「顧客の専門家」マインドリーディング入門

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【マインドリーディング入門】オギノの購買データ活用とその進化

配信日:2011年03月07日

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        「顧客の専門家」を目指そう!
         マインドリーディング入門
                      2011年03月07日
No.830
                    Written by 松尾 順
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●オギノの購買データ活用とその進化

山梨県を基盤に、
約40店舗を展開するスーパー、オギノ。

オギノの強みは、顧客の購買データの分析と活用です。

同社のデータ分析の取り組みについては、
以前もこのメルマガ&ブログでご紹介しました。
(「データの行間を読む力」URLは末尾参照)


オギノでは、山梨県内の世帯の9割をカバーしている
42万枚のポイントカードを通じた購買データが、
全売上の95%を占めています。

したがって、「どの世帯がいつ、何を買っているか」
をほぼ完全に把握することが可能になっているのです。


同社では、この購買データを元に、

「クラスター分析」

という手法を用いて顧客を20種類のグループに分類。

品揃えや販促は基本的に、
この独自の顧客分類法に基づいて行なわれています。
(もちろん、王道の「RFM分析」なども行なっていますが)


例えば「酒飲み世帯」という顧客層について、

「ビール離れ」

が起きている兆候が見られたことから、
購買データを掘り下げて分析してみると、
実際、スーパードライを愛飲していた人が、
発泡酒や第3のビールに移ったり、購入そのものを
止めていることがわかったそうです。

スーパードライのような通常のビールよりも、
単価の安いビール系アルコール飲料に流れるといった
傾向が続くと、「酒飲み世帯」の総購買金額の低下、
ひいては店舗の売上高低下につながる可能性があります。


そこで、具体的な打ち手として、オギノ独自の仕様となる
スーパードライの4缶パック(売価759円)をメーカーに
依頼して開発してもらいました。

これは、従来の6缶パック(売価1,099円)の1,000円を
超える値づけが、ビール離れを招いているかもしれないと
いう仮説に基づくもの。

結果的に、4缶パックは売れ行き好調となり、
酒飲み世帯について購入アイテムの分析を行なってみると、
発泡酒や第3のビールの購入比率が低下しており、
スーパードライに客が戻ってきていることが
確認できたそうです。

しかも、スーパードライに客が戻る流れの中で、
利益率がさらに高い1本売り、2本パックの売上も
同時に伸びていました。

結果として、スーパードライの全店売上高は
前年同時期比20%増となり、ビール系カテゴリーの売上
もプラスに転じています。


このように、オギノでは、豊富な購買データを用いて

・データ分析に基づく問題・課題の抽出
・上記問題・課題に対する仮説の立案
・仮説に基づく具体的な品揃えや販促施策の実行
・データ分析に基づく施策結果の検証

というPDCA(Plan-Do-Check-Action)を
文字通りきっちりと回しています。


さらに同店では、2009年から、
買い物カゴに無線ICタグを付けることで、
来店客の店内回遊状況をデータとして
収集しています。

ポイントカードとも組み合わせて、
購買データに加えて、どの客がどの売場に、
どのくらいの時間立ち寄ったかがわかるのです。

実際に分析した結果によれば、
例えば「雑貨売場」の立ち寄り率は低く、
購買金額も低いという課題が明らかになったため、
具体的な売場の改善策を進めています。


全国のスーパーの中で、
オギノほど顧客データの捕捉率が高く、
また十人分に分析・活用している小売企業は
極めて少ないのが現状です。

購買データ分析活用の先進事例として、
今後もウオッチしておきたい企業のひとつです。


以上は、日経情報ストラテジー(April 2011)の
記事を参考にしました。


「データの行間を読む力」
http://www.mindreading.jp/blog/archives/200709/2007-09-21T1502.html


*上記内容は、マインドリーディング・ブログでも
 公開しています。コメント、トラックバックをお願いします!
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