負けない経営 勝ち残る経営:会社を伸ばす秘密の視点

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【OJTが会社を蝕む!】経営参謀:ふるはた

配信日:2009年05月13日

━━ 創刊号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  負けない経営 勝ち残る経営     
  〜 会社を伸ばす秘密の視点 〜       2009/5/13

             関連サイト:http://www.keiei-senryaku.com/

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みなさん、初めまして!

本日より、メルマガ
「負けない経営 勝ち残る経営」が創刊となります。


毎号、巷でさも当たり前のように語られる経営常識、
コンサルタントが絶対に語らない内容、
これを皆さんにお届けできるよう、
今までの経験を脳ミソから絞り出してお届けします。


ではでは、
メルマガ「負けない経営 勝ち残る経営」第1号を始めましょう。

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【このマガジンの趣旨】

 もうかなり怒っています!
 経営の現場をわかっていない!としか言いようがありません。


 ◆ちょっと自己紹介

 こんにちは。初めまして。
 あなたの経営参謀:ふるはた(ウィズスマイル)です。

 複数の事業会社で経営に携わる役員、役職を経験しました。
 新規事業の立ち上げ、製品・商品開発、マーケティング、営業、
 ITシステム導入、システム開発、人事制度など管理系の統括、
 に携わってきました。
 
 IT系やサービス系企業の事業立て直し、
 業績回復の支援に数多く携わってきました。


 その様な経験の中、巷の経営論やコンサルが語る手法は、
 実際の経営に携わる人にとって、
 ずれている、足りない、視点が違う、適さない、
 ということに気づきました。


 ◆メルマガの趣旨に戻りますね。

 本気で会社・事業の改革と改善、
 業績の回復にに取り組む経営者・管理職の方のために、
  『負けない、勝ち残る、そして伸びる経営』に変わるための視点を、
 このメルマガでお伝えしたい考えています。

 誌紙の記事を題材にしてもよいのですが、
 本当の実態が明かされなず、空虚な議論になる可能性があるので、
 コンサル事例を含む、身近な実話を元に、
 皆さんにポイントを伝えすることにしました。

 ここでの内容は、実はコンサルでさえも気づいていない事もあります。
 しかしあなたなら「あっ、そうだ!」と納得する内容でしょう。
 なぜなら、実際に経営に携わる過程で探り当て、
 実行して成果を得た内容だからです。

 このメルマガから、
 ひとつでも多くの気づきを得ていただき、
 実践してあなたの会社を良くしていただきたいので、
 全てお伝えします。

 気づいて実践すれば、
 もっと簡単にあなたの会社・事業は、
 『負けない、勝ち残る、そして伸びます。』


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◇第1号をお読みいただいている「あなた」へ

 星の数ほどあるメルマガの中から、
 当メルマガをお読みいただきありがとうございます。

 「面白い、役に立つ、ちょっといい感じ」と思っていただけましたら、
 経営に携わるお知り合いの方にも、
 転送・紹介して勧めてくださいね。
 よろしくお願いします!

 メルマガへのご意見とご感想もお待ちしています。


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【今号の内容】

 ◇このマガジンの趣旨
 ◇創刊号をお読みいただいている「あなた」へ
 ◆メインテーマ:<第1話> OJTが会社を蝕む!
 ◆次号予定のメインテーマ
 ◇おしらせ
 ◇編集後記

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 では順番に始めましょう!

 とその前に、メインテーマのタイトル部分の記載内容を補足します。

 ポイントの気づきレベル
            ★★★★★:基本編
            ★★★★☆:初級編
            ★★★☆☆:中級編
            ★☆☆☆☆:上級編


━ メインテーマ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

● 【第1話】OJTが会社を蝕む!

                気づきレベル:★★★☆☆:中級編

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そろそろ新入社員の集合研修も終わり、現場部門への配属が始まる頃。

実務を早く覚え、仕事に慣れ、早く業務の戦力になって欲しい。
それを実現するためにどうしたらよいのか?

あるIT系の会社。

この点を議論した結果、
辿り着いた答えがOJT(オン ザ ジョブ トレーニング)でした。


皆さんもよくご存じですよね、OJT。

職場内で上司・先輩が、日常の仕事を通じて、
部下に必要な知識・技能・仕事への取り組み等を教育すること。
職場内訓練とも言います。

仕事の場を離れて行う人材育成(能力開発)であるOFF−JTと、
対になる育成方法ですね。


しかし!
このOJTがあなたの会社を蝕んでいるとしたら、、、

そう、OJTはやってはいけないのです!



【 最近、問題が増えて・・・ 】

このIT系の会社。
例年5月中旬から、新入社員を実部門に仮配属し、
OJTにより育成することにしています。

その結果ここ最近、
この会社ではどの様な状況が発生しているか?というと、、、

プロジェクト毎に、
作成するドキュメントの中身、
表記方法、記載内容が少しずつ違っています。


他人・他チームが作った資料は、
読んでもよくわからない!との理由で、
・資料の再利用ができない。しない。
・毎回ゼロから資料作成。
・資料の作成負荷が増大し、残業も増大。・・・残業代も増大!
・資料内容が異なるので、質や中身のチェックがうまくできない。

その結果、
・お客様からのクレームが増えている。
・資料内容がわからないので、
 クレーム対応は作った人に頼っている。
 対応が悪い!とお客様から叱られることが増えている。

などなど、、、あまり良い状況とは言えません。


いろいろ調査をした結果、、、
この状況を引き起こしている大きな原因がOJTでした。



【 あなたの会社はどう? 】

新入社員などに、
「仕事に必要な知識や技能、取り組み姿勢を身に付けさせる」ために、
OJTをおこなう会社は多いですが、
実は、このOJTが仕事・業務の質の低下を招きます。

このIT系会社で発生しているプロジェクトに関する良からぬ状況は、
業務の質の低下による事象そのものなのです。



では、「なぜ、OJTだと仕事や業務の質が悪くなるの?」
と思いましたか?


OJTでは、
現場の実務で必要な知識や技能を教える訳ですよね。


・実務で必要な知識や技能が標準化され、
   それに沿って実務が行われている。

・現場の誰もが同じ知識と同じ技能を持っている。

この状態をそのまま新入社員に教え込めば良いわけですね。


マックのように、
ぶ厚い店舗スタッフの作業マニュアルが整備され、
それに沿って教え込まれるなら、
最低限の業務知識と技能を身に付けることが可能です。

マニュアル化の弊害とか均質化と言われながら、
マックの店頭での対応は、
どのスタッフも遜色なく対応してくれますよね

「断然凄い!ダントツ!」とは言えないけれど、
「充分満足」の対応をどのスタッフもしてくれます。


で、あなたの会社を見てみると、、、

そんなマニュアルないでしょう?

作業が標準化されているか?というと怪しいでしょう?
業務の実態は、標準化にはほど遠いでしょうね。



【 バラバラ・・・です 】

IT系の例で言えば、
プロジェクト管理のやり方。
プロジェクトの実施手順とその成果物。


あなたの会社のPM(プロジェクトマネジャー)は、
標準に沿って作業をしているか?というと疑問でしょ。


進捗状況の把握自体が、PMによって差があります。
  あるPMは、メンバーの作業時間や量からエイヤッ!と弾く、
  別のPMは、およその作業内容からエイッ!と決める、
  他のPMは、協力会社(外注さんね)からの作業時間と請求額から、
   進捗率をはじき出す。

要件定義書や納品物の形態もPMの好きな形態。
報告書もPM任せ。


それぞれのPMのやり方に、
過不足があるのかどうか良くわからない。
どのやり方が本当は適切なのかわからない。


作業の質はバラバラ。
成果の質もバラバラ。
というより、成果の質を把握できない。


IT系のプロジェクト周りでは、
理屈はわかっていもて、標準化にはほど遠い状況です。


例えマニュアルがあったとしても、
それに沿ってやっている場合は、、、
少ないことも多いです。



【 減るばかり・・・です 】

OJTで教える際の教科書となる「標準化されたもの」がありません。
先生役の先輩や上司の知識・技能にも、大きな差があります。

業務が忙しいので、先輩・上司は、
安易で簡単にできる方法を教えます。

OJT用に別途時間を割くなんて、そんなことできないからです。


教えている内容が適切かどうか?ではなく、
実務で支障がなく、かつ簡単に教えられるか?
で、内容が選別されてしまうのです。



さらに、、、

職場の先輩や上司が、
例えば「5」の知識・技能・スキルを持っていたとしても、
彼らが、丸ごと「5」を伝えることができるとは限りません。

伝えたと思っても、伝わるとは限りません。
現実、伝わりません。


新入社員は「5」以下の知識・技能・スキルしか、
身に付けることができないのです。


簡単に想像できますね。



【そして月日が経ち、、、】

そして月日が経ち、
今度はその社員がOJTの教え役として新入社員を教育します。


教え役の知識、技能、スキルは、
すでに前年の先輩が持っていた「5」を下回っています。

相変わらず、標準化されていないので、
支障のない自己流が加えられています。

手抜きが伝えられていきます。
そして、質はドンドン低下します。


OJTをおこなうならば、
現場での作業が標準化され、
しかも標準に沿った作業が実施・維持されていることが、
前提として必須なのです。

職場の先輩・上司が、
維持すべき業務の質を理解していることが必須なのです。



でね、非難を恐れずに、正直に言うと、、、


「OJTで社員教育をしよう!」

これを進める会社に限って、
現場作業の標準化はできていないし、
標準のやり方で業務が行われていないし、
先輩・上司が維持すべき業務の質を理解していません。


育成がしっかりできないことを、
「OJT」でカモフラージュしているだけだからです。



【 まとめ 】

OJTをやってはいけないとは言いません。

OJTを実施するには、
やっておくべき前提条件があるということです。

それは、

・業務の標準化がおこなわれていること。

・実際に標準手法によって業務が行われていること。

・維持すべき業務の質が明確になっていること。

・職場の先輩・上司が、
 業務の標準の意味と、維持すべき業務の質について、
 同じ認識・知識を持っていること。

・教え方を熟知していること。

・教えるために必要な時間を充分確保できること。


これだけの準備が、
OJTを受け入れる全ての職場に必要だと言うことです。


この準備ができないなら、OJTをやってはいけません!

やればやるほど、
業務の質を低下させ、あなたの会社を蝕んでいきます。



研修カリキュラムを組んで、集合研修で対応した方が、
実施も容易だし、得られる結果も確実かも。。。


う〜ん、OJTなんて安易に言えませんね。


今回はここまでです。
では、次号でまたお目にかかりましょう。



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【 次号の予定メインテーマ 】

 OJTをやると、
 社員のやる気も削いでしまうのですが、、、

 この恐ろしい事実を知っていましたか?

 それは、次号で!

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【 おしらせ 】

◆当メルマガは、毎週水曜日に「まぐまぐ」から配信する予定です。

 すいません。創刊号の記載(毎週木曜日)と異なりますので、
 ご注意ください。

◆このメルマガをで、重要なポイントはわかった。
 とはいえ、実践することを考えると、
 どうやったらよいのか?もっと詳しい事や方法を知りたい!

 経営に実際携わる方なら、この様な疑問を持たれるでしょう。

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【 編集後記 】

創刊第1号を、最後までお読みいただき、ありがとうございます。

いかがでしたか?
あなたの気づきにピンとくるものがあったでしょうか?

次号以降、経営に携わる人の視点、
実践サポートを通して得た知見、ポイントを織り交ぜて配信します。

配信は週間、水曜日を予定しています。


わかっているつもりで、
実は損失を産みだすことを、
自然にやってしまっていることが多いです。

今回のOJTもその一つ。
創刊準備号の組織改編もその例と言えるでしょう。


実施する施策の本当の影響、
意味を知って頂きたいと思っています。


このメルマガを通して、
経営に携わるあなたに、ひとつでも気づきがあれば、
とてもうれしいです。

あなたが今より、より優れた経営、会社になることを願いつつ、
創刊第1号はおわりです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。



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