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中国株投資レッスン
発行者
田代尚機の公式ホームページ※メルマガ内容は省略されています。もっと詳しく見る
アメリカの制裁には限界がある!!
配信日:2018年09月27日
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2018年9月27日 第546号
「中国株投資レッスン」
TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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目次
1.10月18日、日本株、中国株セミナー開催のお知らせ!!
2.アメリカの制裁には限界がある!!
3. 『中国株二季報 2018年夏秋号』の販売開始!!
1.2018年後半の日本株・中国株を斬る!!
10月18日13:30〜、日本株、中国株セミナーで講師を務めます!!
マクロ経済、相場見通しが半分、個別銘柄が半分といった構成です。
サンワード貿易株式会社主催の有料セミナーです。
詳しくはこちらをクリックしてご覧ください。
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2. アメリカの制裁には限界がある!!
先週の上海総合指数は4.3%高。週足ベースでは4週ぶりの上昇となった。
指数ごとの動きを比べてみると、上海50指数は6.1%高と大きく上昇しているが、
中小企業板指数は3.9%高、創業板指数は3.3%高、深セン総合指数は3.0%高で、
相対的に大型株が強く、小型株がやや出遅れているといった感じである。
今回のリバウンドの起点となったのは、18日(火)である。
この日は寄り付き前から大きな悪材料があった。トランプ大統領は17日、正式に
2000億ドルの中国からの輸入品に追加関税をかけると発表した。本土メディアは
この点について、極力抑えた報道であったが、前日までの報道から、多くの投資家が
追加関税発動を覚悟していたと予想される。しかし、株価の反応は意外なもので
あった。
前引け段階では前日終値比でわずかにマイナスとなっており、この段階では、
依然として、ここから急落する可能性も十分にあった。しかし、結果は後場から
資金が流入し、1.8%高の高値引けとなった。
誰が買いに入ったのか?
この日は証券、保険、鉄鋼、建材、鉄道・道路関連などが大きく買われた。
大型株が買われており、上げの主役はやはり国家隊であろう。
2015年夏を天井とする下げトレンドの中で、最安値は2016年1月29日の場中で
記録した2638.30ポイントである。18日の前場には2644.30ポイントまで下げているが、
2638.30ポイントはテクニカルには重要なポイントで、ここを割り込むと下値のめどが
立ちにくく、底割れの可能性がある。もし、市場を安定させようと思うのであれば、
ここで買い支えをせざるを得ない。
実際に買いに出たかどうかはわからないが、日中足の動きをみていると、大型株が
荒っぽく買われており、国家隊が買いに入ったように見られる。それに、提灯を
付けた投機家もいたであろう。
アメリカによる追加関税により中国経済には減速圧力がかかる。それを和らげる
ために当局は景気を下支えするために積極財政政策を加速させるだろう。また
それは、下半期の経済運営方針を決める会議で決まったことでもある。ならば、
鉄鋼、建材、鉄道・道路関連は買いだということになる。
しばらく懸念材料となっていた今回の追加関税措置は、予想通りの内容ではなかった。
追加関税率は9月24日から10%、2019年1月1日から25%にすると発表されており、
2段階に分けられることになった。最初から25%の関税率がかかるわけではなかった。
これまで、対象に入っていながら、正式決定の際には対象から外れたものがある。
レアアースである。中国本土は世界最大のレアアース生産国であり、またアメリカに
とって最大の供給元である。レアアースは自動車用燃料噴射部品からスマホ、
石油・天然ガス掘削用のドリルに至るまで、アメリカの工業分野において広範に
用いられている。つまり、アメリカにとって、どうしても輸入したい製品である。そうした
製品がある以上、中国からの全製品に輸入をかけることなどできるはずがない。
そのことを市場がわかり始めたといえそうだ。
アップルやインテルをはじめ、電気機器、電子部品から、アパレル、バッグ、家具、
照明、自転車、タイヤ、化学、プラスティック、食品加工まで、アメリカの幅広い
セクターの企業が影響を受ける。
2000億ドルの輸入品をどこのメーカーが作っているのかという点について、
商務部は半分弱が外資企業の製品であると指摘している。
グローバルなサプライチェーンにダメージを与えることになり、アメリカ企業も大きな
悪影響を受けることになる。
いろいろな角度から考えて、追加関税措置は中国だけでなく、アメリカにも大きな
害が及ぶだけに、トランプ大統領がどれだけ強気の発言をしたとしても、これ以上
エスカレートさせることはないだろうといった見方が広がったともいえるだろう。
米中貿易戦争の背景には米中の覇権争いがあり、長期化が予想されるものの、
当面、これ以上は悪化しないだろう。強い買い材料があるわけではないので、
戻りは弱いだろうが、それでも、リバウンド過程に入ったとみてよさそうだ。
(9月15日作成)
【保護貿易主義の限界】
NYダウ指数が上昇している。9月20日、約8カ月ぶりに過去最高値を更新すると、
21日も上昇、4日続伸となった。
トランプ政権は17日夕方、2000億ドルの中国からの輸入品に対する
追加関税(第三弾)の実施を決定、中国側も対抗処置を採ると発表した。
しかし、NYダウ指数はこの悪材料を吸収、翌日からリバウンドを開始している。
なぜ、上昇したのだろうか?株価を押し上げる要因があるからだ。
ご興味があれば、ご購読をお願いいたします。
田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株
https://foomii.com/00126
3.『中国株二季報 2018年夏秋号』の販売開始!!
中国株投資の必携・必読書、二季報最新号の発売が開始されました。
特集の“中国のニューエコノミーVSオールドエコノミー”を執筆しました。
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サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げ
る。2017年、億り人に。
平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で
成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、
ブログやコラム等の執筆活動も行う。
2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数3万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。
主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)
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