ンス」に集中すべきことを考えれば、現在の「こだわり」は、捨て
た方がよいのかも知れない。改めて、考え直してみよう。
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■■ 経営戦略考−日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
■■ http://www.senryakukou.com/
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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011/07/04(通巻2099号)━
Mag2:19448 melma!:4880 E-Magazine:4434 自社配信:9502
【合計38264】
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■■ サンリオが高収益体質に転換
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セミナーで講師を務める際、自己紹介でよくする話をご紹介します。
私は元々、サラリーマンと専業主婦の家庭に生まれたのですが、高
校生の時、母は「自分の店を持ちたい」と言い出し、居酒屋を開業
しました。
商売は順調に繁盛し、母に次いで、父が文房具屋を開業しました。
セミナーでは、両親がそれぞれ別のビジネスで起業するのを目の当
たりにできたのは、なかなか貴重な経験だった、と話します。
ですが、文房具屋の開業に先立ち、実は一つ、父が狙っていた業種
がありました。この話は、まだセミナー等でもしたことがありませ
ん。
それは、キティちゃんでおなじみの、サンリオのショップです。
店舗の立地等の問題もあって、結局は契約を断念せざるを得ず、文
房具屋を開業したという経緯がありました。
これは30年以上前のことです。現在のキティちゃんの世界的な人気
ぶりを思うと、父の「先見の明」は、たいしたものだと感心します。
そのサンリオについて、4日付けの日経MJ(流通新聞)の1面が大
きく取り上げています。
記事は冒頭で、「サンリオが変わった。主力商品は昔も今も『ハロー
キティ』。だが自前主義を抑え、海外のグローバルメーカー・流通
業にライセンスを供与して一気に販路を広げる事業モデルを採用し
たことで、高収益体質に転換した」と述べています。
−日経MJ(流通新聞)2011.07.04【1面】
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■■ 「こだわり」が決断を遅らせることも
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戦略コンサルタントにとって、クライアントに新たなビジネスモデ
ルの採用を進言し、大きく業績が向上するというのは、実にやりが
いのあることです。
サンリオの場合、「ライセンス事業を主力にしてはどうか」と提案
したのは、資本業務提携先の三菱商事の担当者だったそうです。
記事によれば、この提案がなされたのは2004年。ライセンス事業の
推進は、親交の続いていた三菱商事の件の担当者がサンリオに入社
した2008年以降になって、ようやく実現しました。
それも、当初は「東京に伝わらないように」と、「欧州子会社のトッ
プに直訴」することで、「ライセンス契約先の獲得に奔走」したの
だそうです。
その結果、「2006年3月期に3億円強だった欧州事業の営業利益を
30倍以上に膨らませる」という実績を上げました。
その後、日本国内でも事業構造の転換が進み、「自前主義」にこだ
わりライセンス事業に反対していた辻信太郎社長も「かぶとを脱い
だ」と記事は伝えています。
ビジネスモデルの転換がもたらす効果の大きさ、それは必ずしも安
易には行なわれ得ないこと、但し情熱ある個人の働きがそれをなし
得ること、という具合に、この記事から学びとれる教訓は、たくさ
んあります。
ビジネスモデルの転換には“痛み”も伴います。
記事は「米国では赤字続きの直営ビジネスに見切りを付けた。ピー
ク時に約90店あった店は前期(2006年3月期)までにゼロに。(中
略)店舗など自前のコスト負担が消え、ようやく黒字転換を果たし
た」とも伝えています。
「強み」や「コア・コンピタンス」に集中し、それ以外は削ぎ落と
すという決断も、経営には大切です。「こだわり」は、時として、
その決断を遅らせます。
もっとも、もし私の父がサンリオショップを経営していたとしたら、
このビジネスモデルの転換にどのような影響を受けたのだろうかと、
少し気にはなりますね。
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