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【NY1】なぜ、利下げは景気後退のシグナルなのか?

配信日:2019年06月17日

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なぜ、利下げは景気後退のシグナルなのか?



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−−−−−−きょうのご挨拶−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


こんにちは。児島です。

なぜ、利下げは、景気後退の
シグナルなのでしょうか。

金利を下げると、景気は良くなるのでは?

その疑問への答えは、タイムラグに
あります。

きょうのメルマガです。



−−−−−−−−−−−−−−−−NewYork1本勝負−−−−−−−−−−−



■利下げは、何のシグナル?


利下げすると、金融緩和で、
景気には良いのではないか?

というのも、もっともです。


しかし、実際には、
景気後退のシグナルとなります。


そのカギは、
「タイムラグ」です。



■タイムラグとは


タイムラグは、
実際に影響や効果が現れるまでの、
時間的な「ずれ」です。


例えば、1990年に、
バブル崩壊で、株価が暴落しても、
そのときは、それほど、
景気が悪くありません。


しかし、時間の経過とともに、
その影響が出てきます。


ですから、利下げをしても、
その効果が出てくるまでには、
時間経過が必要であり、
その時点でみれば、
景気は、下降しているわけです。


このため、利下げは、
その時点では、
景気後退のシグナルとなり、
1年、2年経つと、
その効果が現れて、
景気が回復してくるわけです。


例えば、リーマンショックの、
緊急利下げのケースでも、
利下げは、景気後退のシグナルです。


しかし、時間の経過とともに、
利下げの効果で、
徐々に、景気が上向いて
くるわけです。


これは、
大英帝国のデフレの話でも、
同じ話であって、
影響が出てくるのは、
その時点ではなくて、
その後、ということです。


ですから、
タイムラグを理解すれば、
その時点での景気の状況や、
その後の、景気の状況を、
理解することができます。




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【編集後記】
タイムラグの概念を、
理解しているかどうかで、
経済の見通しの理解度は、
大きく異なります。
(児島)



※このメルマガは、長期の景気循環を念頭に、
経済のファンダメンタルズについて書いたもので、
短期的な個別株式、為替の値動きを示唆するものではありません。

※情報の収集には、万全を期しておりますが、
記事による、いかなる損失にも、責任を負うことはできません。


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長期景気予測:上昇(20年〜30年単位)
中期景気予測:円高・株安


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