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経営戦略考-日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
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【経営戦略考11/03/30】採用をコンサルタントで代替する>社内へのノウハウ移植が大前提
配信日:2011年03月30日
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あなたの企業では、新たなノウハウを導入するために、どのような
人材を欲しいと考えているだろうか。ノウハウそのものが目的なら、
コンサルタントを雇うことも考えてみよう。その際は、自力ででき
るよう、きっちりとノウハウを社内に移植してくれるコンサルタン
トを選ぶことだ。
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■■ 経営戦略考−日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
■■ http://www.senryakukou.com/
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━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011/03/30(通巻2071号)━
Mag2:19942 melma!:4885 E-Magazine:4434 自社配信:10301
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■■ 採用をコンサルタントで代替する
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プロコーチの育成のほか、コンサルタントの育成も手がけています。
その理由の一つは、コンサルタントへのニーズが高まることが予想
できるからです。
企業が自社にないノウハウを入手するには、下記のような方法があ
ります。
(1)社内で開発・蓄積する
(2)ノウハウを持つ企業を買収する
(3)ノウハウを持つ人材を採用する
(1)は時間がかかります。十分に待ち切れないのが普通でしょう。
(2)は、そうそう都合よく案件があるものではありませんね。
となると(3)です。いわゆるヘッドハンティングです。
とは言え、正社員として雇用し、一生面倒をみるとすれば、かなり
のコストになります。
そのため、せっかくヘッドハンティングされて転職したのに、ノウ
ハウの移植を完了したら、使い捨てられてしまった、という笑えな
い話もあります。
ノウハウを必要な時に、必要なだけ提供してくれる便利な存在。
それが、4番目の選択肢としてのコンサルタントです。
この視点でいくと、ノウハウ獲得のために人材採用を考えるなら、
コンサルタントで代替できないかと考えてみるべきでしょう。
30日付けの日本経済新聞に、「ヘッドハンティング大手のサーチファー
ム・ジャパン(SFJ)は異業種の人材や企業の紹介を通じて新製
品やサービスの開発を支援する事業を始める」という記事が掲載さ
れています。
−日本経済新聞 2011.03.30【14面】
目的は「単独では難しい新製品開発や新規事業の立ち上げを後押し
する」ことで、具体的には、「顧客企業の持つ技術やサービスを分
析し、新製品や新サービスの方向性を決定。ヘッドハンティング事
業の人材情報を活用し、必要な技術者を確保したり、提携先として
他企業を紹介したりする」そうです。
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■■ 社内へのノウハウ移植が大前提
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単純に技術者を紹介するだけなら、上述(3)の典型的なケースに
なります。
ですが、記事には「開発から事業化、収益が得られる段階までコン
サルティングを続ける」とあります。
必要とされる技術を持つ人材がどのような立場になるのか、記事か
らは判然としませんが、SFJ側に立つ場合、コンサルタントとし
て仕事をすることも可能でしょう。
そう考えると、人材紹介会社は、コンサルタント斡旋会社にもなり
得ます。
先述のように、正社員として雇用することをリスクと考える企業、
逆に、そのように雇われることをリスクと考える人材も、いるはず
です。
そのような企業・人材の意向を踏まえれば、コンサルタント斡旋と
いう形態の人材紹介に、ニーズを見い出すことができます。
一方、コンサルタント側からすれば、通常の人材紹介と競合するこ
とになります。単純に時間単価で言えば、コンサルタントよりも、
正社員を雇った方が、短期的には安く済むでしょう。
ですので企業側は、ダラダラと長期的にコンサルタント契約を続け
るのではなく、できる限り早くノウハウを社内の人材に移植して欲
しいと考えます。
ノウハウの一部をブラックボックス化し、契約を継続せざるを得な
くしてしまうコンサルタントもいるようですが、それは好ましくあ
りません。
きっちりとノウハウを顧客内に移植し、自力でできるようにしてあ
げることが、コンサルタントの使命になります。
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