ダメ上司を見習え！ 3分で分かる仕事が楽しくなる秘訣

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「うつ病などこの世にはない」　休みをとらせず働かせる上司

配信日：2011年01月31日

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こんにちは、グッチ55です＾＾

雪がひどいことになっています。
私たちは、日本海側に住んでいるため、
モロに大雪の被害？にあっています。

その大雪の中、グッチ55の打ち合わせに
自転車で来た者がいて、大笑いしました。

「車で迎えに行くよ」
「いや、いいよ。自転車で行くよ」

大雪なのに、汗を流していました（笑）
アホです。でも、素敵でもありますね。


前回は、部下の問題をほっておいて、自分の昇進レポートを書く
ダメ上司物語でした。

部下の問題をほっておくことが、一見、冷たいように感じるかも
しれませんが、その上司は、緊急性の低く、解決するに至らない
問題としてとらえたようです。

本当に問題のないことであれば、確かに、構う必要はないですし、
構うことは自分にとって特にはなりません。

ただ、緊急を要する問題なのに、
自分のことを優先するような上司では、部下から好かれないし
昇進も遠いことでしょう。


さて、今回はどのような上司が登場するでしょうか？


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◇　ダメ上司を見習え！　３分で分かる仕事が楽しくなる秘訣　第82回
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このメルマガは上司と部下がおりなす物語を紹介します。

主人公である外村勝之が、様々な企業で働き、様々な上司と出会います。
いくつもの出逢いから外村は、自分が成長するためのヒントを得ていきます。

外村を支えるのは澤田康介。
澤田は外村と同じ立場、異なる立場にたって外村を支えていきます。

この２人が出会う上司は、良い面も悪い面も持った上司たちです。

この上司たちとのやりとりから

□部下から見た問題点
□部下として今どうすべきか
□自分が上司になった場合はどうしたらいいのか

の３つを学ぶことにします。


注意して頂きたいことがあります。

このメルマガは上司をバカにし、あざ笑うためのものではなく
上司を反面教師とし、将来の成長につなげるための物語であることです。



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◇　ケース：「うつ病などこの世にはない」　休みをとらせず働かせる上司
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登場人物　
上司A（大島社長）
部下A（外村）
部下B（澤田）
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入社して1年半が経過した。入社から半年は、残業もなく休みも取れたが、
半年を過ぎたあたりから、仕事が急変した。現在では、仕事は激務で、
週1回の休みも返上して働いている。


外村：「顔色悪いよ。今日、帰ったほうがいいよ」

澤田：「うん。もうちょっと頑張っていくよ。迷惑かけると悪いし」


当然、体調を崩す者も出てきている。同期入社でやめたものも数名いる。
僕にとっては、初めての職場ということもあったため、どんなに辛くても、
これが社会なんだと自分に言い聞かせ、頑張ってきた。


同僚の澤田さんは、ここ数日、顔色が悪い。
疲れているというより、ストレスが溜まって、それが体に蓄積されて、
どうしようも出来ない状態になっている。

僕は澤田さんが心配だった。


外村：「もういいよ。代わりにやるし、帰りなよ。見ていられないよ」

澤田：「分かった。ありがとう。じゃあ、任せてもいいかな」

外村：「いいよ。早く帰りな。上司には、俺から報告しておくし」

澤田：「ありがとう」


僕は、直属の上司に澤田さんの調子が悪いことを報告し、
すぐに社外に出て澤田さんをタクシーに乗せた。
タクシーの運転手には近くの病院に向かうようにお願いした。


外村：「じゃ、病院でちゃんと見てもらってきて。保険証もっている？」

澤田：「持っているよ。ありがとう。なんだか力が入らなくてさ」

外村：「疲れているだけだよ。点滴うったら元気になるって」

澤田：「ありがとう」


僕はタクシーの運転手に出発するよう、目で合図をして、社内に戻った。


僕自身も体調は万全ではなかったが、澤田さんの分も頑張らなきゃと思い、
仕事に励んだ。体調万全で仕事できたのは、いつだっただろうか、
という思いが頭を過ぎったが、余計なことを考えるより、
仕事をしようとすぐ頭を切り替えた。


翌日、澤田さんは会社に現れなかった。
病院での診察の結果、療養するように医師から注意を受けたようである。
ゆっくり休むには良い機会だと思い、僕はその診断にホッとした。


しかし、その安心は束の間であった。

その翌日、澤田さんは出社してきたが、
顔色は良くなっているようには思えなかった。


外村：「何で今日来たの？」

澤田：「休んでいられないと思って」

外村：「医者に休めって言われたんじゃないの？　1日だけの休養でいいの？」

澤田：「いや、1週間くらい仕事から離れてゆっくりしなさい、って言われた」

外村：「じゃあ、休めばいいじゃん」

澤田：「うーん」

外村：「休めないか。で、何か病気でも見つかった？」

澤田：「精神的なものだって言われた」


澤田さんは軽いウツの状態になっているのだと思った。
仕事の中毒になってしまい、休むことが出来ない。
この1年間、なかなか休みが取れなかったため、体がそれに慣れてしまっている。
しかし、それとは逆に心はついてきていない。


僕はますます心配になった。強制的にでも休ませないといけないと感じた。
そう思った僕は体が自然と動きだし、社長に直接相談しようと思った。


思い立ったら、すぐ行動に移す僕は、社長のもとへ向かった。


大島：「どうしたんだね？」


早歩きで社長のもとへ向かったため、着いたときには息があがっていた。
大島社長は何か緊急のことがあったのかと、びっくりしていた。


外村：「いや、ちょっと、話があります」

大島：「何だね？　3分くらいで終わらせてな」

外村：「はい。さっそくですが、同僚の澤田さんが、
うつ病にかかっているんじゃないかと思うんです」

大島：「ふむ」

外村：「今日も会社に出てきているのですが、明らかに体調が悪そうなんです。
休ませたほうがいいと思うんです。強制的にでも休ませないと、
無理してでても出てきているんです」

大島：「仕事できているんだろ。いいじゃないか。頑張ることはすばらしいことだ」

外村：「そうなんですけど、今が限界のように思います。
これ以上、無理すると、うつ病が悪化します」

大島：「本当にうつ病なのか？」

外村：「一昨日、病院へ行ってきたようですが、
精神的な病気で1週間は安静にするように言われたそうです」

大島：「でも、今日出て来れているんだろ？」

外村：「かなり無理して出てきています。ちょっと表情がおかしいですし、危ない気がします」

大島：「君は医者ではないだろう。うつ病なんてものはな、
ただの怠け心が表に出ただけなんだ。私から言わせれば、まだ甘いんだよ」

外村：「いや・・・」


僕は、次の言葉が出てこなかった。


大島：「私が新人の頃は、君たちよりももっと働いたものだ。
休みをとるなんてとんでもない」

外村：「分かりました。では、1週間だけでも、
澤田さんに休暇を与えてやって下さい。仕事は分担すれば、何とかなると思います」

大島：「何だね、君たちは何とかなるくらいの仕事しかしていないのか？　
休みは昨日取ったんじゃないのか。1日も休めば十分だ」

外村：「・・・」


僕は、何も言葉が出てこなかった。
大島社長の現役の頃がどんなに大変だったかは僕には分からない。
もしかしたら、本当に大変な時代だったのかもしれない。
しかし、そんなこと、今は関係ない。今は、今の時代で動いているし、
うつ病で状態が良くない澤田さんが目の前にいることが事実だ。


澤田さんは、まとまった休みをとらずに、仕事を続けた結果、
さらに体調を崩し入院することになった。


それに対し、大島社長は「最近の若者はひ弱い」と言っていたそうだ。


僕は、澤田さんに退職することを勧め、一緒に転職した。


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□　部下から見た問題点
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大島社長は、部下の体調には一切気を遣っていません。

澤田が病院で診断を貰っているにもかかわらず、
大島社長は「もっと働け」と言いました。
心配している素振りはありません。

大島社長にとって、部下は黙って言われた通り働く人形でした。
その人形が思い通りに動かないことに腹が立つのでしょう。

外村は、大島社長の部下でいると、いずれ自分も入院すると考え、転職しました。


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□　部下として今どうすべきか
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うつ病の原因はストレスです。

そのため、楽観的な人や面倒くさがりな人など、
ストレスを回避するのが上手い人はかかりにくいと言われています。

ストレスを受け止めやすい人、それは真面目な人です。

「真面目な」の定義は難しいですが、
部下で言うならば、「上司の要求を全て受け止める人」となるでしょう。
大島社長の欲する「黙って言うことの聞く人形」です。

そういう人は、仕事が楽しいわけではなく、ただ上司が要求するから働いています。
自分がどれほどストレスに感じようと、上司の指示通りに動こうとします。

自分又は周囲にそういう傾向がある人がいるなら、ぜひ以下のことを考えてください。

「なぜ働くのか」

お金が欲しいから？
上司によく思われたいから？
出世したいから？

目的なんて働いているうちに忘れてしまいます。
もともと目的が無い人もいるかもしれません。
しかし、働く時に自分の目的は絶対に持っていてください。

目的が定まらないと、全てのことが気になり、ストレスを抱えてしまいます。
全てが大事に思えてしまうのです。

自分は仕事に何を求めているのか。
その目的を明確にし、割り切ることでストレスは必ず減ります。

目的が「お金がほしい」なら、「お金のためだけに働いている」と割り切ってください。
目的以外のことで悩み患うことは無くなります。

何のために働いているのか、それを今一度思い出してください。


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□　自分が上司になった場合にどうすべきか
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昔とは違います。
「昔と比べて」という言葉は、酒の席の愚痴程度に留めておかないといけません。

世代・地域・学歴・血液型など、人は人を単純化してしまいます。
大島社長は部下を単純化していました。

「今の若い奴は〜」などという言葉は、まさしく世代による単純化です。

澤田が病気になったなら、それは「ひ弱な若者」ではありません。
ましてや「自分と比べると軟弱なやつ」でもありません。
それは「うつ病にかかった澤田」です。

それは個人に起こった出来事であり、世代や教育制度などを映す鏡ではないのです。

だから、若者世代を憂う前に個人を心配してあげてください。


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□　編集後記
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「会社で上司にイライラすることってあった？」

「度々、有ったし、今でも、たまに感じる」

「その時は、どう思うようにしている？」

「イラッとするのは仕方ないとして、
それをすぐに切り替えるようにしている」

「イライラするってことは、その場、その瞬間のことしか見えていない証拠だもんね」

「そうそう。そこを客観的になって、何のために仕事をしているのか、
目的は何なのかを考えると、イラッとした原因がそれと関係なければ、なんともないもんだよ」

「その通り」


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