ダメ上司を見習え！ 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「仕事で悩んだことありますか？」「悩んだことなんてない」　相談相手にならない上司

配信日：2011年05月30日

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おはようございます、グッチ55です＾＾

今までに発行したメルマガの再発行を考えています。
過去の物語をリメイクして、さらによくなったものを
提供出来ればと思っています。

2年間やってきて、ようやく形が見えてきたような気がします。

昔のものは読んだことがない人が、ほとんどだと思いますので
☆★☆お楽しみに☆★☆


前回は、部下の悩みに対して、
真剣に向き合っていない上司が登場しました。

人の悩みというものは、
他人には分かりづらいものです。

深く悩んでいたとしても、それを軽くあしらう人はいます。
逆に、たいしたことではないのに、深く入り込む人もいます。

どちらが良いか悪いかは、事情によってかわると思います。
ただ、前回のダメ上司は、
部下のことを大切に思っているようには思えません。

年功序列が成り立ち、長く勤めれば地位も給料も上がる時代であれば、
あの答えで正解でしょう。
悩む必要も、考える必要もありません。
ただ、そこにいれば待遇はあがります。
逆に、悩むほうがおかしいと言われるかもしれません。

今はどうなんでしょうか。
会社に慣れきった末に、会社が潰れてしまった場合、
どうしますか？


さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか？


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◇　ダメ上司を見習え！　３分で分かる仕事が楽しくなる秘訣　第94回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この２人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の３つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇　ケース： 「仕事で悩んだことありますか？」「悩んだことなんてない」　相談相手にならない上司
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登場人物　
上司A（遠藤社長）
上司Ｂ（円舞部長）
上司Ｃ（堀川課長）
部下A（外村）
部下B（澤田）
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僕は1週間の休暇をとっていた。

海外旅行へ行っていたか？　
それとも、試験勉強をしていたか？

久しぶりの出勤だった。

澤田：「おはよう。リフレッシュ出来た？」

外村：「うん。実家に帰って、ゆっくりしてきたよ」

大学卒業まで田舎で暮らし、仕事を始めて東京に出てきた。
もう、2年がたったとはいえ、東京の暮らしにどうしても馴染めずに、悩んでいた。

澤田：「両親には相談したの？」

外村：「いいや。あんまりしてない」

澤田：「なんで？」

外村：「心配かけたくないからね。もう俺も20代半ばに突入するし、
親に迷惑かけられないよ」

澤田：「そうか？　でも、かあちゃんは何か言っていたでしょ？」

外村：「『いつでも帰ってきていいんだよ』って言っていたね。
何となく気付いているんだろうね」

澤田：「そりゃ、そうでしょ。分かっているけど、あえて言わないようにしているんだと思うよ」

外村：「やっぱりそうか。働き始めてから、親の愛情が分かるようになるよ」

ここ最近、仕事に力が入らずに、無気力になる自分がいた。
病院へ行き、診てもらうと「休養をとるように」と、診断された。
会社には無理をいって、1週間の休暇をとらせてもらった。
多分、軽いウツの状態だったのかもしれない。

1週間で旅行に行こうかと思ったが、そんな気にもなれず、
実家に帰ることにした。両親は何も言わずに、暖かく迎え入れてくれた。
1週間、昔みたいに両親と一緒に朝ごはん、晩御飯を食べた。
昼間は読書をしたり、散歩をしたりして時間をつぶした。
東京に戻る前の晩には、3人でお寿司を食べにいった。お酒も飲んだ。

その日の晩、眠りにつこうとしたら、涙が出てきた。
力が入っていた体が軽くなった気がした。

東京に戻る朝、
両親は学校に送り出すみたいに玄関で「いってらっしゃい」とだけ言って送ってくれた。
その時には、また頑張れそうな気がしていた。

澤田：「そうなんだ。じゃあ、また頑張れそうだね」

外村：「何か、ふっきれたような気がするよ」

僕はそれからウツがなかったかのように仕事を頑張った。
会社としては、この僕の件を活かして、
もっと社内でお互いに相談のしやすい雰囲気を作ろうという動きになった。
会社の役に立てたと思うと、何だか嬉しく、さらに頑張ろうと思った。

僕が休暇から戻ってきたことが遠藤社長に耳に入った。
すぐに、社長は僕のもとへ駆けつけてくれた。

遠藤：「ゆっくり休めたかね？」

外村：「はい。おかげさまで、体調は良くなりました。
1週間の長い休み、ありがとうございました。
休んだ分、これから挽回していきます」

遠藤：「いや、ゆっくりでいいんだよ。
実は、私も昔、同じような経験があってね。
自分と同じ者が出ないような会社作りをしてきたつもりだったんだが。
私自身残念な気持ちがあり、外村君には申し訳ないと思っている」

外村：「僕自身の問題なので、社長が気になさることではないと思います」

遠藤：「そういってもらえると、私も心の重荷がとれるよ。
そこで、相談なのだが、今回の件を、君たち若手と、
上司を交えて話し合いの場というか、相談会を設けられないかと考えているんだ。
外村君の話が出てしまうけど、大丈夫かな？」

外村：「はい。よろしくお願いします」

社長の行動は早く、すぐに、相談会は実施された。
相談役には、部下の指導に力を入れている円舞部長と僕の直属の上司でもあり、
部下を抱える堀川課長が選ばれた。

遠藤：「皆さんも、外村君のことは聞いていると思います。
今では外村君は精一杯会社のために働いてくれているため、
ホッとしています。ただ、このような件があったということは、
わが社に問題があることを意味します。ぜひとも皆さんで話し合って欲しいと思います。
私は、席を外しますので思ったことを話し合って欲しいと思います」

社長が席を外した後、円舞部長が議長になり話し合いが進められた。

それぞれが自分の意見を言って、話を深めていった。

なぜこのようなことが起きたのか？
同じ問題を起こさないようにするためにはどうすればいいのか？
問題を起きた時、どのようにフォローすればよいのか？

とても活発な会議となった。

しかし、堀川課長は部下にアドバイスをするものの、
自分の意見や体験談を話していなかった。僕が顔色を悪くして、
周囲が心配してくれている中、いつも一人だけ気にかけてくれなかった堀川課長は、
どのように思っているのか気になった。

円舞：「次、外村君、どうぞ」

外村：「はい。悩みを抱えた自分からなんですが、皆さんは悩みもった時どのように対処しましたか？」

僕の質問に数名から意見が出た。それでも堀川課長は何も言わなかった。
僕は勇気を持って、堀川課長に直接聞いてみた。普段は聞けないが、
このような場だからこそ、聞くことが出来た。

外村：「堀川課長は、仕事に悩んだ時、どうやって乗り越えましたか？」

堀川：「悩み？　仕事で悩んだことなんてないですね」

勇気を振り絞って聞いた質問の答えが、たった一言で終わった。

一瞬、その場が凍りついた。

円舞：「堀川課長、自分が新人の頃、仕事がうまくいかなかったことはありませんでしたか？」

円舞部長がすぐに場を作り直そうとした。

堀川：「そうですね。仕事が思うように覚えられなかったことが辛かったですかね」

円舞：「そういうのです。どうやってそれを解決しましたか？」

堀川：「時間が解決してくれたので、自分で何かをした記憶はありませんね」

円舞：「そうですか」

円舞部長は堀川課長から何かを引き出そうと試みたが、
堀川課長は全くそれに反応することはなかった。

円舞：「堀川課長が言われるように、仕事に悩んだ時、
時間が解決してくれることもあります。
今回の外村君も同じように時間が解決してくれたのかもしれません」

円舞部長は、うまくその場をまとめた。その言動は部下から尊敬の眼差しで見られていた。
一方の、堀川課長に対しては、なぜ、この場に上司の代表として選ばれたのか疑問しか残らなかった。

堀川課長は本当に悩んだことがなかったのか。
それとも強がりで、なかったと言ったのか。
そもそも悩まない人間なんているのだろうか。

僕が想像するに、遠藤社長が僕の直属の上司であった堀川課長に、
部下の気持ちを分からせるために参加させたのだろう。


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□　部下から見た問題点
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外村が参加した会議の目的は、「悩み相談」でした。
複数人で悩みの解決法を探るための話し合いです。

しかし、その代表である堀川課長は、「悩みを持ったことはない」と言い切りました。

悩みを持ったことが無い人が、人の悩みを解決できることができるでしょうか。
たとえ、それが見栄だとしても、悩み相談の場でそのような発言をすべきではありません。

悩みを共有できない人に、悩みを打ち明けたくはありません。


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□　部下として今どうすべきか
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人は多かれ少なかれ、主目的を忘れる時があります。
今ここで何が重要なのか、それを忘れてしまいます。
俗に言う「空気が読めない」状態です。

それは「誰もがやってしまう」ことです。
自分だけは大丈夫ということはありません。

そのような時に大切なのは「気付く」ことです。
気付かずに、空気を壊すような話を熱く語るほど恥ずかしいことはないでしょう。

では、部下として今どうすべきか。

空気の読めない上司がいた場合、必ず気付かせてあげてください。

それはその人のための「優しさ」です。

初めは気付かせることに苦労するかもしれません。
ただ、気付かせずにそのまま放っておくと、いずれ大問題に発展する可能性もあります。
認識の違いは早いうちに、解決すべきです。

では、気付かせるにはどうしたらよいのでしょうか。

それは「目的の確認」です。

話していて、何か違和感がしたら、次のような言葉を言ってみてください。

「ちょっと目的の確認をしてもよいですか」

そして、目的の認識合わせを行ってください。

そうすることで、会議の参加者だけでなく自分自身も、
空気の読めない発言を減らすことができ、認識の違いによる問題は少なくなるはずです。

何か違和感がしたら、目的を再確認してみてください。


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□　自分が上司になった場合にどうすべきか
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「じゃあ、こうすればいいじゃん」

悩みを共有できない人は、人の悩みに対しすぐに解決策を出してしまいます。

悩みを抱えている人は、様々な解決策を考えています。
それでも行動に移せないのは、心の問題です。
その人に、解決策を提示したところで、何の解決にもなりません。

まず、悩みに対し共感すること。これが大前提です。
その上で、解決策を提示するのではなく、聞いてあげてください。

「では、あなたはそれに対して、どうしようと考えているの？」

その質問を契機に、二人で慎重に根本原因を探っていきましょう。

そして、本当の原因がわかった上で、解決策を考えることで、
根本的な解決が可能となるのではないでしょうか。



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ぜひ、ご意見・ご感想を聞かせて下さい。
あなたが出会ったダメ上司の話を教えて下さい。
教えていただいた話から、グッチ55が物語を作り、
紹介させていただきます。
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