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海外ファンドで資産を作ろう! 第四百十二回「ブータン王国紀行」

配信日:2018年08月31日

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 『海外ファンドで資産を作ろう!』

  執筆:国際フィナンシャルコンサルタント
     海外ファンドアドバイザー     荒川 雄一

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皆さん、こんにちは!
国際フィナンシャルコンサルタントの荒川 雄一です。

さて、毎年、私が所属している異業種交流会で、
海外視察に行っていますが、
今回は、「世界一幸福度の高い国」として、
一躍有名になった「ブータン王国」を訪問してきました。



<ブータン王国紀行>

1.国の概要

2.経済状況

3.対日面

4.雑感



1.国の概要

さて、まずはブータン王国の概要を観ておきましょう。

ブータン人の公用語である「ゾンカ語」による国名は、
「ドゥク・ユル」で、「仏教ドゥルック派の国」という意味だそうです。

面積は38394平方キロメートルで、九州の約0.9倍の中に、
約80万人近い人が暮らしています。
首都は、ブータンの西側に位置するティンプーです。

民族構成としては、チベット系が80%、
ネパール系が20%となっています。
また、世界で唯一チベット仏教を“国教”としている国です。
政治体制は、1907年に東部トンサ郡の領主ウゲン・ワンチュクが、
世襲の王位に選ばれ、初代ブータン王国の国王になりました。
現在は、ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクが、
2006年に第5代国王として即位しています。

その後、総選挙によって、
2008年4月に民主的に選出されたティンレイ政権が誕生し、
5月には国会を召集、7月に憲法を施行し、
王政から議会制民主主義を基本とする立憲君主制に移行しました。


2.経済状況

IMF(国際通貨基金)の統計によると、
ブータンの2013年のGDPは、19億8500万ドル(約2200億円)で、
同年の一人当たりのGDPは2,665ドルとなっています。
これは、世界平均からすると、大幅に低い水準と言えます。

また、2011年のアジア開発銀行の公表資料によれば、
1日2ドル未満で暮らす貧困層が、
人口の約25%を占めるといったデータも出されています。

確かに首都ティンプーの目抜き通りを歩いていても、
「ここが一番の繁華街なのか」といった印象でした。

主要産業は農業ですが、最大の輸出品は電力です。
国土がヒマラヤの斜面にあることをもあり、
豊富な水力を活かして発電し、隣国インドに輸出しています。
平地でも川の流れが、非常に速いのが印象的でした。

ただブータンでは、宗教上の理由もあり、
森林伐採などをよしとしないため、林業はありません。
また、生き物の“殺生”をしないため、
豊富な川が流れていますが釣りは禁止、
酪農などもないため、
魚や肉などはインドから輸入している状況です。

輸出品は電力のほか、非鉄金属、金属製品、セメントなどで、
輸入品は、食品のほか、高速ディーゼル、石油などです。

2007年の統計では貿易総額は輸出入合わせて、
約10億ドルで貿易収支は若干黒字となっています。

そして、ブータン経済において、
電力の輸出に次いで、現在力を入れているのが“観光”です。
ありのままの文化・自然保護を重視しながら、
観光政策を進めています。

外国人観光客の入国は制限されており、
いわゆるバックパッカーの入国は、
原則不可となっています。
基本的には、必ず旅行会社を通じ、
旅行代金として入国1日につき200米ドル以上を前払いし、
またガイドが同行する必要もあります。

ちなみに、今回の訪問においても、
ガイドがしっかりと同行してくれました。
余談ですが、私たちのガイドは、
“猫ひろし”似の面倒見の良い男性でした。
※写真をお見せできないのが残念です(笑)

従って、国のGDPの割には、
旅行代金は、隣国と比べても非常に高くなっています。
また、観光客は、
隣国インドやバングラデシュから多く来ています。

国内経済では、農業がGDPの約36%、
就労人口の約9割を占める最大の産業であり、
対外経済では貿易をはじめインドとの関係が、
圧倒的に高い割合を占めているのが現状です。


3.対日面

現在、ブータンに日本の大使館は無く、
インドのニューデリーに非常駐の在ブータン日本大使館を設置しています。

ただ、ブータンは親日の国であり、
特に、2011年11月にブータン国王が王妃と共に、
日本を国賓訪問したのは、記憶に新しいところです。

日本からの皇族のブータン訪問は、
1897年3月に徳仁親王(皇太子)、
1997年3月に秋篠宮ご夫妻、
そして最近では2017年6月に眞子さまが訪問されています。

とりわけワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃が訪日してから、
ブータンを訪問する日本人観光客が急激に増加しました。

前述の近隣諸国を除けば、
日本の観光客が1位ともいわれています。
確かに訪問中、世界中で見かける中国人観光客は、
あまりいませんでした。
隣国ではありますが、北部の国境問題などがあるため、
ブータンに来る人はまだ少ないようです。

ブータンと日本の貿易を観ると、2016年で日本への輸出は、
生鮮・冷蔵野菜、美術品・骨董品などで1億700万円、
日本からの輸入は、
小型掘削機、合金鉄、非合金鋼、鉄製品、自動車関連部品などで、
10億2900万円と金額自体は大きくありません。

ただ、援助・支援という側面では、様々な交流があります。
日本は、ブータンで氷河湖決壊洪水があったときに、
災害救援によって援助を行いました。
また、地方の電力普及を進めるための基本計画に協力するとともに、
その調査結果に基づいて、有償資金協力を行い、
地方農村部における世帯電化率は54%(2008年)から、
97%(2014年)へと改善することができました。

一方、ブータンでは、
東日本大震災発生の翌日には国をあげての供養祭を行い、
100万ドル(約1億1000万円)もの義援金を送ってくれました。
ブータンの経済規模からすると、
非常に高額な支援をしてくれたのです。

ブータンと日本は国交樹立後、
まだ30年ほどしか経っていませんが、
日本がブータンの農業技術の発展に大きく貢献したこともあり、
非常に親日の国であると言えます。


4.雑感

さて、実際にブータンに行った印象をお伝えしたいと思います。

日本からの直行便はないため、タイのバンコクに1泊後、
途中インドのコルカタ(旧カルカッタ)に立ち寄り、
ブータンに向かうというフライトでした。

日本を出てから、約15時間かけての到着です。
空港は、標高2300mの山に囲まれた場所なので、
ガイドによれば、世界一着陸しにくい空港とのことです。

空港から首都のティンプーに向かう中、
片側が絶壁の崖が続きます。
首都を含め、道路に信号はありません。

そんな中、突然、目に飛び込んできたのは、
道路の真ん中を歩く牛です。
車が来ることなどお構いなしに、
堂々と道の真ん中を歩いています。

車が牛を避けてしばらく走ると、
今度は、馬が道路わきで草を食べています。

そして極めつけは、複数の犬が、
道の真ん中で寝転んでいます。
車が近付くと、ゆっくりと動き出しますが、
「車が絶対にひかない」ことをわかっているようです。

そう、仏教国のブータンでは、
“殺生”は禁止されているため、虫も殺しません。
従って、蠅も蚊もたくさん飛んではいますが、
人が触っても逃げようともしません。
まさに、人間と動物、昆虫までもが、
「共生」している国なのです。

ご存知の方も多いと思いますが、ブータンは、
国民総幸福量(GNH: Gross National Happiness)という理念を憲法に掲げ、
国づくりを実践していることで有名です。

2005年に行われた国勢調査では、国民の97%が幸せと回答し、
一躍「幸福の国」として、世界で注目を浴びるようになりました。

その後の調査では、
「幸福度」が低下しているといった結果もあるようですが、
この経済的には貧しい国で、何故、幸福度が高いのか、
現地の人に率直に聞いてみました。

ポイントとして、4つを挙げています。

(1)良い政治
ブータンは、立憲君主制の国ですが、
基本的に利権争いや汚職のようなことは皆無とのことです。

医療費はすべて国が負担し、
また人口の9割にあたる農民の税金もありません。

土地を持っている人やビジネスをしている人以外は、
税負担はなく、国が少ない予算の中でやりくりしているのです。
王制や政治に対しての国民の信頼度の高さが、
国民の満足度を高めているようです。

(2)自然を活かす
前述のように、仏教国であることもあり、
生き物の殺生をしないのはもちろん、
自然破壊につながる開発や木を伐採する林業などもありません。

自然のあるがままの姿を活かし、
観光資源としています。
造られた観光地ではなく、自然のままの姿には、
日本人にとっても、
どこか懐かしく感じる部分があります。
「ありのままを受け入れる」といった考え方が、
幸福度に繋がっているのかもしれません。

(3)文化を重視
ブータンでは、
今まで培ってきた文化や様々な様式を変えることなく、
そのまま受け継ぐといった精神性があるようです。

通常、貧しい国が経済発展を遂げる過程では、
様々な利便性の高いものが入ってきて、
その国独特の文化や風習が無くなっていく姿を、
何度か見てきました。

ブータンの農家にも訪問しましたが、
400年前の建物にいまだに住んでおり、
テレビなどの便利なものは入ってきてはいるものの、
その生活様式はほとんど変えていない様子でした。

他の文化や他国と比較すれば、
「不満」も出てくると思いますが、
独自の文化を貫こうとする姿勢にも、
幸福度の高さを感じます。

(4)経済の安定
とはいえ、やはり、経済的に豊かにならなければ、
幸福度は維持できないことは言うまでもありません。

80万人の人口で、農業が中心の国がいかに外貨を稼ぐのか。

その点については、上述の通り、あるがままの自然を活かし、
電力を近隣諸国へ輸出し、自給自足できない肉や魚を輸入し、
また、得意ではない建築などは、
隣国インドの労働者にすべて任せています。

一方、観光についても、ただ客数を増やすのではなく、
正しく自国の歴史や文化を知ってもらうため、
必ずガイドをつける旅行を必須としています。

それによって、近隣諸国よりは、
はるかに高い旅行代金となりますが、
「そこに価値を見出せる観光客のみを受け入れる」
といった戦略を取っています。

日本も「観光立国」を目指していますが、
見習うべき点は、多々あるなと感じました。

ある意味、得意なものだけに特化し、
不得意分野は、他者(他国)に任すといった
明確な考え方があるのだと思います。


さて、「幸福」とは他人が決めるものではなく、
あくまで当事者が感じるものだと思います。

ブータンがこれから先も、
「世界一幸せな国」でいられるかどうかは、
彼ら自身にかかっています。

15年前、初めてミャンマーに行った時、
最貧国でありながら、
やはり仏教国の特徴なのか、
国民の目が純粋に輝いていました。

その後、数年前に久々に訪問しましたが、
経済成長著しく、街並みも豊かになっていましたが、
あの目の輝きは、薄れてしまったのが印象的でした。

ブータンが将来にわたって、
“幸福度”の高い国であってほしいと改めて思います。

ご興味がある方は、是非一度、
行かれてみてはいかがでしょうか!?
ちなみに、松茸の名産地でもあります(笑)


それでは、今日はここまで。

また次回も、お楽しみに!

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