ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「君、いいね」 自分の好みで人材を選出する上司

配信日:2009年06月15日

こんにちは、グッチ55です^−^

前回は、残業を強要するダメ上司の物語でした。

現在の不況では、残業が出来ることに幸せを感じている人もいるかもしれません。
仕事が楽しくして、もっと仕事がしたいから残業するのは
幸せなことかもしれませんが、
無理に残って仕事するのは、時間がもったいないと思います。


周りが帰らないから、自分も帰らずにいつでも出来るような適当な仕事を
作って、ダラダラ仕事をしている人がいると思います。

そんな人がいたら、自分から積極的に帰ってあげましょう。

残業をしないということは、
有効に時間を使う必要が出てくるということですから、
決して仕事に悪影響を及ぼすとは思いません。

残業しなくなって、余った時間は、自分の趣味・勉強のために使いましょう。
もちろん、残って仕事するのもありですよ^^


ブログにも立ち寄って下さいね^^お待ちしています。
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http://gesellschaft.seesaa.net/



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ぜひ、ご意見・ご感想を聞かせて下さい。
あなたが出会ったダメ上司の話を教えて下さい。
教えていただいた話から、グッチ55が物語を作り、
紹介させていただきます。
↓↓↓↓↓
http://form.mag2.com/keniogiaho
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さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか?


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◇ ダメ上司を見習え! 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣 第16回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この2人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の3つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇ ケース: 「君、いいね」 自分の好みで人材を選出する上司
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登場人物 
上司A(有田常務)
部下A(外村)
部下B(澤田)
部下C(梅谷)
部下D(桜井友香)
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 僕はイベントの企画・開催を手がける会社に入社した。

新入社員は30名ほどで、一クラスくらいの人数。すぐに新入社員の顔と名前を覚えることが出来た。
しかし入社してすぐに営業部、企画部、デザイン部などの各部署に配属されたため、
新入社員同士で触れ合う機会は少しずつ減っていった。



 朝の会議でのこと。



有田:「再来月でもう年末ですね。新入社員の皆さんは仕事に慣れて、
仕事が楽しくなっている人、仕事が嫌になっている人、それぞれでしょう。
そこで新入社員のみんなに社員旅行の企画をたてていただきたいと思っています。
今年の年末は忘年会をかねて社員旅行に行くことになっていたのは、知っていると思いますが、
新入社員全員の力を合わせて、実りのある社員旅行にしていただきたいと思っております」



これをきっかけに、研修の時以来、
新入社員全員の集まる機会が増えていくことになりました。全員集まるといっても、
全員の時間が合うのがお昼休みか、就業後だけでした。


 翌日の就業後。



有田:「これから、第1回目の社員旅行のための会議を行いたいと思います。
出来るだけ、新入社員の皆さんだけで考えていただきたいと思っていますので、
私は見ているだけにします。そうだね…。最初は…。外村君、司会やって仕切ってくれる?」

外村:「(え〜、俺?) はい分かりました」

有田:「よろしく頼むよ」

外村:「仮の司会をやらせていただくデザイン部の外村です。よろしくお願いします。
それでは12月13日、14日の社員旅行兼忘年会の話し合いをしていきたいと思います」



僕は人前に立つのが恥ずかしいながらも、淡々と話し合いの司会を務めることができていた。
案をいくつか出しながら、多数決をとって決めていくことにした。



澤田:「いつの間にか外村さんがリーダーになっているね」

外村:「いや、今は仕切る人がいないので、やっているだけだよ。今度本当のリーダーを選ぼうと思ってて」

澤田:「そうなんだ。俺は外村さんでいいと思うよ」


そんなある日。忘年会で新入社員の行う余興について決めることになった。
余興内容については、簡単な演劇をするということで決まったが、
その演劇をどのように進めていくかについて話が及んだ時。


外村:「演劇を行うことで決定です。次に俳優と、裏方に分けたいと思いますが、いかがでしょうか?」

澤田:「いいと思います」



ほとんど全員がそれで良いという反応を見せたので、俳優と裏方のどちらが希望か多数決を取ろうとすると。



梅谷:「はい! 僕は人の役割を決める前に、演劇の全体像を決めるべきだと思います。
演劇の内容をどのようなものにするか、内容を詳細に決めてからがいいと思います」


積極的に発言する人があまりいなかったため、梅谷君が発言したことに皆注目しました。


しかし、演劇のストーリーはこんなふうがいいとか、オチはこんなのがいいとか、
演劇の内容にばかり話を突っ込んでいって、新入社員全員の雰囲気が、
「もう梅谷君いいよ」「それは後で決めればいいじゃん」と、
小さい声であちこちから聞こえてきました。


有田:「君、いいね。営業部の梅谷君だよね? 外村君とかわって君が司会やってみたら」


 有田常務のその一声に、全員が「え〜」という雰囲気を出したが、
もともと僕は仮で司会をやっていたので、有田常務の選出した司会との交代を拒む理由もないため、
「いいですよ」と答えた。



梅谷:「営業部の梅谷です。それでは演劇の全体像について決めていきたいと思います」



その後、数人から人材の配置、それぞれの役割などを決めようという案が出されたが、
梅谷君は頑なに拒否し、演劇の内容を考えようとしていました。



「ねぇねぇ、あいつ何で司会やってんの」

「意見言っても聞かないなら、勝手に一人で決めればいいじゃん」

「あいつの言っている話がよく分かんないんだけど」

「何で後で決めればいいことばかり話しすんの」

「誰が何をやるの?」

「ストーリーは、それぞれの役割を決めてから考えればいいんじゃないの」

「全員でそんな細かい内容まで決めなきゃいけないの」


 もう、ほとんど全員の不満が爆発しそうだったが、
有田常務は積極的に発言をする梅谷君のことが気に入ったようなのか、
新入社員の場の雰囲気もおかまいなしに、梅谷君を褒めていた。
僕からは体育会系の有田常務が、体育会系の梅谷君を好んでいるように見えた。


それからしばらくは梅谷君の独壇場だった。
まぁ、僕的には偉い人が選んだ人なんだから「別にいいんじゃない」っていう思いだった。


 それから2日が過ぎた日のお昼。



桜井:「ごめん。ちょっといい? デザイン部の桜井友香っていいます。
デザイン部の皆で話したんだけど、司会は外村君にやって欲しいと思います」

外村:「あ、どうもお疲れ様です。俺ですか?」

桜井:「梅谷君の司会じゃ、全然話が前に進んでいなくてさ
私たちお昼休憩を犠牲にして、残業までしてるでしょ? 早く決めることを決めてしまいたいのよ」

外村:「梅谷君の言っていることは、よく分からないですもんね。
でも、司会をするのは、僕が決めることじゃないので…」

桜井:「今日、有田常務に言うわ。常務の選ぶ基準がよく分からない。
だって、多分だけど、常務は自分の好き嫌いで選んで、人とか能力とかを無視していると思う。
外村君が司会やっているときは、スムーズに進んでいたし、お願い! 私も手伝うから」


 その日の、就業後に集合した時に、
桜井さんがちゃんと司会を決めようということを言ったため、梅谷君はびっくりしていた。


桜井:「ちゃんと司会を決めたほうがいいと思うんだけど、みんなはどうかな?」


 「そうしよう」という雰囲気になった。そこで立候補と推薦を募り、
多数決を取ることになった。梅谷君と桜井さんともう一人と僕の4名。


 選ばれたのは、僕。


梅谷君は当然自分が一番になるだろうと思っていたのか、落ち込んだ顔をしていた。


有田常務は、「みんなが決めたことだから」と司会を代えることには反対しなかった。
有田常務はどういうつもりで梅谷君を選出したのか。
全員の梅谷君を拒否する場の雰囲気に気がつかなかったのか。
それは僕には分からなかったが、その後、桜井さんと二人でリーダーを務め、
無事に社員旅行兼忘年会を終えることが出来た。




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□ 部下から見た問題点
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外村は、有田常務の梅谷に対する過大評価が忘年会の混乱につながったと考えています。
梅谷は、有田常務の評価により、自分の判断を過信し、周囲の意見を聞かなくなりました。

周囲は、有田常務の空気の読め無さや梅谷の采配に嫌気が差しています。

そして、いつの間にか、お互いを信用しない構図が出来てしまいました。



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□ 部下として今どうすべきか
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上司の評価が気にならない部下は少ないでしょう。

そこには、金銭欲、出世欲、嫉妬、存在意義の確立など様々な思いがあります。
そのため、上司のご機嫌取りに必死になり、周囲が見えなくなってしまう時があります。
大事なのは、それは誰にでもあるということを理解することです。

自分のことしか見えなくなった人がいるなら、どうか優しい言葉をかけてあげてください。
もし、逆の立場になった場合、どうしてほしいかを考え、その通りにしてあげてください。




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□ 自分が上司になった場合にどうすべきか
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部下の評価は、気軽に口にすべきではありません。

評価が低い部下の中には、やる気を出す人よりも
開き直る人の方が多いかもしれません。

部下を評価する場合は、個人的にではなく、全体的に言うべきです。
そうすれば、部下同志で連帯感が生まれ、良いチームワークが出来るはずです。




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□ 編集後記
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「部下の評価を、別の部下に話したいときは、よい評価の内容だけにしてほしですよね」

「最近の新人は元気があっていいね、とか」

「確かに、その言い方だと、新人同士で自然とチームワークがわいてくるかもしれないよね」

「何で、有田常務が梅谷君を選出したのかがよく分からないし、選出した後の梅谷君の周りの評価を感じて、なぜ変えないのか疑問だね」

「分からん」

「分からんって言われたら、話しが進まないでしょ。何かコメントして下さい」

「自分も昔、有田常務のような選出をしていたことがあるから・・・。何となくわかる気もする」

「で? どうなの?」

「その子に期待してしまうんだ」

「期待する? でも、その後、うまくいかない場合はどうしてた?」

「その子を成長させようとしてしまって、選出を変えようとはしなかったな」

「周りが見えなくなっていたのか、自分の選出が間違いじゃないと認めなくなかった?」

「そのような気持ちも、あったかもしれない」

「出来ないやつほど、かわいい、みたいな?」

「あ〜、それはある。何か、光るものを感じてしまう。出来ないからこそ、将来、すごい伸びるんじゃないかと・・・。気が合っていたし」

「完全に好き嫌いで選んでいるね」

「そうだね。反省している」

「でも、好き嫌いで選んでいいんじゃない。好きな人と一緒にやるほうが、仕事楽しいからね」

「そう言ってもらえると嬉しいけど、上司としては、その考え方はアウトだね。経営者の立場であれば、好き嫌いで選んでも良い面はあると思うけど」

「他の人の意見も聞いてみたいね」


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